1. トップ
  2. ファッション
  3. いつまでも洋服を捨てられない人に共通する“考え方”って? 300着以上→30着に減らした片づけのプロが断言

いつまでも洋服を捨てられない人に共通する“考え方”って? 300着以上→30着に減らした片づけのプロが断言

  • 2024.11.16

こんにちは。片付けについて発信しているありママです。前回の記事では、捨てる部で行った実践的な服の捨て活方法をご紹介しました。今回は、捨てたいとは思っているけれど、なかなか手放せない服(捨て活で段ボールに入れた服)を手放すためのマインド面についてお話ししたいと思います。捨て活はマインドが8割です。マインドを知ると捨てられるようになりますのでぜひ読んでください。

まず、どうして服を手放したいのか?を考える

ここの思いが弱いといつまでも捨てられません。私の場合は、・服を決めるのに時間がかかりすぎる・服はたくさんあるのに着たい服はない・クローゼットの中で雪崩が起きているこんな状況にうんざりしていました。なので、クローゼットを開けたときに、着たい服だけがきれいに並べられていて、すぐに服を取り出せるクローゼットにしたい!と本気で思い、「不要な服を今度こそすべて捨てる!」と決心しました。この目標があったからこそ、途中で諦めず頑張れたのだと思います。例えば受験勉強で、「○○高校へ進学したい」という強い目標があったから、その過程の勉強を頑張れるのと一緒です。目標がない捨て活は「捨てるために捨てる」という何もモチベーションのない活動になってしまいます。なので、必ずこうなりたいという未来のイメージと決意が必要です。

 (1587590)

自分を納得させて手放す

よく、「捨てて後悔しそう」という不安があるためになかなか手放せない人がいますが、そうならないためにもしっかりと自分を納得させて手放していきましょう。まず、なぜ捨てられないのか?その理由を考えます。捨てる部では、なぜ捨てられないのかとちゃんと考えたことはなかったという人がいました。そして考えてみるとこんな捨てられない理由が出てきました。・高かったから・いつか使うかもしれない・いつか使おうと思っているから・まだ使えるのにもったいない・手放すのが面倒・いただきものだから・思い出が詰まっているからこの理由に対しての自分自身のマインドを変えていくことで、今までの捨てられない自分と決別していくことができます。

 (1587650)
 (1587651)

捨てられない理由(1)高かったからもったいない

高かったモノは「損をしたくない」という思いが働き、なかなか手放せません。私は捨て活をしている時に、2回しか着用していない結婚式用のドレスが手放せませんでした。「買った時は3万円くらいしたので、1回の着用が1.5万円。元を取れていない……」なんてことを計算しては、とても損をした気持ちになっていました。けれど、着用してみると似合わなくなっていたので、手放したいという思いは抱いていました。フリマアプリで出品すれば高く買い取ってもらえるかも……と思い、出品。最初は期待を込めて5000円で出品したのですが一向に売れず。どんどん安くしていって最終的には1000円にしたのですが、それでも売れず……。これ以上安くすると送料の分で損をするので、結局1000円まで値下げして、1ヵ月間売れなかったので出品を取りやめました。自分では3万円の価値があると思っていた服は、今現在は価値がなくなっているということを思い知りました。最終的には地元のリサイクルショップに持って行ったのですが、なんと50円……(笑)。その時は何だか悔しくて持ち帰ろうかと迷いましたが、持ち帰ってもまた捨てられなくて、見るたびにモヤモヤするし、これ以上このドレスに時間をかける方がもったいないと自分を納得させて、50円で引き取ってもらいました。捨てられなかった私はここまでやって、ようやく自分を納得させて1枚のドレスを手放すことができました。この経験をした後は、・モノは人の手に渡ると価値が下がる・時間が経てば経つほど価値が下がっていく・売ったりする手間や時間がもったいないと思うようになり、どんどん手放していけるようになりました。「高かったから手放すのはもったいない」とそのまま持ち続けていても、購入時のお金は戻ってきません。ブランド品や価値のある古着でもない限り、人の手に渡った時点で服の価値はかなり下がります。買った時点でもうもったいないことをしてしまったのです。そういう学び代になった……と受け入れて、次の買い物に気を付けようと思うようになりました。

 (1587652)

捨てられない理由(2)まだ使えるのにもったいない

ボロボロに使い古した服であれば捨てることも簡単なのですが、そうではないまだ使えそうな服はなかなか手放しづらいですよね。しかし、まだ使えるモノがあるのにも関わらず、自分がどんどん服を購入して増やしてしまう理由を考えてみると、その服が本当にお気に入りではないということが分かりました。気に入った服があればそれで満足できるのですが、私が持っている服はどの服も2軍の服で自分が本当に着たい服を持っていなかったのです。だから中途半端に数回着ては「なんか違う……」と満足できずに放置して、お店でまた新しい服を探してまた増やすという悪循環になっていました。なので、一度その悪循環を断ち切るためにも、今気に入っていない服や2軍の服は思い切って手放すことにしました。大切なのは「まだ着られるから」ではなく「自分は本当にその服を着たいのか?」というところです。「この服はまだ着られるから」というのは、モノの気持ちを中心に考えたモノ軸の考え方です。そうではなく、主語を自分にして「自分は本当はどうしたいのか?」という自分軸で考えて自分の気持ちを大切にした捨て活ができると、手放した後も後悔はしなくなりました。一度しっかり手放すと、買い物も慎重になり、妥協で服を買うことはなくなりました。

