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職場に対する自分の「認知」は歪んでない?ポジティブ感情の源泉とは

  • 2024.11.22

職場に対する自分の「認知」は歪んでない?ポジティブ感情の源泉とは

出典:シティリビングWeb

“ハッピーキャリア”のためには、まずはご自身の心の在り方をポジティブなものに保つ必要があります。慌ただしくなりがちな年末年始の前にこそ、“内面”磨きに意識を向けてみませんか?

内面磨きには、認知行動療法のアプローチが有効な場合が多いです。知情意と言われる、心の働き「認知、感情、意志」の3つについて考えてみましょう。最も重要なものは認知力。信号機の色を赤と認知した場合、思い浮かぶものは何でしょうか? 怖いという感情でしょうか? それとも、止まれという意志でしょうか? 同じ赤信号を見たとしても、心の中に沸き起こる感情や意志は千差万別です。認知→感情→意志の順に「心」が働いているのが分かるでしょうか?

出典:シティリビングWeb
プロフィール/西村麗子

フリーキャリアカウンセラー。著述家。

Association of Research for Career & Art (通称:アルカ)代表。

愛知県出身。大学卒業後、人材総合会社を経て独立。名古屋大学・名古屋市立大学元非常勤講師。延べ3000人を超える個人カウンセリングや、大学・企業・NPO・地域コミュニティでの300回以上の研修・講演・講義の登壇実績を持つ、多様な人の生き方・働き方を支援するキャリア支援のプロフェッショナル。近著に「自分らしいキャリアを拓く羅針盤」「宇宙一楽しい発達凸凹ちゃんの育児ソリューション」

認知の歪みがないか点検することが大切

リモートワークが浸透した職場もそうでない職場も、まずは、一緒に働く人に対する認知が日々の職務遂行に大きな影響を与えていることを理解することが重要です。円満で和気あいあいとした活気あふれる職場の場合、基本的にそこになじめる方にとっては最良の環境かもしれませんが、黙々と一人で作業をしたいという意志がある方にとってみれば、「イマイチかな」という違和感を覚えるような感情を想起させることになりかねません。

受け取り方次第で、同じ赤色の信号機を見ても、沸き起こる感情・意志が異なるように、同じ職場に勤めていても、それぞれ生じてくる感情や感じ方、受け止め方についても異なります。カウンセリングの現場においては、認知の違いによって不快な感情が生じた場合、認知を見直すことで感情を心地よいものに変えていきます。認知の歪みというのは、本人自ら気がつくことはできないからです。

その中でとても簡単な自分でできる認知の歪みのチェック方法をこっそりお伝えすると、鏡の前にたったとき「笑えていない」という状態は良くないものと言われています。カウンセリングの敷居はまだまだ高いので、セルフチェックで毎朝笑顔を作れるかどうか点検してみてくださいね。塵も積もれば山となるネガティブ感情は早めに吹き飛ばしてしまいましょう!

たかが認知。されど認知。あなたの職場に対する認知は、誰が見てもOKと言ってもらえるようなレベルにありますか?読者の皆さんも自分なりに、自分の認知に歪みや偏りが無いか一度振り返ってみてください。ダイバーシティやWell-being(ウェルビーイング)といった流行ワードにとらわれるだけでなく、まずはご自身が毎日通っている「職場」において、本当に良いもの、良い状態、良い環境が整えられているのか、それに対して、不平や不満ばかり感じてしまっていないか、初心に返ったつもりで見直してみてください。

認知が変われば沸き起こってくる感情が変わります。イライラして焦燥感が募ってばかりいるような職場だとしたならば、原因が自分の認知にあるのか、物理的環境にあるのか、はたまた人間関係にあるのか、そういった観点でまずは変えられる自分の認知を改めるところから一歩を踏み出しましょう。ネガティブ感情がある方は、そのネガティブさがどこから来ているのか、自分自身の中の認知の歪みがないか確認してみてくださいね。

迷っているあなたのハッピーなキャリア形成のために

ポジティブな感情で満たされている方は、基本的に認知に大きな問題はないと考えられます。ポジティブ感情の源泉は、感謝することから始まるとも言われています。働けていること、職場があること、任された職務があること、一緒に働く仲間がいること、休憩時間があること、残業が無い日もあること、気心が知れた同僚がいることなど、当たり前のことだとしても感謝できる項目を最低でも30個書き出せるように、ポジティブ脳を働かせましょう!あなたが今いる場所こそが、実は最高の居場所であったりもするので、「今ここ」で、“ハッピーキャリア”にするぞ!という意志を育んでいきたいものですね。

心の中の「認知・感情・意志」についてご説明しました。「認知」の歪みがある方はそこを治すように意識すると少しだけラクになれますよ。お読みいただきありがとうございました。

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