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坂口健太郎&生田斗真、ピアノのシーンは「全部弾いてます」Netflix『さよならのつづき』撮影の裏話を告白

  • 2024.11.18
坂口健太郎&生田斗真、ピアノのシーンは「全部弾いてます」Netflix『さよならのつづき』撮影の裏話を告白
Netflixシリーズ『さよならのつづき』

『さよならのつづき』前夜祭ジャパンプレミアにキャスト&スタッフ登壇

Netflixシリーズ『さよならのつづき』の前夜祭ジャパンプレミアが開催され、主演の有村架純と坂口健太郎をはじめ、生田斗真、中村ゆり、三浦友和、黒崎博監督、そして脚本の岡田惠和ら豪華キャストとスタッフが登壇した。

事故で恋人を失ったヒロインと、その恋人に命を救われた男という難しい役柄について有村は、「さえ子は、自分の人生を自分で切り開こうと常に思っているような女性で、何に対しても自分の正義だったり、いろんなことに誠実に向き合って歩みを進めていた女性だったように思います。とてもエネルギッシュで生命力のある印象だったので、そういった要素を大事にしながら、無邪気さのあるチャーミングな女性に演じることができたら、より魅力的な女性としてお届けできるかなと挑戦させていただきました」と、自身が演じたキャラクターの魅力をコメントした。

続いて坂口は、「僕から出てくるセリフが本当に成瀬のセリフなのかっていうところは、やはりすごく迷いながら撮影をしていました。でも、雄介が100%になってしまった瞬間に、それは成瀬ではなくなってしまう感覚もちょっと怖かったし。そういう意味では、すごく探りながら、時々もしかしたら2歩後退しちゃう時もあったかもしれないけど、少しずつ積み重ねていった記憶はありますね」と役作りについて振り返った。

主人公さえ子の恋人・雄介を演じた生田は、「ピアノを弾くシーンがあったかと思うんですけど、本当にピアノを弾いたことがなくて、ドってどこですか?っていうところから始まってるんです。そこからもう半年以上、毎日毎日ピアノに触れて。初めてピアノのレッスンに行った時に監督も同席されてたんですけど、『今回Netflixで世界配信で、当て振りすることもできますが、僕は嘘をつきたくありません!』と熱い言葉をいただいて、嫌だな~(笑)と思いましたけども、一生懸命やったかいがある素晴らしいシーンに仕上がったんじゃないかなと思ってます」と語った。

それを受けて黒崎監督が「本当に申し訳ありませんでした。でも本当に吹き替えてるカットはないです。坂口さんも生田さんもお2人とも全部弾いてます」と明かすと、会場からは驚きの声と大きな拍手が湧きあがった。

成瀬の妻・ミキを演じた中村も、「実際に心臓移植を受けた方々のご家族だったり、受けた方の手記を読ませていただいて、ポロポロ泣いて。ミキさんのキャラクターを作る上でのヒントになって。明るい人だからこそ、悲しいことが表現できるんだろうなと思って演じました」と役作りについて明かした。

さえ子を支えるヒロを演じた三浦は、「こんなこと言っていいか分からないですけど、普段連ドラって全然見ないんですよ。全部で8話なので、4日間に分けようと思っていたんですが、止まらないんですよね。これがね、辛かったですね」と絶賛。また「1番感動したのは、出てくる女性が強いんです。凛としてるんです。そこにすごく感銘を受けました」と本作の持つキャラクターの魅力についてコメントした。

本作は、脚本の立ち上げの段階から多くのリサーチを行い制作されたという。黒崎監督は「人間の生死を扱った作品でもあるので、小さなところで嘘をつきたくないなという思いが強かった。だからこの作品の中に生きてる人たちが本当に息づいてるという感じを出したくて、ロケーションには徹底的にこだわって撮影をしました」と本作の見どころである、力強くて美しい景色について話した。

完全オリジナルストーリーである本作を執筆したきっかけについて岡田は、「岡野プロデューサーのお父様が心臓の病気で入院されていた時に主治医の方との会話の中で、どうやら心臓移植において記憶が転移することがあるらしいという話を聞いて、その時に、ラブストーリーにおいてこういうことがあったらいいなみたいなファンタジーではなく、強い愛情の物語として書けるんじゃないかなと思いました」と本作が生まれたきっかけを振り返った。

また、本作が恋愛や人生について深い議論を巻き起こす作品であることから、もう会えないけれど会いたいと願う人はいますか?との問いに有村は、「祖父母です。もう会えないんですが、祖母がまだ生きていた時に教えてもらったポテトサラダが好きで今もずっと作っています」と祖父母との思い出を明かした。

好きな人が他の誰かに惹かれたらあなたはどうしますか?との質問に対して坂口は、「仕方ないなって思う方が強いかもしれないですね。すごく悲しい瞬間なのかもしれないけど、別れてしまうことも縁があって別れるということがあると思うので」と答えた。

さらに、運命を信じたくなる出会いをしたことがあるか?との問いに生田は、「運命とは偶然的な要素が強い言葉に感じられるけれど、自分の力で手繰り寄せた縁や機会も運命の一部ではないか」と回答。

中村は大好きだった人と似た人を好きになったことはあるか?との問いに、「新しく好きになった人に失礼かなって思っちゃう。似た人だから好きになったと言われた人の気持ちはどうなんだろうって思いますね。だからないです」ときっぱりと否定。

三浦は愛する人にもう会えないとわかったら何を伝えるか?と聞かれ、「残酷な問いかけですね。20代でも40代でも50代でも、つい最近でも、いろんな意味で愛する人を亡くしている。亡くなる前に、その人にかける言葉はないですね。励ましもできないし、頑張れというのもおかしい話だし、そこで思いを伝えると、そのまま亡くなってしまうような気もするし」と答えた。

最後に坂口は「いろんな方々の力が集まってできた作品です。皆様の中の作品集の1つに加えていただけるかなと思うので、ぜひ明日から配信楽しんでください」と話し、有村は「この作品は、人は愛されたこと、そして人を愛したこと、その記憶は永遠に消せないということを大きなテーマにしていて、そのテーマが1人1人の心に届いてくださると嬉しいなと思います。そして、米津さんが書き下ろしてくださった主題歌も合わせて楽しんでほしいです」と締めくくり、明日の配信を目前に大盛況のうちに前夜祭ジャパンプレミアは終了した。

『さよならのつづき』はNetflixにて独占配信中。

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