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純利益が41%減【松屋】、850円「チーズバーガー丼」食べてゲンナリ……賛否呼ぶワケは?

  • 2024.11.20
純利益が41%減【松屋】、850円「チーズバーガー丼」食べてゲンナリ……賛否呼ぶワケは?の画像1
松屋外観(写真:サイゾーウーマン)

牛丼御三家の一角である「松屋」。純利益が41%減と苦境に立たされている同チェーンが現在、店舗限定で「チーズバーガー丼」なる珍メニューを販売中です。店舗を訪れ実食してきました。

目次

・【松屋】純利益が41%減!
・【松屋】ネットで賛否「ニンニク野菜牛めし」、続く「チーズバーガー丼」とは?
・【松屋】850円「チーズバーガー丼」の中身は?
・「チーズバーガー丼」実食!
・「チーズバーガー丼」テスト販売の段階かも?

【松屋】純利益が41%減!

「吉野家」「すき家」と並び、牛丼御三家の一つに数えられる「松屋」。フラッグシップメニューである「牛めし」を始め、鉄板で調理される「牛焼肉定食」や「カルビ焼肉定食」などが人気を集める同チェーンですが、現在苦境に立たされています。

11月5日に運営元である株式会社松屋フーズホールディングスが発表した2024年4~9月期の連結決算では、純利益が前年同期比で41%減の7億8300万円と低迷。

売上高は、同じく前年同期比で23%増の723億円、営業利益は同じく17%増の18億円と増えたものの、牛肉をはじめとした食材の輸入コストや、人件費の高騰が減益の理由とされています。

【松屋】ネットで賛否「ニンニク野菜牛めし」に次ぐ「チーズバーガー丼」とは?

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店舗の壁には、「チーズバーガー丼」をアピールする垂れ幕がありました(写真:サイゾーウーマン)

そんな「松屋」と言えば、10月1日に発売した「ニンニク野菜牛めし」(並盛790円、税込み/以下同)なるメニューを店舗限定で発売し、ネット上で賛否を集めたことも。

いわゆる「ラーメン二郎」のインスパイア系牛丼として発売された同メニューは、「うまく二郎系を作り出してる」「二郎好きならアリ」というポジティブな評価もあるものの、「この世で一番まずい」「塩辛すぎて食べられない」など、否定的な声も相次ぐ事態となり、注目を集めました。

減益の折に“攻め”すぎたメニューを出してしまった「松屋」ですが、さぞ反省しているだろうと思いきや、今度は11月12日より「チーズバーガー丼」(並盛850円)なるメニューを、再び店舗限定で販売を開始。

「チーズバーガーを丼に……? まったく味の想像がつかないけど、さすがに『ニンニク野菜牛めし』の失敗を考えれば、今回は無難にまとめている……よね?」と興味を惹かれた筆者は、同メニューを提供している店舗を訪れ、その実力を確かめてみることにしました。

【松屋】850円「チーズバーガー丼」の中身は?

さっそく、提供店舗で「チーズバーガー丼」を購入しました。以下、写真で詳細をお伝えします。

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チーズバーガー丼と無料でついてくるみそ汁 (写真:サイゾーウーマン)
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「チーズバーガー丼」のアップ(写真:サイゾーウーマン)
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丼の最上部にはパセリが振られた半熟の目玉焼きが置かれています(写真:サイゾーウーマン)
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その下にはチーズがあり…… (写真:サイゾーウーマン)
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玉ねぎとトマトソースがかかったハンバーグが敷かれていました (写真:サイゾーウーマン)
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その下にはマヨネーズのかかった生野菜とライスが (写真:サイゾーウーマン)
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ライスは一部トマトソースが染みている部分がありましたが、特に味付けはされていないようです (写真:サイゾーウーマン)
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みそ汁の具はわかめと油揚げ。いつもの「松屋」のみそ汁です (写真:サイゾーウーマン)

まず見た目の点で言うと、「チーズバーガーというか、これってもはやほぼロコモコ丼では?」という違和感を抱きます。

もちろん、チーズバーガーにも目玉焼きが入ったタイプはありますが、一般的ではないといえるでしょう。また、目玉焼きとハンバーグと生野菜がご飯に乗っているものというと、どうしてもロコモコ丼を想像してしまいます。

さらに言うと、チーズバーガーに使われる生野菜はレタスをイメージしますが、こちらでは千切りキャベツを使用。どちらかというと、カツバーガーやエビカツバーガーなどに合わせることが多い印象です。野菜の中にはキュウリも入っていましたが、「いや、そこはピクルスにしようよ!」と心の中でツッコミを入れてしまいました。

【松屋】850円「チーズバーガー丼」実食

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目玉焼きを崩して…… (写真:サイゾーウーマン)
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期待とともに口に運ぶと…… (写真:サイゾーウーマン)

味に関しても、かなりバランスの悪い味わいでゲンナリ。 筆者としてはかなり未完成に感じたというのが率直な感想です。

メインとなる具のハンバーグにかけられたトマトソースは、チーズバーガーの再現度を意識してか、かなり酸味の強く、尖った印象を受ける味わい。それが絶妙にご飯との相性が悪く感じます。

バランスよくチーズや目玉焼きの量を調整し、合わせることで比較的まろやかになり、食べやすくなるのですが、全体的なレベルとしては、高くないと言わざるを得ません。

たしかに、丼の具材を自身でバランスよく調整して口にすることで、よりおいしくなる丼はたしかにあります。

しかし、この「チーズバーガー丼」に関しては、そうした調整を行うことで“おいしくなる”のではなく、負の部分をカバーしてあくまで“食べやすくなる”だけに留まっているように思えます。

もちろん、こちらも「ニンニク野菜牛めし」と同じように、この“攻めた”味わいが好きという人もいるのかもしれません。ただ、やはりその味わいで賛否が分かれてしまうメニューであることも確かでしょう。

「たっぷりチーズ」(200円)追加で味変

半分程度食べ進めたところで、未完成な味わいにどうしても“味変”をしたくなった筆者は、追加で「たっぷりチーズ」(200円)をオーダー。

チーズの物量でトマトソースの酸味を打ち消すことにトライしてみました。結果としてこの功を奏し、尖った酸味をチーズが強引に包み込むことで、かなり食べやすくなり完食に成功。

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味変用に頼んだ「たっぷりチーズ」 (写真:サイゾーウーマン)
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圧倒的なチーズの物量 (写真:サイゾーウーマン)
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クセを抑え込むのに成功 (写真:サイゾーウーマン)

とはいえ、このトッピングまで合わせると1,000円を超えてしまうことを考えると、ちょっとリピートはないかな……というのが正直なところです。

【松屋】「チーズバーガー丼」のソースを「うまトマハンバーグ」のソースに変えては?

筆者としては、全体的に評価が低くなってしまった「チーズバーガー丼」。とはいえ、今回はあくまで店舗限定での販売ということもあり、テスト販売の段階かも知れません。

もし今後、同メニューが全国的に販売されることがあるとすれば、よりブラッシュアップした味わいになることを期待したいと思います。

あくまで個人的な提案になりますが、今回の「チーズバーガー丼」の大きな問題がトマトソースの味だと思うので、こちらを毎年恒例の期間限定メニュー「うまトマハンバーグ」のソース、あるいは似たような系統の味のものに変えると、かなり調和のとれた味わいになるのではないでしょうか。

「松屋」さん、全国販売の際にはぜひその点ご検討いただけますよう、よろしくお願いします!

サイゾーウーマン編集部

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