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妻は離婚するつもりなのか?ぶっきらぼうな態度を悔い改める夫と、ある思いを胸に秘めた妻。大きすぎる夫婦愛がSNSで大反響

  • 2024.11.22

「いつか遠い未来、どちらかが先に死ぬと思うけど、どちらが先がいい?」

作者が夫と交わしたこんな会話をきっかけに描かれた『ずっと一緒にいられたら』(小菊えりか/KADOKAWA)。本作は、長年連れ添った夫婦のあたたかな日常や心の機微を描く。互いを想い合う夫婦の様子に、SNSでは多くの共感の声が集まった。

頑固で不器用な夫・誠一と、優しく穏やかで家族思いの妻・光子。友人から熟年離婚の話を聞いた誠一は、最近光子の様子がおかしいことに気がつく。

誠一は孫のさつきからアドバイスをうけ、不器用なりに光子の気持ちを取り戻そうと奮闘。じつは、光子はある思いを胸に秘めていて…。ふたりのその後は、ぜひ本作を読んで確かめてもらいたい。

不器用な誠一と、その不器用さごと夫を愛している光子。ふたりの相思相愛な関係が愛おしい。

誠一は光子のことが大好きなのだが、思わず厳しい物言いをしてしまい、気持ちを素直に伝えることができない。一見冷たい誠一だが、ケーキ屋さんで光子のために長時間迷ったり、慣れないカメラでアルバムを作ってみたり、ふたりの思い出の品を買って帰ったり…と、光子のことを考えて行動する愛情深い人間なのだ。

光子はそんな真っ直ぐで嘘のない想いをしっかりと理解し、素直に誠一に感謝や愛情を伝える。愛情の表現方法は違えど、どちらも深く相手を愛している。まさにお似合いなふたりなのだ。

そんなふたりの出会いや、付き合うまでのもどかしい距離を描いたエピソードも必見だ。温泉旅行やクリスマスデートなど、トキメキとあたたかさに溢れたエピソードを楽しんでもらいたい。

生きている限り、いつか別れは来てしまう。だからこそ、何気ない日常を大切にし、思い出を積み重ねていく誠一と光子が輝いて見えるのだろう。願わくは、ふたりの穏やかで美しい日常がずっと続きますように。

文=ネゴト / fumi

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