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院卒→元企業研究員の夫が、我が子に中学受験を絶賛『薦めない』理由

  • 2024.11.16

夫も私も院卒→企業研究員です。夫は『研究員でした』ですが。3年前、彼がずーっと憧れていた職種に転職しました。私達夫婦は一般的な夫婦の中では高学歴かもしれません。さて、本記事では、我が夫婦、高学歴だよ~と「マウント」をとりたいのではございません。むしろ逆。国内大学の院卒だろうが、ハーバード大学の院卒だろうが、何だろうが日本企業に入ると、どの大学院でも一律で、

同じ給与です

条件も同じです。9時~17時半勤務。福利厚生も一緒。食堂も同じ。うん。知ってるわ!というところでしょうが、子供の 教育に熱心になってしまうと忘れてしまう時がある。少しでもポイントの高い学校に入れたら天にも昇るほど嬉しいですし、下がってしまうとこの世の終わりくらい悲しくなってしまう。私も現在、そんな『中学受験 沼』にドップリハマっている訳です。でも、冷静に考えてみて。自分よ。学歴や偏差値で差がつくことなど、社会人になると皆無と言ってよいくらいなのです。一部、学閥が強い企業はありますが、大丈夫。採用の時点で察しがつきますし、極々限られた企業です(そして、その学校じゃないと、ちゃーんと落とされます)。2024年現在、有効求人倍率は10年・15年前の数値より上がっています(厚生労働省HP)。もちろん、大学の名前によって落とされることもあると思いますが、20年以上前の氷河期よりは全然マシ。選り好みしなければ、若い!20代!というだけでも、企業に採用してもらえる世の中になってきました。そうなってくるとむしろ、高学歴だと、

オーバースペック

いーーぱい勉強してきたのに、日本企業に入社したら初任給、一律やん!アホチャウカ?!ってなる。ちょっと待って。大卒と院卒で違うじゃない!(厳密には大学院は『卒』ではなく『修了』。ここではややこしいので卒で統一させてもらいます。)後者は初任給で数万円高いよね?って思いますよね。ええ。事実そう。でも、結構簡単に並ばれますし、抜かれますよ。大学院卒は平気で。大卒に。残念ながら院卒だからと言って、アドバンテージがめちゃくちゃあるわけではない。末は博士か大臣か…昔は子どもの将来を期待して使われていた言葉ですが、もはや死語。もう何が良いのか分からない。多様性の波(しかも潮が全く読めない)に飲み込まれている訳です。まぁ、研究員は院卒じゃないと採用していない企業は多いですが、どうなんでしょ。入ってしまえば垣根を超えることもある。なんせ、日本企業はスペシャリストではなくゼネラリストを育てるのが大好きなので。技術系で数年働いて、研究部門に異動した人もいます。院卒で研究所に採用されたのに、数年で他の部署に飛ばされる人もいます(はーい!私)。紹介が遅れました。私も研究→技術→研究とたらい回しになった人間です。ちなみに、研究→営業→研究の人も結構な人数、存じ上げております。同じ大学院卒でずっと研究している人も珍しかったりします。入社したら、人事は水物なので、その企業のトップが変わると、訳が分からない配属になります。一生、研究・技術系にいられる訳ではない。とにかく!研究・技術系にいると必死に勉強してきた真面目ちゃんが多く、よい意味でも世間知らずなので、「あれ?オレ・ワタシ、血を吐くほど勉強したのに、ぜーんぜん勉強していない人たちと扱い一緒じゃん。ウェイ!」という感想を持ち、落胆する人は、いーーぱいいます。もう数えきれないくらいゴマンと見聞きしてきたので、新人と話す度に「あぁ、またこの下りか~」って思います。でも、一縷の望みを持っていたりする。10年後、20年後に報われる?なーんて。そんなことはまず、ありません。

給与の上がり方は、皆ほぼ一律です

学歴で20年後に差が…なんて今はほとんどない気がします。入社してしまい、コースが同じ(総合職)ならば何大学であっても『一緒』。生涯年収で…と考えると院卒にアドバンテージがあると思うかもしれませんが、そもそも2年遅れて入社している時点で給与の2年分の差。さらに、学費の差もあります。院卒は『資格手当』のような『おひねり』が給与に加算されている企業が多いですが、膨大な金額が加算されるわけではない。基本給は年功序列で年毎に上がっていきますが、資格手当は何年も一律だったりする。コスパだけで考えるとハテナ?となる。また、早くに出世する人は、上司に気に入られたのです。時々優秀は人はいますが、やっぱり上司に気に入られたからです。今までゴマンと『出世のノウハウ』のような本を読んできましたが気に入られることが最短距離で出世する方法だとほぼ全てのノウハウに書かれていました(むしろそうでない本があれば、紹介して頂きたい)。そもそも、福利厚生の条件が一緒の時点で気がつくべきかもしれません。入社してからは、みーーんな一緒やで。どの大学を出ていようが、学生時代輝かしい賞を受賞していようが、一緒~~っ!もちろん、入社してから『同僚』『同期』『先輩後輩』『身近な上司』の中で、偏差値の高い大学を出ていると「おっ!こいつ賢いやん」と思われるのは事実。ですが、ハッキリ言って、賢い人が評価されるわけではない。むしろ、入社時はダメダメだったけど、現場で頑張って、出来なかった英語が出来るようになった人、ぜーんぜん出来なかったプログラミングができるようになった人、0だったのに10や100にした人が評価されます。高学歴だと「こいつは初めから頭がいいので、出来て当たり前」という評価になります。社会人になってから気がついたのですが、ハッキリ言って、周囲からの期待値が低い人が、高いパフォーマンスを成し遂げた時に、組織は評価するな~と。こいつ頑張ったな~!可愛いヤツ!って思うのでしょう。意外と高学歴の方が見られ方がシビアです。ひと昔前は高学歴というだけで、定年の60歳までは余裕で安泰だったかもしれません。現在は、

高学歴だからとて、安泰じゃない

むしろ、期待値が上がっているだけに企業からの要求度が上がっている。高学歴の人に対する出来ない時の「あれ?できないの?」感は半端ない。確かにピカピカの高学歴の新入社員が高いパフォーマンスをしても、古巣のサラリーマンたちは「ふーん」ですし、仮にできなければ「なんで?」の驚きや落胆がいつもよりもマシマシになる。ということで、中学受験反対派の夫に戻りますが、「そんな中学受験で頑張っても、大人になったらただの人やで~!それよりも、小学校時代に想い出をいーーっぱい作って、人生の肥やしにして欲しい。」というのが彼の強い希望です。とのこと。まぁ分かる。40代になったら、中学受験もクソもない。ホント、小学校の時は好きなことしたらええ(大人になっても好きなことしたらええ)。ちなみに、中学受験希望の小5長男には『高学歴になったとて、社会に出るとそんな差はなし。それがリアルだよ』と夫と私から小出しに伝えています。長男「じゃあどうしたらいいんだろ・・」私「そこは、自分で考えな。まだまだ時間はある。」長男「うーん。今、僕にできることは・・結局、目の前の中学受験の勉強だな。」ということで本人、中学受験勉強に対し、2巡、3巡いろいろ考えた末に戻っております。離脱もOK前提で話しているのに、続けるんだとさ。なぜだ~~~~!!!

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