マッチングしたのに返事が来ない原因とは⁉ 女性が教える会話が続かない理由

年齢=彼女なしのさえない青年「ミタカ（24）」は、初彼女を作るためにインスタを開始し、自分磨きをする姿を発信しました。超モテの姉やフォロワーのアドバイスを元に、ファッション・スキンケア・肉体改造・メンタルなど、あらゆることに挑戦する姿が話題となり、開始半年でフォロワーは20万人を突破。先日、ついに彼女ができたことを発表し、多くの祝福が寄せられました。

そんな彼の自分磨きの記録を綴ったエッセイ『初めての彼女を作るために姉とフォロワーさんに相談しまくった自分磨きの話』から厳選して全6回連載でお届けします。今回は最終回。マッチングアプリで会話のラリーを続ける方法とは⁉

ノンマッチングアプリ

登録してからしばらくすると、何人かの女性とマッチングすることができた。最初のうちは、久しぶりに女性とやり取りすることもあってテンションが変なことになっていた。早く返信が来ないかなとそわそわして、次はどんなことを聞こうかなと考えているだけで時間が経過していく。こんなに返信が待ち遠しいのはいつ以来だろう。

しかし、思ったように会話のラリーが続かない。

「こんにちは、よろしくお願いします！」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

こんな感じで、お互いに何かをお願いし合って終わったこともある。しばらくはサクサクと会話が進むことがあっても、いきなりプツリと連絡が途絶える。しかし、追撃の連絡をしたら絶対に気持ち悪いと思われるのは分かっている。

仕事が忙しくなっただけかもしれない。

猫の具合が悪いのかもしれない。

Wi-Fi の速度が遅いのかもしれない。

そうやって思い込もうとした。そして、次第に連絡が途絶える人数が増えるにつれて僕は認めるしかなくなった。どうやら、僕が何かやらかしているみたいだ、と。しかし、いくら考えても連絡が来ない理由が分からない。人が不快になるようなことは送っていないはずだ。だって、そんなに込み入った話にすら発展していないのだから。

返信を24時間待ったところで、僕はついにある決断をした。そうだ、姉に聞こう。返信をしない理由を本人には聞けないけれど、女性の立場から意見を聞いたら自分のやらかしていることが分かるかもしれない。

テキストコミュニケーションの罠

姉に状況を説明すると、「どんな文章を送ったの？」と聞かれたので、いくつかのやり取りを見せることにした。

こんなに流れるような会話なのに怖いと思われるなんて、逆に怖いんですけど!?しかし、僕はここまで連敗中。一度たりとも女性と会えていないのだ。僕は頭を下げて姉に原因を聞いてみる。

姉：

「まず、あいさつだけなんて論外。なんで相手が話題を作ってくれると思うの？」

「コミュニケーションはあいさつから進んでいくのでは……？」

誰だか分からないけど「コミュニケーションの基本はあいさつから」って言ってた気がする。それに、話題ってあいさつと一緒に送るものなの？ 今まで僕が友達としてきたコミュニケーションとは何かが違う。

姉：

「あのねぇ……対面とテキストはコミュニケーションの種類が違うの。初手で自分に興味を持ってもらったり、やり取りを続けたいと思ってもらったりできなかったらダメでしょ」

……初めて知った。みんな、こんなに高度なコミュニケーション力を身につけているの？ いつの間に？

姉：

「それと、もう一つ。F1の話になったとき、相手が好きなチームについての話を振ってくれたのになんで聞き返さなかったの？」

「……これも相手から返信が来てから聞き返そうと思ってた」

姉：

「こんなんで返信が来るわけないでしょ！ ついでに言わせてもらうけど、『ですかね』って語尾も感じ悪すぎ」

「ですかね」って感じ悪かったの!?むしろ、フランクな印象を残そうと思って、わざわざくだけた言い回しを選んだのに！ 姉からいろいろと指摘されて、自分のダメな部分があぶり出されたところで、テキストコミュニケーションで気をつけるポイントを教えてもらうことができた。

① 「〇〇が好きです！」と伝える

② 好きな選手や好きなところに軽く触れておく

③ 相手の好きなチームなどを聞き返す

これは確かに返信しやすいかもしれない。好きな選手や好きなところは同調もしやすいし、違う選手の話にも広げられる。そして、相手の好きなチームを聞くことで、相手の話に興味があると伝わるのかもしれない。

姉：

「会ってみると印象いいのに、テキストだけやけに感じ悪い人っているけど、まさにあんたよ。テキストのせいで自分のことを知ってもらえずに終わるなんてもったいないよ」

姉の言うとおりだと思った。人とやり取りするときに、礼儀やマナーも当然考えなければいけないことだけど、それにとらわれて会話が続かなくなるのは論外。相手が返したいと思う内容を送れなければ、当然返信なんて来るわけがない。

アプリを利用している人のなかには、上手に話を広げられる人、スマートに誘ってくれる人がいる。そういう人とのやり取りに自分の時間を使いたいと思うのは、相手の立場になって考えれば分かるはずだ。

自分の時間を使ってでも返信したい。

自分の休日を使ってでも会いたい。

そう思ってもらえなければ、本当の意味でマッチングすることはできないのだ。

＜プロフィール＞ミタカ

24年間彼女なしの社会人。2023年11月、初の彼女を作るべく、その記録のためにInstagram （@mita_ka_life）を始める。開設後半年で20万フォロワーを突破。自⾝の姉やフォロワーからのアドバイスをもとに、自分磨きを頑張っている姿を綴った『初めての彼女を作るために姉とフォロワーさんに相談しまくった自分磨きの話』（KADOKAWA）が好評発売中。