〈秋元康氏プロデュースの新グループ『Rain Tree（レインツリー）』〉選抜メンバー7人決定の様子をレポート！

2025年１月にメジャーデビューが決定している、秋元康氏総合プロデュースの新グループ『Rain Tree（レインツリー）』。「IDOL3.0 PROJECTオーディション」からいくつもの壁を乗り越えてデビューを掴んだ彼女たちですが、デビューシングルの表題曲を歌えるメンバーはなんと選抜式。ボーカル・ダンス・自己表現といった審査で選ばれた者のみがメインメンバーとして表題曲を歌唱できる、セレクションシステムが導入されています。記念すべきファーストデジタルシングルのメインメンバーに選ばれたのはどんな子たちなのか。11日午後、都内にてそのセレクションの発表会が行われた様子をレポートします。また本セレクションでは、メンバーの新活動名も同時発表されましたので、新活動名（旧活動名）の表記にてご紹介します。

最終審査に緊張しつつも「楽しんでできたら」

セレクションの最終審査を前に、緊張した面持ちで登場したメンバーたち。それぞれの自己紹介の後、改めてセレクションシステムについての説明が行われました。歌・ダンスともに専門スタッフによる審査が済んでいること、そして本日の会場では自己表現の審査が行われることが告げられ、メンバーが意気込みを語ります。綾瀬ことり（コトリ） 今日が泣いても笑ってもメンバーが決まってしまうということで緊張するんですけれども、ダンス、歌はもう決まっていると思うので、今日は皆さんと楽しめたらいいなと思っております。よろしくお願いします。橋本真希（マキ） 今日でもう決まってしまうんだなと思うと本当に私も緊張してしまうんですけど、せっかくお忙しいなか集まってきてくださった皆さんに楽しんでいただけるようなパフォーマンスができるように、頑張っていきたいなと思います。吉川海未（カワチャン） もう今日来たんだって感じですごく緊張してるんですけども、これまで頑張ってきたので、自分を信じて今日は楽しめたらなと思ってます。よろしくお願いします。鈴野みお（リンリン） 朝から緊張してお腹が痛いんですけど、これまでたくさんできる限り全力で頑張ってきたので、皆が言っている通り今日は楽しんでいきたいなと思ってます。よろしくお願いします。マイクをぎゅっと握り締め、緊張感溢れる様子のメンバーたちは、最終審査に向け一旦退出。1人ずつ１分間の自己PRが始まります。

「いつか17人で選抜に選ばれますように」

永瀬真梨（タマ）はトロンボーンを持って登場し、『残酷な天使のテーゼ』を披露。「皆さんの明日を生きる活力になれるアイドルになります」と全力でアピールしました。

綾瀬ことり（コトリ）はお手製のVTRを流して会場を沸かせながら見事な歌唱力をアピール。

新野楓果（ニイ）はおにぎりを握りながら、特技やチャームポイントを語り、最後は完成したおにぎりを食べるお茶目な姿で締めくくります。

橋本真希（マキ）はバレエシューズを履いて登場。5歳から習っていたというバレエを華麗に披露した後、「同世代の方にも勇気を、希望を与えられるような、そんな存在になりたいと思っています。これからも頑張るので、応援よろしくお願いします」と伝えました。

続いてステージには謎のアイテムが並び、吉川海未（カワチャン）が登場。「私はずっと17人に選ばれることを諦めていないし、私自身選ばれたいという気持ちはずっと強いです」と言うと、特技にしたいという利き柔軟剤を披露しました。

遠藤莉乃（イチゴ）は『乃木坂46』の楽曲でパフォーマンスし、手拍子に乗って華麗なダンスを披露しました。

続いて会場のどよめきのなか登場したのは百瀬紗菜（ロゼ）。アイドルを夢見て作ったという自前の衣装で元気に歌って踊ります。

水野乃愛（ペロ）は自前のイラストとともに、しっかりとした歌声でアカペラを披露しました。

会場の空気を変える和太鼓を披露したのは仲俣美希（マリオ）。デビューへの想いを込めた力強いパフォーマンスで魅せます。

市原紬希（イチ）は願い事を３つ言いながらくるみを３つ頭で割るという斬新なパフォーマンスで笑いを誘いつつ、「いつか17人で選抜に選ばれますように」と切実な想いのこもった願いを伝えました。

ボンボンを持って登場した葉山莉瑚（リー）は、柔らかく歌を歌った後、手拍子に合わせてチアダンスを披露。優しい声とともに会場を癒しました。

朝宮日向（チャイ）は「Rain Tree」の衣装のデザイン画を持ち、自身でデザインしたという衣装のディティールを語りながら、「いつか17人全員の衣装をデザインしたい」と夢もアピールしました。

