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女性ホルモンと関係が?ツラすぎる「片頭痛」の症状と対処法

  • 2016.3.29
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頭痛にはいくつか種類があり、それによって対処法が異なります。頭痛の中でも女性に多いことが知られている片頭痛。人によっては、立ち上がれなくなったり、吐き気を感じたりする人も少なくありません。

そこで今回は、薬剤師である筆者が、片頭痛の症状とオススメの対処法をご紹介します。

 

■「片頭痛」の症状って?

片頭痛は、ズキンズキンと脈を打つような痛みがあるのが特徴です。20~40代の女性に多く、月に1,2回ほどの頻度で起こります。

原因は脳そのものに問題があるか、脳内の血管が一気に拡張し“三叉神経”が圧迫されて炎症物質が放出され、血管の周りに炎症が起きて発生する頭痛と考えられています。

しかし、まだ不明なところが多いのも事実です。痛くなる場所は、こめかみや目のあたりが多く、人によっては片側だったり両側だったりとさまざま。痛みが数時間から3日間ほど続く場合もあります。

日常生活にも支障が出やすいのが特徴で、動けないほどの痛みを感じる方は片頭痛の可能性アリです。

他にも、光や音、においなどに過度に敏感になったり、動いたり頭の位置を変えると痛むことがあります。前兆がある場合、目の前にチカチカと光るフラッシュのようなものが現れることが多いのが特徴です。

■片頭痛が女性に多いワケ

片頭痛が女性に起こりやすいのは、“女性ホルモン”であるエストロゲンの影響だと考えられています。

エストロゲンは、生理周期に合わせて増減しており、月経がはじまる前に減少していきます。片頭痛はエストロゲンが減少するときに起こりやすいため、月経前2日から生理3日目までに多く発症する傾向があるのです。

妊娠中は、女性ホルモンが安定しているため片頭痛は起こりにくくなりますが、出産後ホルモン分泌が元に戻るとまた起きるようになります。

また、更年期の間はエストロゲンの数値が不安定になるため、頻発することがあります。閉経後は、エストロゲンの分泌がわずかになるため頭痛の頻度は減り、痛みの度合いも軽くなることが多いようです。

■片頭痛になったときの対処法4つ

(1)頭痛日と環境をチェック

頭痛は空腹時に起こりやすいので、忙しくても食事はしっかりとりましょう。

また、頭痛日記をつけておくと、何を食べた時にどんな環境で頭痛になりやすいのか知ることができます。

(2)アルコールはできる限り控える

アルコールは、血管拡張作用があるため片頭痛の原因になります。特に、赤ワインは他のアルコールにくらべて頭痛を引き起こしやすいと考えられています。

そのときの体調にもよりますが、自分にとっての適量を守りましょう。

(3)適度なカフェイン

コーヒー、紅茶、日本茶に含まれるカフェインは血管を収縮する作用があります。

痛みの早期に飲むと痛みが軽減しますが、過剰摂取は逆に頭痛を誘発するので注意しましょう。小分けにして、3杯までがオススメです。

(4)入浴はNG!痛むところを冷やす

冷たいタオルなどを痛む部位に当てると、血管が収縮して痛みの軽減に役立ちます。

一方、入浴やマッサージなどは血管を拡張させるので、痛みが増すことになるので注意しましょう。

 

いかがでしたか? 今回ご紹介した対処法を他の頭痛で用いても効果があるとは限りません。それぞれの頭痛の特徴を知ったうえで、対処しましょう。薬に頼りっきりになっている方も、少しずつ量を減らしていくことができるかもしれません。

ぜひ自分ができそうなものから試してみてくださいね。

【筆者略歴】

※ 宮本知明 ・・・ 薬剤師×植物療法士。病院薬剤師を経て「薬と共存しない生活」の念いからホリスティックな健康観と出逢う。現在は、統合医療の知識をもった「ホリスティックな健康観を持つ女性」を育成する活動をしている。

【画像】

※ Olesia Bilkei / shutterstock

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