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高い服より圧倒的におしゃれに見える! 女性ウケを良くするファッションのポイント

  • 2024.11.17

年齢=彼女なしのさえない青年「ミタカ(24)」は、初彼女を作るためにインスタを開始し、自分磨きをする姿を発信しました。超モテの姉やフォロワーのアドバイスを元に、ファッション・スキンケア・肉体改造・メンタルなど、あらゆることに挑戦する姿が話題となり、開始半年でフォロワーは20万人を突破。先日、ついに彼女ができたことを発表し、多くの祝福が寄せられました。そんな彼の自分磨きの記録を綴ったエッセイ『初めての彼女を作るために姉とフォロワーさんに相談しまくった自分磨きの話』から厳選して全6回連載でお届けします。今回は第2回。おしゃれとダサいの境界線とは⁉

壊滅的なファッションセンス

姉からのアドバイスをもらう前までは、おしゃれ=個性的だと思っていた。いや、それ自体はきっと間違っていないんだろうけど。個性的=柄物を取り入れるという方向に進んだ結果、僕はとにかくカラフルな柄物の服を着ていればおしゃれなのだと信じていた。

しかし、姉の話を聞くかぎり、そうではないらしい。柄物を上手に取り入れるのは、ファッション上級者がすることみたいだ。

今までは、服を買うときにも店員さんに「このポケットの形が個性的でかわいいですよね」と言われたら、「ファッションの最先端にいる店員さんがすすめてくれているのだから、間違いないはずだ!」と思っていた。念のために言っておくが、店員さんは何一つ悪くない。

これは、かわいいポケットがついた服を着こなせなかった僕の責任だ。店員さんは、僕が普段どんな服を着ているのかも知らないし、どんなものに合わせるのかも分からないのだから、100%好意ですすめてくれているのは分かっている。

その足で違う店をハシゴして、個性的な服をすすめられるままに買ってしまうので、結果的に色やデザインが大渋滞してしまうのだ。

僕だって10代のころは、おしゃれを意識してみようと思ったことはある。そのときは有名な芸能人のSNSをチェックして、コメント欄に「そのシャツかわいいですね」と反応があったものとまったく同じシャツを購入した。

シャツに4万円も支払ったのはそれが初めてだった。しかし、このシャツ、姉からは圧倒的に不評。いや、おかしい。なにかがおかしい。かわいいと褒められていたシャツを買ったのに! そして高かったのに!

姉:

「シャツはかわいいよ? でも着こなせてないよね。似合ってないよね?」

言われてみれば、芸能人が着ていたときとはなんだか印象が違う。問題なのは、シャツではなく自分自身の着こなし力なのだ。実は、このシャツには後日談がある。ある日、僕のフォロワーさんからこんなDMが届いた。

フォロワーさん:

「私の4歳になる子どもも、ミタカさんと同じ服持っています!」

どうやら、そのブランドは大人サイズだけでなく、子どもサイズも展開しているようだ。添えられた写真には、僕が着こなせなかった同じ柄のシャツを着てニッコリとほほえむ子どもの姿があった。

「僕のせいでダサい服代表みたいになってしまってすみません……」

そう返信して、服に罪はないということを再確認したのだった。そして、このDMは、姉から言われた「似合っていない」の証明にもなった。なにも分からない僕にも分かるように、姉からいくつかの提案があった。

姉:

「よう分からんポケットがついている服は捨てな」

「あと、変な柄物の服も捨てな」

う~ん、単純明快! そして、僕のファッションセンスを不安に思った姉からすぐに追撃のLINEが届く。

姉:

「とりあえずコレ着な」

すすめられたスクショには、柄がまったくない超シンプルな組み合わせが並んでいた。存在感のない僕がこんな柄のないものを着たら、壁と同化してしまうのではないか? こんなにシンプルなもので本当にオシャレ感を醸し出せるのか? なんか騙されてない? 僕、さらに地味にならない? あまりにも柄物からかけ離れた提案に驚きつつも、僕は言われたとおりに服を買いに行くことにした。

シンプルイズベスト

通常のアパレル店に行くと、店員さんから「気になるものがあったら声かけてくださいね」とか、「試着もできますんで~」と声をかけてもらうのだが、コミュニケーション力が低い僕はそのたびに「あ、はい」と返すことがほとんど。この瞬間はいつも緊張する。だから、服を買いに行くときはそわそわしてしまう。

姉に相談する前から若干落ち着きがなかったが、姉から提案されたコーディネートはかの有名なユニクロ様! 僕でも緊張せずに買い物ができる唯一の場所、というのはさすがに大げさだが、僕の心持ちとしてはかなり楽になった。

ユニクロのサイトで事前に自分のサイズをチェック。目当てのアイテムを狙い撃ちして向かうことにした。いざ手に取ってみると、いつも着ている服とは違ってなんだかサラサラした生地でできている。

ミタカはシンプルな服を手に入れた!

家に帰ってさっそく着替えてみる。似合っているかどうかの判断は、おしゃれ初心者の僕には分からなかったが、とりあえず印象が全然違う。今までは店頭でモデルさんが着用している服を家に帰って着ると、どうしても〝コレジャナイ感〟があった。しかし、今回のコーディネートはその違和感がない。

もしかして、シンプルな服って「想像と違った」という振れ幅が極端に少ないのではないか? 服に着られている感ではなく、服を着ている感じがする。

僕、やっと服を着られました(危険な表現)!

4万円のシャツを来た僕(左)からシンプルな服装に変身(右)!ひとまず、外に出て恥ずかしくなくなった?
4万円のシャツを来た僕(左)からシンプルな服装に変身(右)!ひとまず、外に出て恥ずかしくなくなった?

いつもはもっさりして見える僕が、今日はスッキリして見える。これなら、柄がなくてもおしゃれになれそう。ほんの少しだけ、光が差した気がした。

シンプル服を着た様子を動画にして、インスタへと投稿するとさまざまな意見が届いた。そのなかには、どこかで聞いたことのあるフレーズが並んでいる。

フォロワーさん:

「オーバーサイズで着ると、もっと似合うと思います」

ハッ! 自分磨きについて調べたときに、Google 先生が教えてくれたオーバーサイズ。

最近の流行だという情報を仕入れていたにもかかわらず、すっかり記憶から抜け落ちていた。

おしゃれへの道は長く、険しい。

<第3話に続く>

<プロフィール>ミタカ

24年間彼女なしの社会人。2023年11月、初の彼女を作るべく、その記録のためにInstagram (@mita_ka_life)を始める。開設後半年で20万フォロワーを突破。自⾝の姉やフォロワーからのアドバイスをもとに、自分磨きを頑張っている姿を綴った『初めての彼女を作るために姉とフォロワーさんに相談しまくった自分磨きの話』(KADOKAWA)が好評発売中。

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