続いてはステージに不思議なマシンが。佐藤莉華（サナ）が登場すると、美声を響かせながらラテを作り上げました。

殻を破りにきたという加藤柊（キナコ）は、苦手な大声で「キラキラ輝くアイドルになるぞ」と想いを伝え、シンプルながらに強烈なインパクトを残します。

競技かるたをやっていた片瀬真花（マカロン）は袴姿で登場。「Rain Treeいくぞー！」と、グループの輝かしい未来に向けて、ステージの端まで飛ぶ勢いで札をはらいました。

滑舌と演技力を見てもらいたいという鈴野みお（リンリン）は、早口言葉で喜怒哀楽を表現。「炙りカルビ」を連発しながら最年少らしい可愛さも見えるパフォーマンスを披露。16人全員の個性が詰まった自己表現審査が終了しました。

個人戦じゃないと気づいた、17人で駆け抜けた日々

全員のステージが終わり、投票も終了に。セレクションのために努力を重ねたダンス・ボーカルを披露します。ともに駆け抜けた講師から激励のコメントが届き、涙ぐむ姿も。遠藤莉乃（イチゴ） このレッスン期間、私は歌が課題だなって自分で思っていたんですけど、皆でやっていたボーカルレッスンを通して、音の切り方とか、発声の仕方とか、表現の仕方をみんなで話し合って決めて、前よりも成長できたなと思っていて。この期間はすごいメンバーに支えられた期間だったので、皆がいなかったらきっと最後までいられていなかったなと思ってるので、より皆のことが大好きになりました。仲俣美希（マリオ） そうですね。先生は『命しか捧げるものがない』を歌う時に表現力を大事にという風にみんなにアドバイスをしてくださっていて。私はすごく歌が好きなので、メンバーにアドバイスしてって頼ってもらえることが嬉しくて。アドバイスを求められるからには、ちゃんと自分もこの歌と向き合おうと思って『命しか捧げるものがない』って楽曲とすごく長い時間向き合った期間でした。皆レッスン中とか悔しくて泣いちゃった人もたくさんいたんですけど、 でも涙を流した分だけ「Rain Tree」ということもありすごく強くなったし、成長できた期間だったと思います。永瀬真梨（タマ） 先生とは合宿のときからで、私は違うグループだったので教えていただいたことはなかったですけど、他のグループの子とかは教えていただいていて、その先生にまた会えたこともすごく嬉しかったですし、時には厳しいことを言ってくださって、 私たちの胸にグサッと刺さって、でもそれが成長できるきっかけになったなと思います。このセレクションは、私はみんなで頑張ろう、とは言いつつも結局は個人戦だと思っていたんですけど、私が苦手なところなど歌の上手いメンバーが「こうしたらいいんじゃない？」とか、言わなくても「こうした方がいいと思うよ」って言ってくれたり、できるようにサポートしてくれたのが「個人戦じゃなかった」と思って。やっぱり本当にこの3週間、17人で 一生懸命頑張って駆け抜けた日々だったなと思います。みんなすごく成長できたと思います。ありがとうございました。加藤柊（キナコ） 課題ダンスは、最初はみんな100パーセントの速度じゃ踊れなくて、 90パーセントとか80パーセントとかゆっくりにして、1つ1つ自分のできないところをできるようにしていって、すごく小さな課題を増やしていく3週間だったんですけど、その3週間を通して「変わるって難しいな」ということもすごく感じましたし、でもその変わるっていうのは少しの積み重ねで、3週間前とは違った自分になれてるんだなっていう、そんな自信にも繋がりました。こうやってみんなと支え合って、それぞれが自分の成長の可能性みたいなものを見つけられた期間だったんだなと思います。ありがとうございます。朝宮日向（チャイ） 本当に私はダンスが苦手だったので、毎日できなくて泣いてばっかりいて、自分が何回も嫌いになったんですけど、ニイちゃんがすごく優しい言葉をたくさんかけてくださって、頑張ることができました。自分自身、ダンスも成長できたかなと思うので、すごくいい３週間でした。水野乃愛（ペロ） 私もすごくダンスが苦手で、この3週間すっごいしんどい思いをしてきて。メンバーの皆にも、迷惑かけちゃったりしたんですけど、17人の支えがあったからこそここまで上達.......まだ全然上達したとは言えないんですけど、ここまで来ることができました。これからも先生みたいに上手になれるように頑張りたいです。ありがとうございました。

いよいよメインメンバーの発表に！

感想を述べ終わると、いよいよメインメンバーの発表に。最初に、表題曲を歌唱できるメンバーは7人であることが発表され、佐藤莉華（サナ）、遠藤莉乃（イチゴ）、綾瀬ことり（コトリ）、新野楓果（ニイ）、加藤柊（キナコ）、鈴野みお（リンリン）、橋本真希（マキ）の順に名前が読み上げられました。一人一人、選ばれた心情を語ります。佐藤莉華（サナ） 本当に頑張ってよかったなという気持ちと、皆さんの応援に応えられてよかったなという気持ちと、嬉しい気持ちと、でもどこかで17人全員で表題曲歌えるかもって思ってたから悲しい気持ちもあって、今は本当にいっぱいいっぱいなんですけど、ここまで応援してくださった皆さん、そして家族の皆、友達の皆、教えてくれたメンバーの皆、運営の方々、ファンの方々、ほんとに皆さんに感謝です。ありがとうございます。

