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辛みはスパイスと豆板醤で!ルウのとろみは卵で!?町中華とは一線を画す【シェフ脇屋のカレー】作ろう♪

  • 2024.11.19

中国料理の脇屋友詞シェフが作るカレーは、気取ったものではなく、気軽に作れる中華風チキンカレー。さまざまなスパイスを駆使することも、気が遠くなるほど玉ねぎをじっくり炒めることもなし。フライパンひとつ、身近な材料と調味料でサッと作れます。とろみは小麦粉でも片栗粉でもなく、なんと…卵!最後に“溶き卵“を回し入れ、半熟状にしてとろみをつけるらしいです。…って、それ親子丼では!?(笑)


中華の重鎮!脇屋友詞シェフのカレーレシピ♪

上海料理の伝統を軸にした、体にやさしい料理が人気の脇屋友詞シェフ。そんな脇屋シェフのYouTubeチャンネル『Wakiya YujiのYUJI CHANNEL』では、プロの味を家庭で手軽に再現出来るレシピや、家庭料理をグレードアップするコツを紹介しています。

本日はその中から、脇屋シェフのカレーレシピ「ガーリーチィファン(咖喱鶏飯)」を作ります。フライパンひとつ、30分で出来るお手軽カレーで、仕上げに溶き卵を回し入れるのが特徴。隠し味は豆板醤、ケチャップ、砂糖の3つ。砂糖とケチャップを入れると、手軽なのにリッチな味わいになるそうですよ。

カレーに溶き卵とはおもしろい。カレー風味の親子丼とも言えますね。

さっそく作ってみましょう。

ワンパン30分!「ガーリーチィファン(咖喱鶏飯)」の材料と作り方



【材料】2人分
鶏もも肉…約350g
玉ねぎ(みじん切り)…100g
長ねぎ(みじん切り)…大さじ1
しょうが(みじん切り)…小さじ1
にんにく(みじん切り)…小さじ1
卵…2個
太白胡麻油…大さじ1強
カレー粉…小さじ3
紹興酒…フライパンひと回し
水…250mlくらい
しょうゆ…少々

◆隠し味
豆板醬…小さじ1/2
砂糖…少々
ケチャップ…大さじ1

◆鶏肉の下味
塩…少々
こしょう…少々
紹興酒…大さじ1

太白胡麻油は、香りのない、普段使いのゴマ油のこと。

【作り方】
1. 鶏肉はひと口大に切り、ボウルに入れて、塩、こしょう、紹興酒(大さじ1)を加えて混ぜます。



2. フライパンに太白胡麻油を引き、鶏肉の皮目を下にして焼きます。



皮がこんがりしてきたら、いったんお皿に取り出します。このとき、鶏肉には火が完全に入っていなくてOK。

3. 2に玉ねぎを入れ、鶏肉から出た脂で炒めます。

玉ねぎがしんなりしたら、長ねぎ、しょうが、にんにくを加え、さらに香りが立つまで炒めます。火加減は中火にしました。


4. 3にカレー粉を加え、玉ねぎにまとわりつくまで、しっかり炒めます。



玉ねぎと薬味、カレー粉をしっかり炒めるのがポイントとのこと。そこで、カレー粉を加えてから5分ほど炒めました。 



豆板醤を加えて混ぜたら鶏肉を戻し、火を強め、紹興酒(フライパンひと回し)を入れ、さらに、ひたひたになるくらい水を入れます。





沸騰したら弱火にし、フタをして15分煮込みます。

5. 味見して、塩(分量外)で味を調え、砂糖とケチャップを加えます。



6. 溶きほぐした卵にしょうゆを加え、5に回し入れます。

カレーになじみやすいよう、卵にしょうゆを加えるところが、さすがプロのひと手間って感じですよね。





撮影しながら卵を入れたので、卵をきれいに回し入れられなかったけど…。まぁOK。

フタをして30秒ほど加熱し、卵が半熟になったら火を止めます。



余熱でも火が入るので、まだ生っぽいところがあるけどOKとします。

7. お皿にご飯(分量外)を盛り付け、6をかければ出来上がり。


盛り付けている間に、余熱で卵に火が通りました。



調理時間は30分。フライパンひとつで出来るのでお手軽。

香りも見た目も、欧風カレーというよりサラッとしたインドカレーっぽいけど…。

味はどうでしょう?

では、いただきます!



おっ、インドカレーに近いけど、インドカレーともちょっと違う感じ。味わい深くコクもありますが、インドカレーよりあっさりしていて、まろやかさもあります。卵の存在は、ご飯や鶏肉と一緒に食べるとほぼ感じませんが、このまろやかさは、おそらく卵のおかげ。

卵を入れることで、ルウがとろっとして、ご飯とも絡みやすいです。鶏肉もやわらかい♪



カレーの真骨頂である辛味は、香辛料のスパイシーな辛味と共に、豆板醤のコクのある辛味をダブルで感じます。神経をさらに集中させて味わうと、玉ねぎの甘味にトマトケチャップと砂糖の甘味&コクが重なり、さらに、豆板醤の風味をほんのり感じるような…気がします(笑)。

さらに、みじん切りにしたしょうがとにんにくが加わって、味わいはより豊かに。たまに、みじん切りにしたしょうがのひとかけらを噛むと、小さいながらしょうがの香りがふわっと立ち上がって、これまた、おいしい。

ですが、後味がちょっと苦い。カレー粉を入れすぎたのか、もしくは、しっかりカレー粉を炒めすぎて、焦がしてしまったのか…。このどちらかが原因かなと思います。後味に苦味があると、テンションが下がるのでご注意を。



欧風カレーともインドカレーともちょっと違う、脇屋シェフの「ガーリーチィファン(咖喱鶏飯)」。中華風カレーといってもそこまで中華な感じもしない、ちょっと表現が難しい味わいです。ご興味のある方は、お試しあれ。

トロッとした卵が“ウリ“のカレーなので、出来立てを食べるのがやっぱりベスト。普通のカレーのように、作り置きはしない方がいいかなと思います。ご参考までに。

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