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今夜日本代表と戦うインドネシア代表!間に合った秘密兵器、守備に優れた帰化選手、弱点などインドネシアをひも解く

  • 2024.11.15
今夜日本代表と戦うインドネシア代表!間に合った秘密兵器、守備に優れた帰化選手、弱点などインドネシアをひも解く
今夜日本代表と戦うインドネシア代表!間に合った秘密兵器、守備に優れた帰化選手、弱点などインドネシアをひも解く

Text by 宇田春一(編集部)

日本時間15日午後9時にインドネシアのゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムで2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選日本代表vsインドネシア代表戦が開催される。

インドネシアはアジア最終予選でW杯出場歴があるオーストラリア、サウジアラビアと対戦して立て続けに引き分けるなど、急激に力をつけ始めている。

なぜ力をつけ始めているのかというと、同代表でプレーできる権利を有する同国にルーツを持つ欧米育ちの選手たちを帰化させて、即戦力として迎い入れているからだ。

同国とは今年1月から2月にかけて開催されたアジアカップで日本と同国はグループリーグで対戦し、3-1で勝利を収めた。ただあの試合にいなかった実力者が新たに加わっているため、前回と同じように一蹴できるかは不透明だ。

そこで現在のインドネシア代表の実力や弱点を代表戦前にひも解く。

間に合った秘密兵器

先月12日に同協会のエリック・トヒル会長が自身のX(旧Twitter)に元U-21オランダ代表DFケヴィン・ダイクス(デンマーク1部コペンハーゲン)との握手を交わした写真とともに、「インドネシア系の FC コペンハーゲンの選手たちとランチ、握手を忘れずに。インドネシア代表チームへようこそ」と投稿していた。

ダイクスはオランダ1部フィテッセ、イタリア1部フィオレンティーナ、オランダ1部フェイエノールト、イタリア1部エンポリなどに所属した実力者であり、身長186センチと上背を活かした空中戦の強さと推進力のあるスプリントを持ち合わせる万能型DFだ。守備的ポジションはすべてこなせる器用さを持ち、コペンハーゲンでは主にセンターバック、左サイドバックでプレーしている。

今夜日本代表と戦うインドネシア代表!間に合った秘密兵器、守備に優れた帰化選手、弱点などインドネシアをひも解く
今夜日本代表と戦うインドネシア代表!間に合った秘密兵器、守備に優れた帰化選手、弱点などインドネシアをひも解く

最終予選の秘密兵器として期待されていたダイクスは、帰化プロセスが速やかに進めば日本代表戦までに招集できる可能性があると複数のインドネシア国内メディアが報じていたように、今回の招集に間に合った。

オランダの強豪トゥエンテでレギュラーセンターバックを担うインドネシアの主力DFミーズ・ヒルハースが負傷により、今回招集できなかった。インドネシア代表は新たに加わったディクスをディフェンスラインに加えて強固なブロックの形成を狙っている。

デンマーク最強のコペンハーゲンで守備の中核を成しているディクスが、日本相手にどのような守備を見せるのかに注目したい。

守りに優れた選手たちがそろう

アジア最終予選で強豪国と渡り合うほどの堅守を支えたインドネシアにルーツを持つ欧州出身の選手たちは非常に強力だ。今季のMLSオールスターに選出されたオランダ出身のGKマールテン・パエス(FCダラス)は、出足の早いセービングとハイボール処理に優れており、インドネシアの堅守に一役買っている。

センターバックも実力者がそろう。先述した秘密兵器のディクスに続いて、セリエAヴェネツィアでレギュラーCBを務めるDFジェイ・イツェス、左足のキック精度に優れ、サイドバックとCBを兼務できるDFカルフィン・フェルドンク(オランダ1部NEC)、J1セレッソ大阪でもプレーした長身CBのDFジャスティン・ハブナー(イングランド1部ウォルヴァーハンプトン)、プレミアリーグ52試合、ラ・リーガ123試合出場の経験豊富なDFジョルディ・アマトが控えている。

今夜日本代表と戦うインドネシア代表!間に合った秘密兵器、守備に優れた帰化選手、弱点などインドネシアをひも解く
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ウィングバックには推進力のあるドリブルが光るMFネイサン・ジョー・アオン(イングランド2部スウォンジー)、堅実な守備と上背を使った空中戦が得意なDFサンディ・ウォルシュ(ベルギー1部メヘレン)とタレントがそろっている。

国内出身選手にも実力者がおり、数多くの欧州産DFを押しのけて3バックの一角でタイトな守備を見せて存在感を示したDFリスキ・リド(インドネシア1部プルシジャ・ジャカルタ)は同国生まれの選手であり、東南アジア出身のセンターバックでも屈指の実力者と地元メディアから高く評価されている。

個人能力に優れた欧州出身選手が形成するディフェンスラインは非常に堅く、実力者がそろうオーストラリアやサウジアラビアであっても攻略し切れなかった。守備の力だけでいえば最終予選出場チームの中でタレントがそろっているため、アジア最強の日本代表であっても攻略は簡単にいかないかもしれない。

弱点は決定力不足

後方に多くのタレントを有するインドネシアだが、前線はディフェンスラインと比べてやや劣る印象がある。

オランダ出身のFWラファエル・ストライク(Aリーグメン・ブリスベンロアー)やサイドからの突破力に長けているFWラグナル・オラトマンゴン(ベルギー1部デンデル)がいるものの、決定力はそれほど高くはない。

トップを務めるストライクはポストプレーに優れている部分はあるが、19試合1得点と結果を出せていない。日本代表のセンターバックから見れば脅威にはならないだろう。

今夜日本代表と戦うインドネシア代表!間に合った秘密兵器、守備に優れた帰化選手、弱点などインドネシアをひも解く
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オラトマンゴンも突破力に優れた選手だが、8試合2得点と決定力で違いを見せられていない。

セットプレー時の長身DFのヘディングや、MFマルセリーノ・フェルディナン(イングランド2部オクスフォード)やMFトム・ヘイ(オランダ1部アルメレ・シティ)の2列目の飛び出しや精度の高いミドルシュートを警戒した方が良さそうだ。

前線に強力な選手がいないため、決定力不足により日本代表に得点を挙げることは難しいだろう。ただ守備は定評があるため、ドロー狙いで強固なブロックを敷いてくるかもしれない。勝点3を奪うにはボールを保持して、アグレッシブに猛攻を仕掛けてディフェンスラインを破壊したい。

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