DAISOでこの「折りたたみハンガー」を購入したきっかけは、子どもの宿泊行事でした。現地で本人たちが洗濯をし、室内に洗濯物を干す予定があったところ、クラスメイトのお母様が、「持たせるのに便利なものがある」と教えてくれたのです。
●DAISO 折りたたみハンガー(2本、B) 110円
※掲載商品は取材時点のものであり、現在お取扱いしていない場合があります。
折り畳み時のサイズは、腕の長さ22 cm×高さ5.4cm×幅2.3cm、広げたときには腕の長さ40cm×高さ15.2×幅2.3cm。
両腕、フックを折り畳むことができ、畳むとこんな風にコンパクトになります。さらにフックも収納可能なので、旅行かばんの空いたスペースにしまえ、かさばりません。
広げるのには両腕を左右にひっぱります。
また畳む際は、この支え棒を下に向けて引っ張る仕組み。
フックはかけるときは固定でき、折り畳むときは指一本の力でささってこの空きに入れられます。
ただこのハンガーの優秀さは、旅行などで持ち歩く時のみならず。ふだん使いのときも堪能できます。
そもそも肩幅のサイズが40㎝ほどあるので、LサイズのTシャツを干しても不足はありません。
腕を広げると直線的になるので、洗濯物の肩がずり落ちづらいこともメリットに感じました。
でも本領発揮はここからだとお伝えしたいです。
折り畳み式であるがゆえに、Tシャツやカットソーなどプルオーバータイプの洗濯物をハンガーにかけるのが楽なのです。
洗濯物の裾の方から手を滑り込ませる必要がなくクルーネックデザインでも衿元でハンガーを抜き差しできます。
ほらこんなふうに。
干すときは畳んだ状態のハンガーを首の開きから差し込んで、その後に両腕を広げます。
反対に、乾いた洗濯物を取り込むときには、ハンガーを物干しざおにかけたままでも、支え棒にちょっと指をかけてひっぱれば、両腕が畳まれ、そのまま洗濯物がスっとはずれます。
生地を引っ張って伸ばしてしまうようなことはありません。
「ズボラね」と言われてしまえばそれまでなのですが、ふだん疲れていると、洋服の下からハンガーをすべり込ませる作業ですら面倒に思えるときもあります。そんなときには、首の部分の生地を多少引っ張ることになったとしても上からハンガーを抜いていた私にとって、このハンガーは神。
うーん、楽ちん。
小さくなって持ち運べるって便利で、ときおりこんな感じでバッグにもイン。
わが家の場合ですが、塾や学校、スポーツスクールの行き来で、子どもが車内で着替えることがしばしばありまして。
どんなに言っても、脱いだ服をぐちゃぐちゃのままほうっぽらかして塾に駆けこんでいた子どもが(お恥ずかしい)、小さなハンガーを手渡すと、その場でかけて、車内の扉上についた脇のフックに下げてから出ていくようになりました。
このハンガーは、家事、子育ても味方です。
私達親子ほどではなくとも、自称ズボラさんがいらっしゃったら、ぜひこのハンガーでもろもろの手間を省くのをお試しください。
中嶋茉莉花
フリーランスエディター。大手出版社勤務後、独立。ファッション編集部出身だが、最近はライフスタイル企画を中心に、食企画も多く担当。仕事を通して出会う方々のすまいやキッチンで見つけたアイデアを参考にして、100円ショップでは重箱の隅をつつき、高見えするグッズを探しています。