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まだまだ自撮りしたい26歳。私の精神年齢だけが止まったまま

  • 2024.11.18

私は秋生まれだ。もうすぐ26歳になる。
ここ数年、秋を迎えて思うのは「もうこんな歳になっちゃうのか……」ということ。世間的に見ればまだ若い方だ、というのは分かっているが、それでもビビる。

このように思うのは、年齢相応の精神性が育っていないせいでもある。周りは年を重ねるのに合わせて言動を変えることができているのに、私だけずっと同じ地点にいる。

◎ ◎

まず、私は独身だし、結婚も出産も見据えられていない。

周りの同年代の友達は、大体2タイプに分かれている。1つは、恋人がいるタイプ。既に何年も付き合っていたり、そうでなくても、将来を考えられる相手を見つけている。もう1つは、「自分は結婚も出産もしない」と割り切れているタイプだ。焦って恋人探しをすることもなく、趣味や仕事を楽しんでいる。

私はこのどちらにも該当しない。そもそも自分が結婚や出産をしたいのかどうか、よく分かっていない。したいと言い切ることも、したくないと言い切ることも出来ない。

結婚はともかく、出産にはタイムリミットがある。私の今の年齢なら、「絶対に産みたい」という主義の人はもうとっくに行動しているのだろう。

みんなが未来へと動き始めているなか、私は進みたい方向性すら見えていない。

◎ ◎

あと、SNSの投稿の雰囲気もなんだか変わってきたな、と思う。
例えばインスタグラムだと、数年前まではもっと本人の顔写真の投稿を見かけた気がする。友達との自撮りとか、プリクラとか。それが今じゃ、ストーリーですらあまり見かけない。

そもそも投稿数自体が減っているようにも思う。

正直、私はまだまだプリクラを撮ったりしたい。友達となら自撮りもしたい。だって、26歳ってまだそんなに老けたりしてないし。むしろ自分に合ったメイク方法や美容医療が分かってきて、洗練される年代だと思う。

それに私はイケてない学生時代を過ごしてきたから、キラキラした人たちに比べると写真を撮ってきていないのだ。その分を取り返したい、まだ満足出来ていない、みたいな気持ちもある。我ながら情けないが、率直な思いだ。

X(旧Twitter)を見ていても、タイムラインに変化を感じる。私が大学生だった頃は、現実の友達と繋がっているアカウントでも「そんなことここで言う?」みたいな投稿とか、しょうもなさすぎる日常報告とか、いわゆる「病みツイ」とかがもっと多かった。

それが今じゃ、投稿すらほとんど見かけない。未だにポストし続けている友人は数人だし、内容も仕事に関することばかりだ。

私はまだまだ、しょうもなさすぎることを呟いていたいのに。仕方ないので、最近はリアアカじゃないほうのアカウントにばかり出没している。

◎ ◎

毎年、誕生日は誰かしらがお祝いしてくれる。遠い場所にいてもLINEでメッセージをくれる友達もいる。そのこと自体は単純に嬉しいし、ありがたい。
しかし、年を取ってしまう。精神年齢と実年齢の差が、また広がってしまう。ハッピーと憂鬱が同時に来る。私にとっての秋は、ここ数年そんな感じだ。

■田道間ハヤシのプロフィール
札幌在住の25歳会社員。

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