 (1587620)

捨てられない理由(3)また着る機会があるかも……

・痩せたらまた着るかもしれない・流行がまた来るかもしれない・こんなシーンで着る機会があるかもと、今は使っていないけど「いつか使うかもしれない」と、なかなか手放せない服はありませんか?フォロワーさんの中には、我が子が大きくなった時に自分が今着ている服を着るかもしれないという理由で取っておいている人もいました。確かに持ち続けていたら、いつか着る機会はあるかもしれません。その時に「取っておいてよかった」と思うのかもしれません。「取っておいてよかった」という経験がある人は、より一層手放すことに慎重になりますよね。しかし、来るか来ないかが明確ではない未来のために今を犠牲にしているということを忘れてはいけません。捨て活をしようと思った理由は「今、服がたくさんありすぎて、時間や空間を無駄にしている現状を解決したい」からですよね。一番最初に述べた「どうして服を手放したいと思ったのか?」という、自分の強い捨て活の理由と決意を思い出してください。その服を見るたびに手放そうか迷っている時間や精神面でも損です。本当にもったいないのは服を手放すことなのか、その服があることで今何を犠牲にしてしまっていることなのかを理解して納得することで手放せるようになります。今の自分の環境を整えて快適にするためにも手放していきましょう。そして必要な時にまたベストなモノに出会えるというマインドでいましょう。

 (1587654)

捨てられない理由(4)人からもらったものだから……

これについては、まずは入り口を見直すことが大切です。着ないモノはもらわないようにしましょう。よく義母がいらないモノをくれるというお悩みもお聞きします。義母には言いづらいとは思うのですが、夫から言ってもらったり、嘘でも「ミニマリストを目指している」と話したりするなど、不要なモノをもらわない努力をしてみましょう。家に入ってくるモノはある程度、自分の意志でコントロールできます。それでも断れない場合は、いただいてから処分することになります。「捨てたらあの人に悪いな……」と考えてしまいますが、その考えは他人の気持ちを大切にした他人軸になってしまいます。そうではなく、「自分は本当はどうしたいのか?」という他人よりも自分を大切にした捨て活をしていきましょう。モノと相手の気持ちは別物です。気持ちだけいただいて、使わないモノは手放していきましょう。自分の声を聞いた捨て活をすると、後悔はしません。

捨てられない理由(5)思い出が詰まっているから

「プロポーズされた時に着ていた服だから捨てられなかった」という方もいました。そのように、見るとその場面を思い出し、幸せになる服は無理に捨てなくていいと思います。ただ、すべて思い出だから……といって今よりも過去ばかりを大切にしてとっておくと、今の生活が不便になっていきます。なので、思い出にも順位をつけて、本当に大切な思い出だけと決めましょう。私が片づけ訪問をした時に、思い出の服を写真に撮って手放すことができている方もいました。そのモノがなくても思い出は消えないので、写真で十分と自分で納得して手放していました。

「こんなに服があったのか……と唖然」

Aさん「コートは高かったからという理由で捨てられなかったのですが、今回を機に捨てられるようになりました! 学生時代からずっと持っているものが多く、実際着てみると似合わないことが多いことが分かったので手放すことに。本当の“もったいない”という意味について納得できたことも大きかったです」Bさん「こんなに服があったのね……と唖然としてしまいました。妹からもらった服がたくさんありました。もらった物を気に入って着ることも多いのですが、これからもらうときは適正量を守ってその場で判断したいと思います。マタニティーのボトムスも今は必要ないと思ったので手放します。現在、手放す服が段ボール2箱いっぱいです。衣装ケース1つ分の空きもできて驚いています。今までいかにモノ軸で生きてきたかを痛感しました。自分の目標を見直してみました。最近、自分軸で生きることの大切さ、心地よさを感じ始めているので、捨て活を通して確立していきたいです」Cさん「捨てたので服が足りないですが、急がずに1着1着見極めて、理想の自分になれるような服を購入していきたいです。・街や参観日に着ていけるきれいめな服が欲しい・カジュアルな服装が苦手だが、カジュアルなアイテムも増やしたい・似たような色ばかりの服になってしまうので、リッチウィンター系の服もほしい・柄物も挑戦していきたい・来年は30歳になるので、プチプラだけではなくブランド物の服が欲しい(子どもも大きくなってきたし、公園コーデ以外のコーデがしたい。笑)」Dさん「服の捨て活の終わりが見えてきて気づいたのが、福袋に入ってた服は捨てられがちだったなと……。お気に入りに出会う大切さを感じました」自分を納得させる捨て活ができるようになると、後悔することはありません。何のために捨てるのか?捨ててどうなりたいのか?捨てて何を得たいのか?自分はどう変わりたいのか?というところを考えて、自分を大切にした自分軸で服の捨て活をしてみてください。

▼あわせて読みたい

Instagram:ありママ(@arima1987_home)

元記事で読む
の記事をもっとみる