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「白湯」飲むとメリットだらけ!冷え性改善も 消化器外科専門医が教える3つの“健康効果”

  • 2024.11.21
白湯を飲むメリットは?
白湯を飲むメリットは?

近年、白湯(さゆ)の健康効果が注目されています。白湯とは、一度沸騰させた水を50度程度に冷ましたお湯のことを指し、起床後や就寝前などに飲むのがよいといわれています。白湯を飲むと健康上、どのようなメリットがあるのでしょうか。筑波胃腸病院(茨城県つくば市)理事長で消化器外科専門医の鈴木隆二さんに聞きました。

胃腸の働きをサポート

Q.白湯を飲むと健康上、どのようなメリットがあるのでしょうか。

鈴木さん「白湯を飲むと体が温まり、内臓の働きが活発になります。主に次の3つの健康効果があります」

(1)消化促進温かいお湯は消化器官を刺激し、胃腸の働きを助けます。特に食事の後に飲むことで、消化をサポートし、胃の負担を減らすことができます。

(2)血行促進体温が上昇することで血流が良くなり、冷え性の改善にもつながります。

(3)デトックス白湯のような温かいお湯を飲むことで、体内の老廃物や毒素の排出を助ける効果が期待できます。体温が上がることで発汗が促進され、解毒作用をサポートします。

Q.白湯を飲むのに最適な時間帯について、教えてください。

鈴木さん「白湯を飲むのに最適な時間帯は起床後と就寝前です。その理由は次の通りです」

■起床後起床後に温かいお湯を飲むことで体が目覚め、腸の働きが活発になります。また、消化器系のリセットにも役立つため、朝一番に飲むのが理想的です。

■就寝前寝る前に飲むことで体がリラックスした状態になるため、眠りやすくなります。冷え性の人には特にお勧めです。

Q.白湯の1日の摂取目安量について、教えてください。

鈴木さん「白湯の1日の摂取量に関しては、特に厳密な制限はありません。1日に1〜2リットル程度の水分摂取を目安にすると良いでしょう。ただし、飲み過ぎるとデメリットが生じるため避けるべきです」

【白湯を飲み過ぎた場合のデメリット】(1)低ナトリウム血症(水中毒)水分を過剰に摂取するとナトリウムが体内で希薄化し、低ナトリウム血症(水中毒)を引き起こす可能性があります。これにより、体内のバランスが崩れ、めまいや頭痛、筋肉のけいれんが起こることがあります。

(2)腎臓への負担白湯を大量に取ることで腎臓に負担がかかる可能性があるため、適量を心掛けることが大切です。

Q.冷たい水と白湯を飲むのとでは、健康効果にどのような違いがあるのでしょうか。

鈴木さん「冷たい水と白湯(温かいお湯)とでは、体への影響が異なります。冷たい水は一時的に体を冷やす効果があり、特に運動後や暑い日に飲むと爽快感を感じやすいです。ただし、冷たい水を飲むと胃腸を収縮させ、消化の過程を一時的に遅くする可能性があり、その場合は消化を妨げることがあります。

一方、白湯は先述の通り、消化を助け、内臓を温めて血行を促進します。特に食後や寒い日に飲むと、温かいお湯が体に優しく働きかけます。

結論として、冷たい水は爽快感があり、暑い環境下や運動後に飲むのに適していますが、消化や体の内側からの健康維持を考えると、白湯を飲むとより効果的です。

少しユーモアを交えた例えをするなら、冷たい水は『クールな友達』、白湯は『温かいお母さん』のようなものです。クールな友達が気分をリフレッシュさせてくれる一方、温かいお母さんは心と体をじっくり癒やしてくれます。状況に応じて、飲み分けるとよいでしょう」

オトナンサー編集部

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