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元小学校教員が感じた「賢さの土台」をつくる宿泊学習〜心を育てる非日常体験とは〜

  • 2024.11.16

こんにちは。知育で娘を3歳でIQ130まで伸ばした、賢い子の育て方について発信している、まーやです。この夏、娘がおばあちゃんの家にお泊まりデビューをしてきました。行く時のやる気満々な表情と、帰宅後の充実した表情は、まるで小学生が宿泊学習から帰ってきたかのようです。このようにいつもとは違う非日常体験は、また一段と子どもの成長をうながしてくれますよね。大人になった今でも、小学校で体験した宿泊学習が思い出に残っている人は多いのではないでしょうか。また、宿泊体験は子どもの心の成長を促すことから、最近では、長期休みに民間のキャンプなどを活用する家庭も多く、人気を集めています。今回は、そんな子ども時代の宿泊学習のような非日常体験がもたらす効果についてお話ししていきます。

一生忘れられない宿泊学習の思い出

私は14年間、中学校と小学校の教員を勤めてきました。教員時代の宿泊学習の引率はどれも思い出深いですが、その中でも特に印象的だった話があります。宿泊学習は1ヵ月以上前から準備を進めるのですが、ちょうど私が妊娠中だったため、準備は一緒に行い、当日は引率できずに子どもたちを見送った年があります。数時間ごとに送られてくる楽しそうで生き生きした様子と、帰ってきてからのたくさんのお土産話。非日常の体験は、子どもたちを大きく成長させるなぁと実感しました。その2ヵ月後、産休に入る際に、子どもたちがお別れ会を開いてくれました。「先生、テレビを見てください」とDVDをセットする子どもたち。すると、画面に映し出されたのは、一人一人からのビデオレターと歌のプレゼントでした。しかも、背景は2ヵ月前の宿泊学習のバスの中です。どうやら子どもたちは、宿泊学習の準備を進めながら、裏では私とのお別れ会に向けて準備を進めていたようでした。きっと、大変だったはずです。引率してくれる他の先生にビデオの撮影をお願いしに行ったり、バスの中で何度も歌の練習をしたり。見事にお別れ会が行われた最終日まで、私が気づくことはありませんでした。「自分たちが楽しむための宿泊学習なのに、担任のことまで考えて行動してくれていたんだなぁ」と彼らの気持ちに想いを馳せると、驚きと嬉しさのあまりに涙が止まりませんでした。昨年までの子どもたちの様子を知っている先生方や、保護者の方からは「自分のことで精一杯だったあの子達が、友達と協力できるようになって、周りのことを考えて行動できるようになったんですね」とその成長ぶりを驚く言葉もたくさんいただきました。宿泊学習という非日常の体験だからこそ、子どもたちはいつも以上に張り切るし、持ってる力を思う存分発揮して、また一段と成長していくことを実感したエピソードです。

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宿泊学習で育まれる効果

実際に、親から離れて子どもたちだけで過ごす宿泊学習は、たくさんの面で心の成長が期待できます。例えば、一人一人に役割や仕事が与えられるので、自立心の芽生につながります。また、メインは友達との行動になるので、協力することの大切さや、お互いを尊重し合うことの大切さも学ぶはずです。体験によっては、初めての活動もあるかもしれません。そんな時に、いつもはやらない子が周りの友達がやっているからこそ「挑戦してみよう」と出せる勇気や、挑戦したことで得られる自信や達成感は大きいものです。実際に、修学旅行の体験でラフティングをやった年があります。プールが苦手な子で、水に顔をつけるのも怖い子がいました。念の為、一緒のボートに乗っていたのですが、周りの友達が次々に川に飛び込む姿を見て「楽しそう!」とその子も川の中へ入ったのです。ニッコニコの笑顔で、終わった時には「また乗りたい」と言うほどでした。楽しいだけではなく、しっかりと心の成長にもつなげてくれる宿泊学習の効果は大きいと、今まで関わってきた子どもたちを見て思います。

娘のお泊まり体験記

では、小学校の「宿泊学習」までお泊まりの機会はないのか?というとそうではありません。「宿泊体験」は、小さい時から十分可能です。たとえば、お友達同士のお泊まり会もそうですし、親戚の家に泊まりに行ったりすることも十分大きな効果があると考えています。「友達の家や親戚の家でも効果あるの?」と思った方はいませんか?ママやパパの考え方次第で、身近なお泊まりでも成長のチャンスにつながるのです。娘はこの夏、おばあちゃんの家に泊まりに行きました。おばあちゃんが大好きな子なので「1人で泊まってみる?」と聞いたら、目を輝かせて「行く!」と言ったので、挑戦させてみたのです。まずは、娘に電話をかけさせて泊まっていいか、許可をとるところからスタート(もちろんおばあちゃんとは事前に打ち合わせをしておきました)。泊まりに行くことが決まったら、準備は自分で行いました。「何が必要かな?」と聞きながら準備することで、自分で考える力も育ちます。また、一人で泊まりに行くというママやパパに頼れない環境が、コミュニケーション能力をぐんと上げ、成長をうながしてくれたように感じた一夏の経験でした。

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思い切って任せることの大切さ

以前と比べて、現代の子どもたちは、オンラインゲームやスクリーンタイムが増えたことで、遊びの中身が変わったり、外で遊ぶ機会が減ったりしています。そのことによって、言葉以外の方法で気持ちや意図をくみとる力(非言語コミュニケーション)も育ちにくい面があるように感じます。だからこそ、普段は一緒に寝泊まりしない人たちと、直接顔を合わせて会話を重ねて、寝食を共にする経験が必要なんです。そして、核家族が増えたことによって、わが子のことを過度に心配される保護者の方も多くなったように感じます。実際、教員時代に当の本人(子ども)は行く気満々だけど「マダニに刺されたら怖いので」という声や「車酔いがひどい子なので」という理由から、宿泊学習を欠席させたいというご連絡を受けたことがあります(健康上の理由があるわけではなく、参加可能なお子さんだったので、丁寧にお話をお伺いし、養護教諭と一緒に対策を提案することで、不安を取り除き、無事に一緒に行くことができました)。私も、初めて娘一人で泊まりに行かせる時には「もし熱が出たらどうしよう」「泣いて寝なかったらどうしよう」と不安が尽きず、いつお迎え要請がきてもいいように深夜まで起きて待っていました。ですが、娘が帰ってきた時の「一人で泊まれたよ!」といかにもやり切った表情を見た時に、心配のしすぎは子どもの成長を奪うことにつながると実感しました。親になると心配事は尽きませんが、思い切って任せると子どもはいつも以上の力を発揮してくれます。そんなちょっとした非日常体験を意識して取り入れながら、子どもの成長を見守っていきたいですね。

【Profile】まーや(@ma_ya.chiiku)

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教員時代の習性と研究気質から、妊娠中に育児書を1000冊以上読破。14年間の教員経験の中で、生きる上では学力だけではなく、人間性も重要だと感じ、特に幼児教育の重要性について考えるように。乳幼児期の脳の発達やIQおよびEQに着目し、2年間の育休中に自宅保育と知育を行い、3歳の娘のIQを130までに伸ばした。北海道の一軒家で夫、3歳の保育園児(娘)との3人暮らし。

Instagram:まーや(@ma_ya.chiiku)

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