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90歳菊池和子さん 若さの秘訣は朝活にあり!布団の中でできる頭と体の「お目覚めルーティーン」

  • 2024.11.18

きくち体操創始者の菊池和子さん。その身のこなしはとても90歳に近いとは思えません。どうしてそんなに動けるのか、毎朝取り組んでいる動きを聞いてみました。きくち体操とは、毎日自分の体と向き合うことで良い結果をもたらしてくれる、そんな運動です。

菊池和子さんのプロフィール

菊池和子さんのプロフィール

きくち・かずこ
1934(昭和9)年生まれ。体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。

きくち体操とは?

きくち体操は、形、回数を目標にして動かすのではなく、脳で自分の体を感じ取って動かします。「体は、あなたの命そのもの。今日から一緒に動かしましょう」(菊池和子さん)

睡眠時間=体を動かしていない時間

睡眠時間=体を動かしていない時間

私、長い時間寝るのはちょっと怖いんです。「え? 長く寝た方が疲れは取れるのでは?」とお思いですか? 実は、年齢を重ねると違ってくるものなのです。6時間寝れば、6時間体を動かしていない、ということ。

仮に元気は回復しても、手足の感覚は鈍くなりますし、背骨は丸くなり、ひざも曲がったまま。そんな状態でベッドから起き出したら、大変。転んでしまいます。

起き出すまでがひと仕事、ベッドの中で動こう

私は、朝、目が覚めたら、ベッドの中でしばらくもぞもぞ、手の指や足の指をグーしたりパーしたり……足なんかグーするとつってイタタタタ、ということも。つらずにグーができるようになるまで、何度もグーとパーを繰り返します。右に左に体の向きを変えたり、ひざを伸ばしたり。特に順番はありません。

寝ぼけながらも、気になるところは……と探りながら動かします。そのうちに、頭がハッキリと冴えてきます。

そうしたら、ゆっくり起き上がって、足を床に下ろします。足の裏と指が全部床についているか、それを脳がちゃんと感じ取れているかどうか、確認してようやく立ち上がります。朝、起き出すまでが、ひと仕事なんです(笑)。

起床時の動き1:動く前に、手、足のグー・パーで感覚をハッキリさせる

起床時の動き1:動く前に、手、足のグー・パーで感覚をハッキリさせる

手、足の指1 本ずつに順番に意識を向け、思い切り握ったり、指と指の間を広げたりします。

起床時の動き2:丸まっていた体を少しずつ伸ばす

起床時の動き2:丸まっていた体を少しずつ伸ばす

一気に伸ばすと思いがけず体を痛めてしまうことも。もぞもぞ伸ばしていくのがポイントです。

 

起床時の動き3:横になったまま、さらに体を伸ばす

起床時の動き3:横になったまま、さらに体を伸ばす

だんだん脳と体がつながったら、さらに一伸び! 手足の指先をできるだけ遠くに伸ばします。

朝起きて、体を元の状態に戻すことができるかが大事

しっかり立てたら、「よし!今日もがんばろうね。よろしくね!」と体に話しかけながら、ひざ、腰、わき……寝ている間に縮こまってしまった部分を少しずつ伸ばしていきます。足の裏の感覚がハッキリして、ひざが伸びれば、もう大丈夫、体の準備が整いました。

朝起きて、どれだけ体を元の状態に戻すことができるか、これが肝心です。あなたの体を大事に守り続けられるのは、あなただけ。誰も代わりに動いてあげることはできませんから。

起床時の動き4:歩き出す前に、足の指、足の裏の感覚を目覚めさせる

起床時の動き4:歩き出す前に、足の指、足の裏の感覚を目覚めさせる


片足ずつ体重をかけたり、親指、人さし指……と1 本ずつ力をかけたりして、今日一日、体を支えてくれる足をハッキリさせます。

日中・寝る前にも、体を動かすルーティンを行っています

日中・寝る前にも、体を動かすルーティンを行っています

次回紹介する起床後・日中・寝る前4つの運動を最後まで読んでいただくと、私が日中によくする動きと、夜寝る前にする動きもわかります。

この世にたった一つのあなたの体です。あなた自身が大切に思って、気持ちをかけて慈しんでくださいね。


※ケガや病気などで体を痛めている場合は、無理して動かさず医師の指示に従ってください
取材・文=岡島文乃、井口桂介(ともに編集部)、撮影=中西裕人、ヘアメイク=南場千鶴 イラストレーション=浦恭子

※この記事は、雑誌「ハルメク」2022年5月号を再編集しています。

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