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【大泉学園】地産地消の中国料理『Chinese Tapas hachi(チャイニーズタパスハチ)』

  • 2024.12.3

皆さん、ごきげんよう!

LIVING東京地域特派員の西村美鈴です。

年末が近づき、忘年会シーズンがいよいよ到来しますね。年末年始には外食の機会も増え、気の合う仲間や家族と集まって大皿を囲むひとときが恋しくなる季節です。そんな温かな時間にぴったりのお店を求めて、西武池袋線・大泉学園駅から徒歩10分にある『Chinese Tapas hachi(チャイニーズ タパス ハチ)』を訪ねました。こちらのお店は、練馬の旬の食材をふんだんに取り入れ、地産地消を大切にしつつも、町中華とはひと味違う、上質で高級感あるお料理が気軽に楽しめます。豊かな味わいと共に、心に残るひとときを過ごせる場所です。

出典:リビング東京Web

 

出典:リビング東京Web

気軽にお食事ができるカウンター席

出典:リビング東京Web

テーブル席(事前に要望があれば、レイアウトの変更も可)

地元の恵みへの感謝と情熱が織りなす一皿―『Chinese Tapas hachi』の魅力

2013年6月にオープンしたこちらのお店は、地産地消をコンセプトに、練馬区産を主とした東京都産の旬の地元野菜を活かした中華料理を提供しています。オーナーシェフである高野さんは、「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱きながら、練馬・大泉の地に根差して暮らし、この地の豊かな野菜を活かした料理を提供する場を作りたいと考えたのが始まりだと言います。「周りに広がる畑で新鮮な野菜が手に入るこの環境だからこそ、地元の食材を使った料理を楽しんでほしい」と語る姿には、地域への愛情が感じられました。

幼い頃から町中華に親しみ、円卓を囲んで皆でわいわいと大皿料理を分け合う楽しさに魅了されたことが、中華料理の道を選んだきっかけだそうです。「みんなでシェアする中華のスタイルは、ただ美味しいだけでなく、心を通わせる特別な魅力がある」と話す高野シェフ。その想いを胸に、中華料理の中でも特に広東料理を学び、キャリアを積み重ねてきました。

高野シェフは、修行時代に名店で数々の経験を積み上げてきました。『南国酒家』を皮切りに、中華料理界の巨匠・周富徳氏が赤坂に構えた名店のオープニングスタッフの一員として腕を磨きました。また、その後は銀座の『キハチ・チャイナ』などで和洋中を融合させた創作料理の技を習得。これらの経験が、現在の『hachi』のメニューにも活かされているといいます。「修行時代に培ったアレンジの技術や、多様なスタイルを取り入れる発想が、今のメニューの基盤になっています」と語る姿からは、料理への情熱と探求心が伝わってきます。

出典:リビング東京Web

練馬の野菜生産者が書かれたボード

海鮮と旬野菜が織りなす旨みの饗宴 『甲イカとエビと旬野菜のガーリック炒め』

畑で収穫され、いったんその生命活動を終えたはずの野菜たちが、シェフの巧みな技で中華鍋にかかるとまるで息を吹き返したかのように生き生きとしている!――それが、この『甲いかとエビと旬野菜のガーリック炒め』を口にした瞬間に感じた印象でした。

地元で採れた新鮮な野菜はシャキシャキとした歯ごたえを残しつつ、ひと噛みすればその中に閉じ込められた瑞々しい旨みが弾け、口いっぱいに広がります。エビやイカはぷりぷりとした食感で、ひと口ごとに素材そのものの良さを存分に楽しめます。

ガーリックがほのかに香る塩味控えめのシンプルな味付けは、野菜や海鮮の自然な旨みを絶妙に引き立て、体中に優しさが染み渡るような心温まる一品だと思いました。

 

出典:リビング東京Web

『甲いかとエビと旬野菜のガーリック炒め』1,870円

原木しいたけとお肉が奏でる絶品ハーモニー『原木しいたけの肉詰め 蒸籠蒸し』

発酵した豆を原料とする豆豉ソースをたっぷりとかけた『原木しいたけの肉詰め 蒸籠蒸し』。使用されているのは、練馬区上石神井の農家さんが育てた原木椎茸です。菌床栽培とは異なり、原木椎茸は天然に近い環境で育つため、肉厚で香りが格別。ひとくち頬張ると、その弾力と芳醇な香りに驚かされます。中に詰められたミンチには絶妙な下味が施され、豆豉ソースと絡めて味わうと、椎茸とお肉が織りなす絶妙なハーモニーに感動を覚えます。

