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『ロボット』、『琉球英雄傳』、『品川猿の告白 Confessions of a Shinagawa Monkey』【伊達なつめさんの一押しステージ情報】

  • 2024.11.16

演劇ジャーナリスト・伊達なつめさんのおすすめ作品をご紹介。今回は『ロボット』、『琉球英雄傳』、『品川猿の告白 Confessions of a Shinagawa Monkey』の3本をピックアップ!

『ロボット』

撮影=阪野貴也

人間の代わりにハイスペックで労働する人造人間=ロボットが、やがて人間の存在を危うくするという1920年に書かれたカレル・チャペックのこの戯曲について「もしかしたら今が、ロボットが『ロボットらしい』うちに公演できる最後のチャンスなのかもしれない」と語るノゾエ征爾(潤色・演出)の予感に戦慄。いま見ておかねば。

原作=カレル・チャペック『ロボット』(海山社・栗栖 茜訳) 潤色・演出=ノゾエ征爾
出演=水田航生、朝夏まなと/菅原永二、加治将樹、坂田 聡、山本圭祐、小林きな子、内田健司、 柴田鷹雄、根本大介/渡辺いっけい
11月16日(土)~12月1日(日) シアタートラム ※兵庫公演あり
(問)世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL:03-5432-1515

⽇本舞踊の可能性 vol.6 『琉球英雄傳』

撮影=©Yoshiyuki Okubo

オペラなどの洋楽曲をモチーフにしたり、バレエダンサーと競演するなど、日本舞踊がジャンル不問の優れた舞踊芸術であることを証明してきた「日本舞踊の可能性」シリーズ。その第6弾は、日本舞踊meets琉球舞踊。優雅な南の島の宮廷舞踊と歌舞伎ルーツの江戸前+はんなり系上方舞集団が、15世紀琉球史の舞踊化に挑む。

作・演出・振付=藤間蘭⻩ 振付=志田房子・志田真木 作曲・作調=杵屋勝四郎 作調=堅田新⼗郎
出演=⻄川箕乃助改め⻄川扇藏、花柳寿楽、花柳 基、藤間蘭⻩、山村友五郎、志田真木、志田房子
11月22日(金)・23日(土・祝) 台東区⽴浅草公会堂
(問)代地 TEL:03-5829-6130

⽇英国際共同制作 KAAT × Vanishing Point 『品川猿の告白 Confessions of a Shinagawa Monkey』

自分の名前が思い出せなくなる女性の話『品川猿』と、人間の女性に恋するとその女性の名前を盗む猿の話『品川猿の告白』。村上春樹の2つの短編をベースにスコットランドのクリエイティブスタッフが構成した作品を、日本と英国の混成キャストによるバイリンガル作品として上演する。品川猿のビジュアル表現にも期待できそう。

原作=村上春樹(短編「品川猿」「品川猿の告白」より) 原案・構成・演出=マシュー・レントン
出演=那須 凜、サンディ・グライアソン、伊達 暁、エリシア・ダリ、田中佑弥、サム・ストップフォード、家納ジュンコ、アイシャ・グッドマン、エイリー・コーエン(人形遣い)
プレビュー公演11月28日(木)、本公演11月29日(金)~12月8日(日) KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉
(問)チケットかながわ TEL:0570-015-415

文=伊達なつめ

※InRed2024年12月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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