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「捨てちゃうから」は効果なし?【保育士解説】子どもが片付けしたくなる働きかけテク

  • 2024.11.17

おもちゃをたくさん出した後、お片づけしてほしいけれど、全然やらない。結局ママやパパがやったり、最終的に怒ってしまったり。子どもたちに自分でやってほしいけれど、やる気を出させるのってなかなか難しいですよね。そんなママやパパたちに、保育士ママ5人で運営している【いつママ(@itsumama__)のくりママ】が、楽しくお片づけができる方法や声かけの仕方を紹介します。

ママリ

「片付けなさい!」の前に、環境を整える

夢中になって遊び、満足するまでおもちゃで遊んだ後の部屋は、お片づけが大変になるほど散らかることも。子どもたちも遊び疲れてお片づけがおっくうになり、親の方も、何回も「かたづけてね」と言うのも疲れてしまいますね。散らかりすぎてイライラしてしまうと心に余裕もなくなり「捨てちゃうからね」なんて言葉をかけてしまう悪循環にも…。

どうしたらお片づけしてくれるんだろうと悩むパパやママは多いと思います。

そんなとき、まずはおもちゃを片付ける環境を整えることで、子どもにとって片付けやすくなり、意欲が出てきて、片付けの習慣化につながってきます。声かけよりもまず一番大切な部分ですよ。

1.おもちゃの量を見直す

ママリ

おもちゃがあればあるだけ子どもはいろいろ出して遊びたくなります。あれもこれもと集中して遊べなくなるお子さんもいますし、出すことが楽しいから「おもちゃを全部出す」という遊びになっている場合もあります。そしてその分片付けが大変になり、「やりたくない」「面倒くさい」という気持ちになってしまうのです。

子どもの興味を持っていることや、好きな遊び、発達に合わせておもちゃを選定し、おもちゃが増えすぎないようにしましょう。

いろんなおもちゃで遊んで欲しいという思いがあるのであれば、定期的におもちゃを入れ替えてあげるのがいいと思います。

2.おもちゃの住所を決める

まず最初におもちゃを片付けるためには、子どもが目で見て片付ける場所が分かりやすいかどうかが大切になります。おもちゃの住所はどこなのかが子どもが分かると片付けやすくなるんです。

大人が全て決めてしまうのではなく、「このおもちゃはどこがいいかな?」と一緒に決めて行くと場所も覚えやすくなり、やる気も高まりますよ。

写真かイラストを片付ける箱やスペースに貼る

文字が読めないお子さんの場合は、片付ける場所や箱にそのおもちゃの写真やイラストを貼っておくことで、場所が分かりやすくなります。

色分けのBOXを作る

ブロックや積み木以外の単体で遊ぶおもちゃに関しては、色分けでお片づけするのも◎。細かいおもちゃは、なんでもBOXのようなものを作りどんどんと入れていくようにするとグループ分けが減り、片付けやすくなります。

3.子どもが片付けやすい位置と空間を作る

ママリ

子どもが自分で片付けられるよう、余裕を持って手の届く高さ、片付けしやすい幅、片付けた箱を戻しやすい空間などを作りましょう。

片づけにくいことで子どもが片付けるのが嫌にならないようにすると良いですよ。

楽しく片付けられる声かけ・関わり方

環境を見直した後は実際に片付けを促す時の声の掛け方の引き出しを増やして、その日その時のお子さんの反応や状況に合わせて対応しましょう。

「片付けなさい」と命令したり「捨てちゃうからね」とおどかしてやらせるという日を減らすと、お子さん自身で「片付ける」ことが習慣化すると思います。

1. 数にして伝える

一緒に片付けをしている中で、「ママは5個片付けちゃった」「〇〇ちゃんも10個片付けたたんだね!早いなー!」などと、具体的に数字にして伝えるとやる気になって更に頑張る気持ちになれます。

2.役割を決めて片付ける

「ママはブロック担当になろうかな。〇〇ちゃんは何の担当にする?」と声をかけたり「パパは赤いおもちゃを片付けようかな。」「〇〇ちゃんは何色がいい?」と色で役割を決めたりすると片付けるものが明確になります。

自分のノルマを達成しようとして片付ける気持ちもアップします。

3.歌を作って楽しく片付ける

片付けを盛り上げて楽しいあそびと思えるように、歌にしちゃいましょう。

「ママーはーくまちゃんと!へい!おさらを!へい!かたづけーるー♪いっしょにーやろう♪」なんて適当なメロディーをつけてノリノリで歌うだけで、子どもたちはクスクス笑いながら一緒に片付けてくれます。

4.好きなものになりきって片付ける

警察官、救急隊、戦隊モノ、プリンセス、なんでもよし!お子さんが好きなキャラクターなどになりきります。「〇〇レンジャー!あそこにあるブロックたちを家まで運んであげてくれ!」となりきりながら遊びながら片付けるとあっという間にきれいになることも。

「さすが!〇〇レンジャーだな!またお助けにきてね!」と声をかければ、また次も頑張ってくれると思います。

5.小さめのカゴやカバンを使おう

小さめのカゴやカバンを渡して「この中にブロックを集めてきてください!」と言うと、拾ってすぐに入れられるので片付けやすく分かりやすいうえに、すぐにいっぱいになるので満足感、達成感を味わえます。

「集める」というワードではなく「ブロックを買ってきてー」とお買い物ごっこのようにして集めてきてもらうのも楽しいですよ。

6.クイズを出して片付ける

年齢が高いお子さんには「床にあかいブロックが落ちています。何個でしょうかー。拾って数えてみよう!」とクイズにして片付けを促します。

ゲーム感覚で片付けられるので、どんどん進んで片付けに取り組んでくれます。

7.作品として残しておく

出かける時間やご飯やお風呂などの時間が来て片付けを促す時、夢中になって何かを作っている場合「かっこいいのが作れたね。棚の上に飾っておこうか」と提案し、それ以外のものは片付けるようにしてみましょう。

積み重ねと考えてゆっくり見守る

ママリ

片付けが習慣化するまでは時間がかかります。すぐにできるようにならなくても、焦らず気長に見守り、できたことに目を向けて、1つ片付けられたら褒める!認める!ところから始めてみましょう。

ママ、パパ自身も一緒にお片づけを楽しんで、きれいになった気持ち良さや喜びを「言葉にして」共有していくと、お片づけの時間が「嫌な時間」からポジティブな時間に変わってくかもしれません。ぜひいろいろな方法を試してみてください。

著者:ママリ編集部

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