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「そんなに強い薬を何年も…!?」薬の組み合わせって、本当にわからない<母の認知症介護日記>

  • 2024.11.18

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。認知症の症状が進行していくのをだた見ているだけなのは嫌だと思い、ワフウフさんは姉と相談して母・あーちゃんの認知症は専門の先生に診てもらうことにしました。しかし、姉・なーにゃんはそのことをかかりつけの先生には言いづらいと言うので、ワフウフさんが伝えることに。先生は淡々と話を聞いてくれて、険悪な雰囲気になることもありませんでした。横で話を聞いていたあーちゃんも、特に口を挟むわけでもなく、大人しく聞いていました。話の内容がまったく理解できなかったのだと思いますが、ワフウフさんにとって、それはありがたくもあり、悲しくもあるのです……。

ワフウフさん姉妹は、あーちゃんと一緒に認知症の専門病院に行き、先日受けた検査の結果を聞きました。先生いわく、頭頂部と海馬に強い萎縮があり「アルツハイマーで間違いないでしょう」とのこと。一緒に話を聞いていたあーちゃんの様子が気になりましたが、まったく理解ができていなかったようで、混乱することはありませんでした。そしてこの日、新たな問題が……。それは、あーちゃんがずっと飲み続けていた睡眠薬が、ほかの薬と組み合わせてはいけなかったものだったということ。先生と話し、夜の睡眠の質を上げるためにお昼寝をやめるという話になりましたが、本人には長時間お昼寝をしている自覚がなく、コントロールは難しそうです。

気になることは先生に!

自分なりに薬の組み合わせについて調べてみましたが、よくわからず……。

でも、あーちゃんが飲んでいる薬の中には、国によっては使用が厳しく規制されているものもあり、ビックリ……。

認知症の進行が自然なものか、薬の組み合わせが影響しているのか、正直なところわかりません。でも、なんとなく1年半という時間を無駄に過ごしてしまったような気持ちになってしまいます。

薬のことを調べていると、認知症の薬はだいたい2年程度しか効果が続かないと書いてあるのを見つけました。

先生に聞いてみたところ、先生も同じ見解でした。

今回、先生からは薬のほかにサプリメントも勧められましたが、むしろ自分用に購入したい気持ちに……。

ひとまず、見直した薬で効果が出てくれるといいのですが。昼間に居眠りするあーちゃんを起こすようなことは避けたいです……。

先生から組み合わせてはいけない薬を服用していると言われ、いろいろ自分になりに調べてみましたが、明らかにダメだとわかるような情報は見つからず。むしろ、ネットで調べる限りでは、そう珍しい組み合わせでもないような……。いろいろなサイトを読み歩いていくうちに、あーちゃんが飲んでいる薬の中には、国によっては使用にかなり厳しい規制がある薬もあることを知りました。そんなに強い薬を何年も服用していたとは……。

あーちゃんが認知症だとわかってから1年半。自然に進行したのか、薬の組み合わせが影響して進行が早まってしまったのか、それは誰にもわかりません。知らないままにならなくてよかったと思う半面、どうしても1年半という時間を無駄にしてしまった感が否めません……。ごめんね、あーちゃん。

ネットを見ていたら「認知症の薬の効果は2年程度」という記載も見つけたので、こちらは先生に確認。すると、先生も同じ見解でした。先生からは、薬のほかにサプリメントもおすすめされましたが、認知症について調べるうちに、症状が出始める20年前から脳の中では変化が起きているということを知り、むしろ自分がそのサプリメントに頼りたいと思ってしまったのでした……。

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薬は、処方してくれた先生の言う通りに服用する、という人がほとんどだと思います。お薬手帳を出して処方されているのであれば、組み合わせなんて当然考慮されていると思ってしまいますよね。とはいえ、ネットの情報が100%正しいかといえば、そうでもないのが現状です。自分で調べた上で、最終的には主治医に聞いてみるなど、ネットにある1つの情報だけを信じ込んでしまわないようにするのも大事なことではないでしょうか。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!


監修者:医師 医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長 菊池大和先生

地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。


著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ

ベビーカレンダー/シニアカレンダー編集室

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