ポール・メスカル、『グラディエーターII』のために挑んだ肉体改造を語る

巨匠リドリー・スコット監督の名作『グラディエーター』の続編『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』に主演するポール・メスカル。共演者のペドロ・パスカルにして、「彼をレンガ壁のポールと呼んでいた……すごく強くて、また闘うくらいならビルから飛び降りたほうがマシだ」と言わしめるほど屈強なボディを披露したポールだが、肉体改造は「楽しかった」そうだ。「鶏むね肉をたくさん食べて、重い物を持ち上げた」とトーク番組「グレアム・ノートン・ショー」でユーモラスに語った。

筋力トレーニングを指導したフィットネストレーナーのティム・ブレイクリーは、腕のサイズがポールの脚ほどありそうな「これまで見たこともないほど」の肉体の持ち主だそう。「ロンドンのホテルで初めて会ったとき、部屋で対峙して、服を脱ぐよう言われたんです」と明かす。これが大作映画のやり方かと思い、おとなしく従ったところ、「まるでサメが獲物を狙うように周囲をグルグル回って」観察し、「やりがいがあるキャンバスだ」と宣言されたそうだ。「毎日彼と会いました。楽しかったです」と振り返っている。

しかしポールは、どうしても譲れないことは守り切ったようだ。「彼が言うことは何でもしたけれど、僕はお酒もたばこも好きだから、その点については一線を引きました」と語っている。なお、ポールとデンゼル・ワシントン、シアーシャ・ローナンとともに同番組に出演していたエディ・レッドメインは、「僕はポールの意見にまったく同意できません」と反論。

新作スリラードラマ「The Day of the Jackal（原題）」で体を鍛えた彼は、「まったく楽しくなかったし、それどころか恐ろしかった。『上半身裸の彼はしなやかで引き締まっていた』と書かれた台本を読んだとき、『なんてことだ。チキンばかり食べる日々がくる』とゾッとした」と明かしている。

Text: Tae Terai

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