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歴代彼氏に浮気されまくった「都合のいい女」。彼女が見つけた真の幸せとは。既婚者疑惑のイケメン上司と紡ぐハートフルラブコメディ

  • 2024.11.18

尽くしてばかりいたら、ただの「都合のいい女」になっていた…。そんな苦い経験はないだろうか。

『私、都合のいい女でいいです。』(霰屋こん/KADOKAWA)には、料理好きで世話焼きなだけなのに、いつも「都合のいい女」になってしまう主人公が登場する。本作は、そんな彼女が自分の夢と幸せを手に入れる姿を描いたラブコメディだ。

将来の夢はお嫁さんになって、愛する人と幸せな結婚生活を送ること。そんな夢をもつ主人公・宮尾はな。

家事が得意で尽くしてしまう性格ゆえ、過去の恋愛では裏切られ傷つけられてきた。ある日、はなは酔った勢いでイケメン上司・阿佐美にお持ち帰りされる。阿佐美は既婚者のはずなのに…一体なぜ!? そこで出会った彼の子どもたち(?)と、予想外の関わりが始まっていく。

すでに両親が他界している阿佐美家は、阿佐美が両親代わりとなり4人の弟妹たちを育てていた。はなが出会ったのも、阿佐美の弟妹だったのである。

いつの間にかはなの左手の薬指に指輪をはめていたり、阿佐美・弟が「あの子を絶対逃すなよ」とつぶやいたり…。阿佐美一家の団結力に振り回されながらも、はなはどんどん阿佐美に惹かれていく。

味がイマイチな阿佐美の料理にちょっと手を加える。残業続きの阿佐美に代わって家事をする。阿佐美家で過ごしていると、はなのおせっかい魂がつい顔を出す。はなは阿佐美家の家族と触れあいながら、自分の内からあふれ出る「誰かに尽くしたい」という素直な気持ちと向き合い始める。

しかしはなは、「母親代わり」や「家政婦」として見られることを恐れ、彼らから距離を置こうとしてしまうのだった。はなの心の攻防がなんとも可愛く、見どころである。

なぜ自分は今まで「都合のいい女」になってしまっていたのか。阿左美たちと過ごす時間の中で、はなは自分にとって本当に大切なものは何かを模索し始める。「都合のいい女」になった苦い過去がある読者も、自身の価値観や人生の選択について考えさせられるはずだ。

ストーリーが進むにつれ、阿佐美家の真実や、はなの姉と阿佐美との意外な繋がりなど新たな展開がもりだくさん。はたして、はなの夢は叶うのか。彼女にとっての真の幸せとは何か。悩みぬいたはなが出す答えを、ぜひ見届けてほしい。

文=ネゴト / Ato Hiromi

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