＜トリリオンゲーム＞MVPにM＆A戦略…タメになる経営学からのギャップ展開に「ぶっ飛んでてめちゃめちゃ楽しい」

【写真】SNSでもかわいいと評判だったAIアバター

並外れたビジネスの才覚を持つ天性の人たらし“ハル”こと天王寺陽(CV.大塚剛央)と、パソコンオタクで人付き合いが苦手な“ガク”こと平学(CV.石毛翔弥)が、トリリオンダラー――1兆ドルを稼ぐことを目的に会社を立ち上げる起業サバイバルストーリー「トリリオンゲーム」(毎週木曜深夜1:58-2:28ほか、TBS系／Prime Video・ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信）。その第8話「花と華」が11月14日に放送された。今話ではハルの発案を受けてガクが開発した「ヨリヌキ」の運営がスタート。ハル、ガク、凜々(CV.田中有紀)のチームワークと予測不能な展開に、多くの視聴者が引き込まれていた。(以降、ネタバレが含まれます)

凜々の加入で勢いを増す株式会社トリリオンゲーム

ガクが“ガワ”を作った「ヨリヌキ」は、実際は人力で客の要望に応えるニセAIのセレクトショップ。かわいいAIアバターも作り、凜々が人力AI担当をすることになる。こうして始まった「ヨリヌキ」の初月の売り上げは、ほぼゼロ。ニーズなしという結果に。しかし、服、花といったモテ絡みのジャンルは需要の可能性があったことから、ハルは「ヨリヌキ」の販売戦略をそこに絞る。

凜々は行き当たりばったりのようでいて、最速最小限で事業を立ち上げ、顧客の反応を見るというスタートアップの基本「ＭＶＰ(ミニマル・バイアブル・プロダクト)」を2人は自然にやっているのだと気づく。ハルとガクの最強バディにリサーチ能力に長けた凜々が加わり、いよいよ会社らしくなってきた株式会社トリリオンゲーム。前話に続いて凜々への注目度は高く、SNSには「凜々ちゃん出てきてぐっと面白さが増した。やっぱり3人組って良いなー」「りんりんマジ有能だな」など、彼女に言及するコメントが目立った。

ハルが見せたキレキレのオタ芸に視聴者も大興奮

「ヨリヌキ」の転機となったのは、凜々が演じるAIアバター宛に贈られてきた花束。凜々の言葉からヒントを得たハルは、推しに花を贈りたいオタクをターゲットに、フラワーアレンジメントを販売することを思いつく。その足掛かりとして、ハルはオタクに扮してトップオタのコージィ(CV.千葉翔也)に接触。「ヨリヌキ」をさりげなくアピールし、アイドルがコージィから贈られたフラワーアレンジメントをSNSにアップしたことで「ヨリヌキ」が広く知られることに。売り上げも右肩上がりになり、ガクも安堵の笑顔を見せた。

コージィに近づくため、ハルはアイドルグループのライブに参戦し、オタ芸でアピールするという離れ業を披露。器用すぎるハルに視聴者も感心し、「ハルくんのキレッキレのオタ芸が最高！」「すごい経営学的な話が始まったと思ったらハルのオタ芸にやられた」「本当に何でも出来るな、ハル」とSNSで即座に反応していた。

次なる舞台は日本最大の花の市場、歌舞伎町

売り上げは軌道に乗ったが、凜々の負担もそろそろ限界。そこでハルは「ヨリヌキ」の売却に舵を切る。知ってか知らずか、ハルは作った事業を売却・譲渡していくM＆A戦略をやろうというわけだ。そこで売却先に定めたのが老舗の花き、蜜園フラワーだった。

いつもの調子でセールストークを繰り広げるハルだったが、それに飲まれない蜜園社長(CV.沢海陽子)が出した条件は、1か月で2千万円以上の売り上げという無茶なもの。ノリでできると答えたハルは凜々に花の一番の市場を尋ねるが、返ってきたのは「あそこは絶対取れないです！ 人間関係だけで動いてる世界なんで」という言葉。しかし、それこそ鬼のコミュ力を誇るハルの得意分野だった。

その日本最大のフラワーギフト市場とは、新宿・歌舞伎町の夜の世界。ハルとガクのホストデビューという怒涛の展開に、SNSには「やることぶっ飛んでてめちゃめちゃ楽しい！」「すごい経営学的な話が始まったと思ったら…！」「絶対にホスト適性のないガクの活躍が楽しみです」など期待に満ちたコメントが続々と寄せられていた。

◆文＝帆刈理恵(スタジオエクレア)