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「俺はカルテルと仕事する。無能な奴は殺される」国境の“渡し屋”が語るアメリカへの密入国方法 「トランプの壁」の影響も

  • 2024.11.17
【写真・画像】「1回4000円」メキシコ国境で路上売春する38歳女性が明かすリアル「アメリカを目指す南米女性はみんな体を売っている」 1枚目
ABEMA TIMES

密入国をサポートする闇の国境渡し屋・コヨーテ。「トランプの壁」がそびえるメキシコ国境の街・ティファナで、番組ディレクターがコヨーテの男性と接触することに成功。危険と隣り合わせのインタビューにより、密入国の実態が明らかになった。

【映像】現役コヨーテを取材した緊迫の3分間

東野幸治がMCを務める新番組『国境デスロード』が、ABEMAにて12月7日(土)よりスタートする。『国境デスロード』は、『不夜城はなぜ回る』(TBS)で知られる大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)が、ABEMAで立ち上げた新番組。デスロードと呼ばれる国境を命懸けで渡ろうとするのは、一体どんな人々なのか。その答えを探るべく、プジョルジョDが各国の国境地帯で体当たり取材する番組だ。

【写真・画像】「1回4000円」メキシコ国境で路上売春する38歳女性が明かすリアル「アメリカを目指す南米女性はみんな体を売っている」 2枚目
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番組開始に先駆けて配信されたエピソード0では、プジョルジョDが本企画をABEMAにプレゼンした際に使用した、プライベート映像が公開された。初めに向かったのは、年間3億5000万人が往来するアメリカへの玄関口、メキシコ・ティファナ。“トランプの壁”が建設されて以来、ここは違法移民たちの溜まり場となっており、2018年と2019年には「世界で最も危険な都市ランキング」で1位に選ばれている。

【写真・画像】「1回4000円」メキシコ国境で路上売春する38歳女性が明かすリアル「アメリカを目指す南米女性はみんな体を売っている」 3枚目
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この街でプジョルジョDは、コヨーテと一緒に国境を渡る予定だという移民女性と出会った。コヨーテとは、密入国を行うための独自ルートを持ち、移民から大金を得ることで入国をサポートする、闇の業者のことを指す。女性によると、国境越えに失敗した場合、死の危険性もあるという。「死の可能性があってもアメリカに渡りたい?」とプジョルジョDが尋ねると、女性は「もちろん」と即答。費用に関しては「8000ドル(約120万円)かかる」と話していた。

【写真・画像】「1回4000円」メキシコ国境で路上売春する38歳女性が明かすリアル「アメリカを目指す南米女性はみんな体を売っている」 4枚目
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その後プジョルジョDは、車の運転手から「コヨーテのツテがある」と聞き、取材の約束を取り付けてもらう。少しでも不穏な状況になったら中止することを条件に、取材が敢行された。コヨーテの男性は、プジョルジョDの前に現れるなり「変なことしてんな。ハハッ」と笑うなど、妙なテンション。その様子を見た通訳は「コカインとかドラッグやってるハイな状態」と推測した。

コヨーテは顔を映さないよう求め、「俺が特定されたらタダじゃ済まないぞ」と脅迫。そこでプジョルジョDは「殺されるってことですか?」と聞いてほしいと、通訳に頼んだが、通訳は「質問自体がナンセンス。それやるんかって言われますよ」と、この質問を拒否した。

コヨーテのTシャツには「新ルール。命は平等じゃない」という意味の英文がデザインされていた。そのことにプジョルジョDが触れると、コヨーテは「俺がルール」と笑い、続けて「俺はカルテル(南米を拠点に活動する世界最大級の麻薬組織)と仕事する。無能なやつはすぐ消される。越境するときは警察も関わる」と語った。

【写真・画像】「1回4000円」メキシコ国境で路上売春する38歳女性が明かすリアル「アメリカを目指す南米女性はみんな体を売っている」 5枚目
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さらに「具体的にはどうやって越境させるんですか?」との問いに、男性は「歩いて渡る」と返答。土地の所有権の問題で、アメリカが“トランプの壁”を作れない場所があり、そこをコヨーテと警察が管理し、越境させているのだという。

取材の最後にプジョルジョDは「生まれ変わっても同じ仕事をされますか?」と問いかけた。男性は「もちろん。困っている人がいるから」と答えた後、「嘘!金だ」と前言撤回。「アドレナリン出るぞ」と高笑いしていた。

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