就業規則を味方に！ 自分を守り、安心して働くヒント

就業規則を味方に！

自分を守り、安心して働くヒント

トラブル解決のヒントは就業規則にあるかも ※写真はイメージ

「またサービス残業か…」「上司が厳しくて相談できない…」そんな悩みを抱えていませんか？ 実は、会社の「就業規則」を読むと、パワハラやサービス残業から自分を守るヒントが見つかります。

まず、「服務規律」には、みんなが守るべきルールが書かれていて、パワハラやセクハラが禁止されていることが多いです。また「懲戒事由」には、違反したときの罰則が示されています。上司からのパワハラで困っているなら、この部分を確認すると、どう対応すればいいかが見えてくるはずです。

次に、「労働時間」や「休暇」をチェックしましょう。ここには、就業時間や休憩時間、残業のルールが書かれています。特にサービス残業があるなら、残業代の計算方法を確認しておくことが大事です。サービス残業は違法なので、就業規則に基づいて会社に改善をお願いできますし、対応してもらえない場合は労働基準監督署に相談することもできます。あなたにはしっかりとした権利があります。

また、会社には「内部通報制度」や「ハラスメント相談窓口」があるかもしれません。匿名で相談できることが多いので、誰にも言えない悩みがある場合は、ぜひ活用してみましょう。実際、こうした制度を使ってパワハラやサービス残業が改善されたケースはたくさんあります。

まずは、自分の会社の就業規則を確認してみませんか？ 困ったときは、相談窓口や人事部に話すことが大切です。一人で抱え込まず、勇気を出して一歩踏み出せば、状況はきっと良くなりますよ！

教えてくれたのは…佐々野未知さん

コントロールソリューションズ代表取締役。公認会計士、税理士、公認システム監査人として、会社の内部統制や内部監査体制の構築支援に従事