脇を彩るのは『東京ベか菜』。山東菜の若い段階で収穫されるこの野菜は、最近地元で栽培が始まった練馬の新たな特産品。みずみずしく優しい風味が、料理全体のバランスを整えています。

シェフは、「地元で育った質の良い食材を使い、料理として提供できることに感謝しています」と語ります。その言葉通り、この一皿には食材の魅力が最大限に引き出されており、練馬の恵みを存分に味わえる贅沢な逸品となっています。

 

出典:リビング東京Web

『原木しいたけの肉詰め 蒸籠蒸し』。1,320円

栗尽くしの贅沢なデザート『江戸栗の春巻き アイスクリーム添え』

『江戸栗の春巻き』は、一風変わった甘い春巻きとして注目の一品。パリッと揚がった春巻きの皮の中には、濃厚な栗あんこがたっぷり詰まっており、添えられた江戸栗の渋皮煮が、栗本来の風味をさらに引き立てます。甘い春巻きは珍しく、ひと口食べるたびに新鮮な驚きとともに、栗の贅沢な味わいが広がります。

さらに、この春巻きを引き立てる手作りアイスクリームも特別です。アイスクリーマーなどの機械を使わず、凍らせては手で混ぜる作業を何度も繰り返しながら丁寧に仕上げています。この手間暇かけた作業が、アイスクリームに独特の滑らかさと栗の食感を生み出しており、温かい春巻きとの相性を見事に引き立てています。

手間を惜しまず仕上げられた、温かさと冷たさの絶妙なコントラスト。栗の魅力を存分に味わえる、ここだけの特別感のあるデザートです!

飲食店での食事の締めくくりとなるデザートは、コース料理の最後を飾る大切な一皿。シェフは「デザートは食べない方もいる一方で、楽しみにしている方にとっては最後の印象を決定づける存在。その一皿で喜んでいただけるよう、心を込めて作っています」と語ります。『江戸栗の春巻き アイスクリーム添え』も、その想いが込められた一品です。

現在、練馬区では『練馬江戸栗プロジェクト2024』が開催中。このプロジェクトは、練馬産の江戸栗の魅力を広めるため、区内の生産者や和洋菓子店、飲食店など約20店舗が参加し、スタンプラリーを実施しています(11月30日まで開催)。こちらの店も参加店舗の一つとして、このデザートを通じて江戸栗の魅力を多くの人々に届けています。

 

出典:リビング東京Web

『江戸栗の春巻き アイスクリーム添え』660円

とっておきの地元ワインから東京の島々の焼酎まで ― 豊富なドリンクラインナップ

ビールやウイスキー、果実酒、紹興酒などの定番アルコールに加え、ドリンクにも地産地消へのこだわりが詰まったラインナップが揃っています。中でも、大泉にある東京ワイナリーが手掛ける『練馬ヌーボー』は注目の一品。近郊で育てられたブドウから作られるフレッシュな生ワインは、地元の恵みを感じられる贅沢な一杯です。

また、新島や八丈島など東京の島々が誇る特産品としての焼酎も見逃せません。江戸東京野菜の一つである「あめりか芋」(一般的に七福と呼ばれるサツマイモ)を原料にした焼酎もあり、島々の風土と歴史を感じさせてくれる特別なドリンクです。

もちろん、中国茶やソフトドリンクも充実しており、お酒を飲まない方でも楽しめる心遣いが嬉しいポイント。地元の恵みと島々の味わいを堪能できるこだわりのドリンクが、食事の時間をさらに豊かに引き立ててくれます。

大泉学園は、日本アニメ発祥の地として知られ、訪れる価値のあるスポットも多数あります。『東映アニメーションミュージアム』や『T・ジョイ SEIBU 大泉(映画館)』、さらに、NHK朝ドラで注目を浴びた植物学者・牧野富太郎の住居跡『牧野記念庭園』や、東京23区唯一の『小泉牧場』も楽しめます。これらの魅力に触れた後は、『Chinese Tapas hachi』で地元の味を堪能し、心温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

出典:リビング東京Web

地元・大泉の東京ワイナリーで醸造されたワイン

出典:リビング東京Web

新島や八丈島など東京の島々が誇る焼酎 各種660円

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