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9割の思考は昨日と同じ? ポジティブなマインドへ変えるための5つの具体策

  • 2024.11.30

自分の悪い習慣を見直して、「明日から変えよう!」と決意したのに、結局は昨日と同じ行動を繰り返してしまう……。そんな経験はない? でも、それは決して「自分に甘いから」でも「ダメな人間だから」でもないそう。今回はヘルスコーチのAYUMIさんにポジティブなマインドへ変えるためのステップを教えてもらった。

毎日6万回思考し、そのうち90%は前の日と同じことを考えている

アメリカ国立科学財団によると、私たちは1日に平均6万回以上の思考をしていますが、そのうちの90%は前日と同じ内容だと言われています。さらに驚くべきことに、その80%はネガティブな思考だというのです。ですから、もしあなたが1日を通してポジティブな考えよりもネガティブな思考が多いと感じていても、それは決して不思議なことではありません。

繰り返される思考の影響

無意識のうちに繰り返される思考やネガティブな考えは、私たちが目覚めている間、常に脳内を飛び交っています。「できない」「無理だ」「なんで私ばっかり」「羨ましい」「私なんて」「綺麗じゃない」「足りない」「もっと欲しい」「なんで」といったネガティブな言葉が何度も頭をよぎると、それが徐々に自分の深い部分に根付いてしまい、最終的には性格を形成してしまいます。こうした思考は、物事が起こる前に未来を勝手に予測し、「きっとこうなる」と決めつけてしまい、その予測に合わせた行動を取るようになってしまうのです。

このような影響が起きると、次のような精神面やライフスタイルの変化が見られることがあります。

精神への影響

不安や心配が増しやすくなる

不幸感が強まる

怖さや恐怖感から怒りが増す

自尊心が低下する

ライフスタイルへの影響

睡眠の質が悪化する

過食やアルコール摂取が増加する

人間関係への不信感が生じる

新しいことに挑戦する意欲が減退する

意識することで変えることができる!(意識しないと変わらない)

無意識のうちに「自動操縦モード」に入り、昨日と同じようなネガティブな思考を繰り返しがちです。その結果、前向きな思考が阻まれてしまうことがあります。しかし!少し意識するだけで、この思考パターンは変えることができるのです。

今すぐポジティブなマインドに変える5つのステップ

ステップ1:『今、何を考えているか』に注意を払う

これは今、何を考えているかを、改めて考えることを指します。無意識に見ていた携帯の画面、通勤しながら、食べながら、何を考えていますか?これをしないと、無意識に昨日と同じか、ネガティブな思考になってしまうことがあります。ステップ1が最も重要と言っても過言ではありません。まず、今何を考えているのか、気づくことからはじまります。

ステップ2:ネガティブな思考が「真実かどうか」を確認する

ネガティブな思考から抜け出すためには、それが本当に「真実」であるかを確認することが重要です。恐れや不安、心配などは、これまでの長い年月で蓄積された思考のパターンや癖であることが多く、実際には思い込みや先入観である可能性があります。例えば、結果をすぐに予測してしまったり、相手をこうだと決めつけてしまったりするのも、その一例です。

思い込む前に、まずは「その考えは正しいか?本当に真実か?」と自問してみましょう。最初は難しいかもしれませんが、このプロセスに慣れてくると、思い込みに縛られていたことに気づき、視野が広がっていきます。

ステップ3:ポジティブな言葉を使う

あなたが普段使う言葉は、そのまま思考を反映しています。そこで、意識してポジティブな言葉を選ぶことが、ポジティブなマインドへの第一歩です。特に、自分自身に対して使う言葉をポジティブにすることが鍵となります。自己対話は目に見えない「脳内の声」だからこそ、意識的にポジティブな言葉を選ぶ必要があります。

失敗や挫折も学びの機会です。人生のポジティブな側面に目を向け、外見にも内面にも優しい言葉をかけることで、今日の思考が明日につながり、少しずつ思考がポジティブに変化していきます。

【自分に使いたいポジティブな言葉の例】

「できるかも」(「できる!」と言い切れないときに)

「無理だと思ったけど、大丈夫かも」(無理と感じたときに)

「私は綺麗!」

「またやってみればいい」

「与えられているものがある」

「もっと良くなる」

ステップ4:問題ではなく、解決策に目を向ける

「うまくできなかったこと」や「自分がダメだと思う点」に集中していると、ネガティブな思考のループに陥りがちです。ここで重要なのは、問題自体ではなく、その「解決策」に意識を向けることです。確かに、問題に目を向け続けることは慣れているため、むしろ楽に感じることもあるかもしれません。しかし、今こそ全ての物事をポジティブな視点で捉え、解決へ向けて行動するときです。

自分は思っている以上に、賢く、強く、困難を乗り越える力があることを思い出しましょう。解決策に焦点を当てることで、自己信頼が深まり、ポジティブな行動へとつながります。

ステップ5:「ないもの」ではなく「あるもの」に感謝する

感謝の気持ちを深く持つことは、ポジティブな感情を引き出す最も簡単な方法のひとつであり、健康を改善し、人生をより楽しむための非常にパワフルな方法です。感謝は、誰かからプレゼントをもらったときだけに感じるものではありません。例えば、あなたはこの記事を読む「目」があり、日々呼吸を支える「臓器」があり、生まれてから今に至るまで動き続けている「心臓」があります。これはすべて、決して当たり前ではない奇跡なのです。

毎日この奇跡を思い出し、特に朝起きたときに感謝の気持ちを抱く習慣を始めてみてください。感謝することで意識は「ないもの」から「あるもの」へと向かい、欠乏感ではなく満足感が心に広がるようになります。その積み重ねが、心を満たすポジティブな思考と行動を生み出してくれるでしょう。

全ての思考をコントロールすることはできない

「もっと意識的になろう」「思考を完全にコントロールしよう」と考える方もいらっしゃいますが、これは無理な目標です。思考は湧き上がっては消えていくものであり、私たちが生きている限り思考は絶え間なく存在します。1日に6万回も浮かぶと言われる全ての思考をコントロールすることを目指すのではなく、むしろ自分がなりたい未来に向かって、不必要な思考を真実かどうか見極め、解決に向けた建設的な思考を意識することが大切です。

まとめ:自分の思考をトレーニングしましょう!

自分の考えに対して意識的にならない限り、思考はあなたの望む方向には変わりません。これらの思考パターンは長年積み重ねられ、無意識のうちに染みついたものです。でも、どうか「長年染みついたものだから変わらない」と思わないでくださいね。私たちの心も体も、驚くほど賢く、いつでも変化できる力を持っています。まずは今日、1つの思考に気づき、1つのポジティブな変化を起こしてみましょう。そうすれば、明日の思考が少しずつ変わり始めます。

体のトレーニングと同じで、最初はぎこちなく感じるかもしれませんが、続けることで確実に明日が、そして未来が変わります。今日から自分の思考に意識的になり、ポジティブな視点を持って、少しずつ明日を変えていきましょう。どんな方でも、今日から始められることです。

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