遠藤莉乃（イチゴ） 呼んでいただけてすごく嬉しい気持ちと、サナさんのようにどこかで17人で表題曲を歌えるんじゃないかなって期待してたことがあったので、すごく複雑な気持ちでいっぱいなんですけど、私はどんな結果になってもこの人生はアイドルに捧げて、その辛いこともアイドルとして輝きたいっていう気持ちで頑張っていくので、自分の全力を尽くしたいと思っています。ほんとに応援してくださった皆さんありがとうございます。

綾瀬ことり（コトリ） 選ばれた姿をお届けできてよかったなって思っています。絶対に成功させたいって思ってるし、いつか17人で絶対ドームに立てるように頑張っていくので、これからもよろしくお願いします。

新野楓果（ニイ） まずは選んでいただきありがとうございます。私はこのセレクション期間、ほんとに今まで以上に頑張ってやりきってきたので、ここで選ばれなかったらどうしようって不安があったんですけど、まずはその自分の頑張った努力を認めていただけてすごく嬉しいです。でもその反面、練習期間メンバーと一緒に頑張ってきたので、今ここに呼ばれてないメンバーのことを考えるとすごく複雑な気持ちになるんですけど、選ばれたからにはその他のメンバーの声を背負って、1枚目のデビューシングルっていうのはすごく大事なシングルなので、そこでいいスタートが切れるように、勢いよくスタート切れるように、このメンバーで頑張っていきたいです。オーディションとかそういう投票制度とかで私は1度も受かったことがなかったので、今まで応援してくださった方やメンバーにすごく感謝しています。この感謝をデビュー曲にぶつけたいと思います。ありがとうございます。

加藤柊（キナコ） 私は最初にこのシステムが発表されたときから絶対17人でやりたいって気持ちでしたし、それと同時に17人で選ばれるためには自分自身も選ばれなきゃいけないっていう強い気持ちで練習してきたんですけど、練習すればするほど自分の自信を欲しくなっちゃって、頑張ってるのに自分の弱さとか足りない部分に気づいて、アイドル向いてないのかなとか思っちゃうときもあったんですけど、 それでもこうやってたくさん支えてくれる仲間とともに努力して、こうして今立つことができて、率直に嬉しい気持ちもあります。絶対に17人でパフォーマンスしたいと思ってるので、もっと17人のパフォーマンスが見たいなと思ってもらえるように、 このシングル、「Rain Tree」という名を背負って全力で、これまで以上に頑張っていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

鈴野みお（リンリン） まず、選んでいただいてありがとうございます。私が今ここにいるのは、ずっと私が不安なときに応援してくださったファンの皆様や家族のみんな、支えてくださったスタッフの皆様のおかげだと思ってます。本当にありがとうございます。だけど、 ファーストシングルは17人で歌いたいって、17人でいつも思ってたし、ミランも活動休止になりすごく悲しい気持ちでいたけど、ミランの分も、ファーストデジタルシングルを絶対に成功させます。「Rain Tree」は17人で「Rain Tree」なので、ずっとずっと頑張っていきます。ありがとうございます。

橋本真希（マキ） まずは選んでいただいたファンの皆様、本当にありがとうございます。私はこのセレクション期間中に、やっぱりファーストデジタルシングル、すごく大切な曲ですし、皆も言っていた通り17人でやりたいという気持ちでやってきました。自分自身歌もダンスも得意ではないので努力してきたんですけど、一緒に頑張ってきたメンバーたち、呼ばれなかった子たちの頑張ってきた姿をすごくたくさん見てきたので、その子たちの分も、私たちがこの曲を成功させることで、いつか17人で楽曲披露できるように、みんなの気持ちを背負って頑張っていきたいなと思います。ぜひ「Rain Tree」を応援して、たくさん見守っていただけたら嬉しいです。ほんとに選んでいただいてありがとうございます。

メインメンバーに選ばれた全員が、17人でデビュー曲を披露できないことへの悲しみを語りつつ、選ばれたことへの感謝もしっかりと伝えたところで、発表会は幕を閉じました。選ばれなかったメンバーは、ファーストデジタルシングルに収録されるカップリング曲に登場します。来年1月、彼女たちの更なる成長した姿をお楽しみに。撮影／魵澤 和之 ライター／秋山歩実

『Rain Tree』

秋元康氏総合プロデュースの新ガールズグループ。2023年4月から始まった「IDOL3.0 PROJECTオーディション」の応募者のなかから最終審査に残った17人で結成される。