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部署異動で「仕事ができない人」になってしまった劣等感と苦しみ

  • 2024.11.15

私はこの4月に部署を異動した。異動先は全く希望していなかった、むしろ行きたくないと上司には伝えていた部署だった。
異動を聞いたときは眼の前が真っ暗になった。
行きたい部署は伝えていたけれども、叶わなかったということは、どのチームからもいらないと言われてるような気がした。

異動先はどちらかというと、のんびりした部署で、この3年間バリバリ働いてきた身としては、引き続きバリバリ働ける部署で頑張りたいと思っていた。
新しい部署では何を求められているのか。何を目標にかんばればいいのか。
これまでのがんばりは求められていなかったものなのか疑心暗鬼になった。

同期の中で、役職がついた人がいるなか、私は明らかに足踏みをしている。そう認識したとたん、心がズタズタになった。

◎ ◎

今までずっと忙しくしてきたので、いい意味で仕事以外のことを考える時間がなかった。ひたすら自分の目の前にある仕事をこなしていれば評価されてきた。
しかし自分の業務に余裕ができると、将来の不安であったり、これまで仕事一筋だったためプライベートが充実していないことが気になり始めた。残業をせずに早く帰ることに罪悪感を覚え、異動してすぐは「今の自分は空っぽだな」と思っていた。

同じ時期に同じ部署に異動してきた人が、色んな仕事を任されているのを見ると、やるせない気持ちになった。自分からどんどん仕事を取っている姿を見て、とても焦った。
自分から仕事を探しに行こうにも、まだ業務が理解できておらず、胸を張ってこういうことがやりたいと言えない自分がいた。自分のプレゼンスが低すぎて、仕事ってこんなにもやりにくかったのかと後ろ向きな気持ちに何度もなった。
異動前と比べて、自分が何もできない人間のように感じてしまい、能力を発揮できない自分に劣等感を抱いた。

◎ ◎

前の部署で、よく業務が忙しいことをチームの人に愚痴ると、仕事は仕事ができる人のところに集まると返されていた。
部署を異動して、自分が「仕事ができない人」の立場になって初めてその言葉の意味を実感するとは思わなかった。
頼りにされない自分、人の役に立てない自分、手持ち無沙汰になっている自分がとても悔しくて、恥ずかしくて、みじめだった。

部署を異動して半年経つので、業務にも慣れて、少しずつ人間関係の構築もできてきたところだと思っていた。
自分の中では気持ちを整理したつもりであったが、改めて言葉にしてみると、なかなか辛く、まだまだ自分は苦しみの中にいるのだと実感した。

◎ ◎

もう少しすれば時が解決してくれて、やがて今の業務にも慣れ、自信たっぷりに仕事を進められるようになると思う。

しかし、いつまでも理想の自分とかけ離れたところにいるわけにはいかないので、どうすれば理想とのギャップを埋められるのか考えていこうと思う。
早く今の部署でも異動前のように、自分の業務に自信を持ち、自分の意見を持ち、後輩を指導する立場になり、頼りにされる人になりたい。

■高山葵衣のプロフィール
在宅勤務メインのアラサーOL。 お家時間と心を充実させるべく、ていねいな暮らしを目指している。 好きなものは北欧雑貨とからあげ。

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