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子どものチックは親のせい?保育士ママの反省と対応とは

  • 2024.11.17

こんにちは!現役保育士のはるです。みなさんはチック症をご存じですか?チックとは、突然、速く、反復的に繰り返される運動や発声のことを言います。チック症というとまばたきが頻繁に行われる症状……という印象が強いですが、まばたきだけではなく、咳払いだったり肩すくめ、手足の曲げ伸ばしなど行われる運動は実は様々あります。チック症はストレスが原因、親のかかわりが悪かったのかな?と心配になるかと思います。わが家の小学校2年生の娘は今年に入ってから、年中の息子は年少時代にこのチック症を経験しました。そんなチック症の体験談と、どう付き合ったかをお話したいと思います!

そもそもチック症とは?

そもそもチック症とはなんでしょうか。

チックは、思わず起こってしまう素早い身体の動きや発声です。まばたきや咳払いなどの運動チックや咳払いや鼻すすりなどの音声チックが一時的に現れることは多くの子どもにあることです。多くの場合には、そのまま軽快します。
NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター

娘と息子に起こった変化

チック症というとまばたきなどの運動チックのイメージが強いですが、私の娘と息子は二人とも音声チックでした。年中の息子は年少時代に咳払いチックがありました。

突然始まった咳払い

息子の咳払いは本当に突然始まって、年少の冬頃におこりました。時期的にも最初は「風邪ひいたかな?」と思ったのですが、普段咳がひどくなる一方の息子がいつまでも咳払いしている……これはもしや?と担任と話したのが気付いたきっかけです。何かストレスがあるのかな?なにかきっかけあったかな……と息子を自転車で送迎しながら考えたのですが、いまいち思い当たらず……。運動チックも目に入ると気になりますが、音声チックは嫌でも耳に入ってくるので、つい「うるさーい!」と言いたくなることも何度もありました。

なにもしない!で気づいたら終わっていた

保育士の経験としてチックは特に何も指摘せず、子どものストレスを緩和させてあげたり、リラックスする時間を作ったりする方がいいと感じていたので、特に何もしませんでした。何もしなかったというと「そんな簡単なの!?」と思われるかもしれませんが、この何もしないっていうのがなかなか難しいんです。何せ咳払いなので一緒にいるときは嫌でも耳に入ってくる。チック=ストレスが原因だと思っていると「今僕はストレスを感じています!!」と言っているように聞こえてくるんですよね。そんなわけではないのに。何もしなかったというのはウソで、実際は1週間に1回くらい「うるさい!」って言ってしまったように思います。とはいえチックは多くの場合はそのまま軽快すると言われているだけあり、本当に気付いたら息子の咳払いは終わっていました。2ヶ月、3ヶ月くらいの期間でした。

思えば年度末のストレスだった?

息子の咳払いチックが始まったのが年少の年度末、1月頃でした。それまで特に何もなかったし、発表会なども終わった後だったのでなんだろうと思っていましたが、もしかしたら年度末ということもあって、進級への不安やストレスがきっかけだったのかもしれません。特に息子の場合、娘の学年ではなかった「クラス替え」が始めて行われた年だったので、来年度への移行期間として仲が良かった子、大好きだった担任の先生と過ごす時間が短かったことも、原因の一つになったのかと思います。年中に上がった4月の終わりにはすっかり症状はなくなっていましたし、現在まで特に再発することもなく日々楽しく過ごしています(登園渋りは変わらずですが……)。

娘は現在も続く音声チック

息子は咳払いのチックでしたが、今年小学二年生になる娘は現在も進行中で「ん、ん」と言うような短い音を出す音声チックが始まりました。小学校も2年目、夏休みが終わったころから始まった音声チック。今思えば、きっかけは完全に「親」だったと思います。

完全に親のイライラ

小学校2年生になってから新たに始めた習い事であるバトントワリング。これが想像を絶する親の負担でした。というのも、今まで娘はピアノ、英会話、スイミング、バレエなどやってみたいことはなんでも挑戦していて、それに親も「やってみたらいいんじゃない」と応えてきました。ただ、それができたのは親の負担がなかったから。数か月だけ行っていたバレエもスポーツクラブ併設のものだったこともあり、母親が発表会の世話をしたりシニヨンを作ったりすることもない緩いものでしたが、バトントワリングは違います。土曜日に仕事があっても朝早く起こしてシニヨンを作る必要があり、月謝はそこまで高くないものの、夏合宿や強化練習、ジャージや衣装代などなど、予想外の出費が立て続けに起こり……。そんな中、家での練習を適当に済まそうとする娘に、ついに普段温厚な父親がとんでもない雷を落とした翌日あたりから、音声チックが始まりました。チックは、親の育て方や本人の性格によって起こるわけではないとはいうものの、あの時の雷は私でも耳をふさいだほどでした。親としては子どもに対しての態度に反省する日々です。現在は娘も毎日練習を欠かさず取り組むようになりました。

指摘はしないが状況はよくならない

音声チックも息子の咳払いと同じく嫌でも耳に入ってくるもの。息子の経験から指摘せず、ストレスを減らすことが良いとは頭ではわかっているものの、父親がその後も何回か雷を落としています……。もうここまでくると練習は父親が帰ってくる前に終わらせたら……と思うのですが、まだまだ小学生、時間配分は難しいようです。本人はバトンが楽しくて頑張りたいようで、最近は練習にも身が入るようになりました。チックは本当におさまるのか、本人の態度は変わるのか、はたまた父親の導火線が長くなるものなのか。どれが先だろうなと思いながら、今日も母は練習に付き合っています。音声チックがどうなったのかは、インスタグラムのストーリーズでも報告できればと思っていますし、日々子どもと向き合いたいと思います。

チックの子は意外と保育園でも見かける

子ども二人がチック症を発症しましたが、保育園で働いていても「あれ、もしかして」と感じることは割と多くありました。体感でいうと2年に1~2人くらいの割合でしょうか。そこまで多いわけでもないけれど、めずらしくもない。そんな症状だと思っています。子どもと過ごしていて多かったのはまばたきや肩すくめで、数週間で終わるものから、数か月続いたものまで様々です。家庭でも特に何もしなかったように、保育園でもその行為を特に言及することなく、しかし寄り添う時間を多くするよう心がけていました。また、一番気にかけたのは保護者と話をする時。チックかもしれません、と言うとどうしても「私のせいですか」「二人目を妊娠したからでしょうか」「育て方が悪かったのでしょうか」と気にされてしまいがち。親の育て方や本人の性格によるものではないことを丁寧に伝えて、園での様子をお伝えすることを心がけています。目につくからこそ気にしてしまうチック。息子のチックが始まった時も「私のせいかな、なにか接し方が悪かったかな」と自己嫌悪に陥ることがありました。でも悩むよりもまずは目の前の子と向き合う。そして子どもが安心して過ごせるような環境を作る。それが大事なのかなと感じています。娘に関しては親の私たちの改善の余地が多くあるので、心を広く持つ、を心がけていきたいと思います。

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Blog:保育士ママのリアルな毎日

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