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何を書くのかではなく余計なことを書かないことが重要【マッチングアプリのプロフィール】

  • 2024.11.20

年齢=彼女なしのさえない青年「ミタカ(24)」は、初彼女を作るためにインスタを開始し、自分磨きをする姿を発信しました。超モテの姉やフォロワーのアドバイスを元に、ファッション・スキンケア・肉体改造・メンタルなど、あらゆることに挑戦する姿が話題となり、開始半年でフォロワーは20万人を突破。先日、ついに彼女ができたことを発表し、多くの祝福が寄せられました。

そんな彼の自分磨きの記録を綴ったエッセイ『初めての彼女を作るために姉とフォロワーさんに相談しまくった自分磨きの話』から厳選して全6回連載でお届けします。今回は第5回。ついにマッチングアプリに登録したミタカはマッチングできるのか⁉

ド素人のプロフィール作成

これまで、姉やフォロワーさんからアドバイスいただいたことを積み重ねて、インスタを始める前とは違う自分を手に入れた。しかし、それは外見だけの話。コミュニケーション能力に関しては、自分磨きをする前から何も変わっていない。特段誰かと会う努力もしてきていないので、経験値はゼロのままだ。

コミュニケーションは座学で学ぶよりも実践あるのみ! ということで、いよいよマッチングアプリをインストールしてみた。実は、インストールするだけなら、何年か前にも挑戦している。しかし、CMを見終わる前に心が折れ、すぐにアンインストール。僕は何も見なかったことにした。

当時の僕がつまずいたのは〝プロフィール作成〟。誰かに面白がってもらえるような趣味もなければ、人より秀でた能力があるわけでもない。明るくもないし話も下手。このままだとプロフィールすら読んでもらえないと思った僕は、そこで何かをするわけでもなく、ただアンインストールして新しい出会いから逃げたのだった。

そんな恥ずかしい過去はあるけれど、僕は自分磨きを通してほんの少しの勇気と自尊心、そして自信を持ちはじめていた。今こそ、マッチングアプリにリベンジするチャンスだ! ひとまず、前回つまずいたプロフィール作成についてリサーチを重ねてみる。フォロワーさんのコメントや、自分で調べた情報を頼りに書いてみた。

初めまして。

好きなことはF1とお笑い。

好きな食べ物は辛いもの。

休日はよく散歩しています。

できあがった文面はこんな感じ。マッチングアプリ上級者から見たら内容が足りていない部分はあると思うけど、僕なりにがんばって書いた。この文面を考えるのに費やした時間はおよそ30分。自己紹介の文章にこれだけ時間がかかっているようでは、先が思いやられる。

しかし、前回はこのプロフィールすら書けなかったのだ。これも、フォロワーさんが実体験からのアドバイスをくれたおかげ。一人じゃ絶対にできなかったと思う。これだけは自信がある(そんな自信は持つな)。

フォロワーさんからいただいたコメントのなかに、目から鱗の情報があったのでここで紹介しておきたい。

フォロワーさん:

「何を書くのかが重要なのではなく、余計なことを書かないことが重要です」

一回読んだだけでは理解が追いつかない。

余計なことって何?

もしかして、F1が好きって余計な情報だったりする?

その後も続々と届くコメントを頼りに、この核心めいた言葉の真意をひも解いていく。どうやら、F1が好きというのは余計なことではないらしい。良かった! ここで言われている余計なこととは、(笑)の多用や「アプリに不慣れですが~」などの前置きのこと。なにも知らなかったら、普通に書いていた。

このような余計なことを省いて、文章をシンプルに読みやすく整えるのも大切な作業。マッチングアプリにはたくさんのプロフィールが集まるので、情報をギチギチに詰め込んでも最後まで読んでもらえないことも多いみたいだ。だから、読む人のことを考えて要点をまとめる力がどうしても必要になってくる。

さらに、プロフィールを書くために意気込みすぎると、良い印象を残そうという気持ちが突っ走ってしまうものだが、大切なのはマイナスの印象を与えないテキスト作りらしい。

プラスを積み重ねるのではなく、マイナスを作らない。

さて、最後のハードルは〝彼女いない歴=年齢〟についてプロフィールに書くか否か。正直に書くほうが印象はいいのだろうか、それとも書かないほうが自然なのか。分からない!! フォロワーさんに尋ねたところ意外にもポジティブなコメントがやってきた。

フォロワーさん:

「そんなの気にしないから書かなくて大丈夫だよ」

このコメントのおかげで、僕の不安は少しだけ軽くなった。なぜなら僕は、〝彼女いない歴=年齢〟という事実がコンプレックスだったから。

まわりの友達が恋愛をして、当然のように彼女を作っているのを、正直羨ましいと思っていたし、自分はみんなが普通に経験することもできていないと自己嫌悪に陥った時期もある。

「今まで付き合った人がいないなんて、人間的にヤバいからじゃないの?」

口にはしなくても、そう思われているんじゃないかと考えては怖くなった。そんな不安を振り切って、僕は初めてマッチングアプリにプロフィールを登録した。

<第6話に続く>

<プロフィール>ミタカ

24年間彼女なしの社会人。2023年11月、初の彼女を作るべく、その記録のためにInstagram (@mita_ka_life)を始める。開設後半年で20万フォロワーを突破。自⾝の姉やフォロワーからのアドバイスをもとに、自分磨きを頑張っている姿を綴った『初めての彼女を作るために姉とフォロワーさんに相談しまくった自分磨きの話』(KADOKAWA)が好評発売中。

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