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「ホラー上級者もビビる…!」2010年代最高の本格ホラー映画(5)。絶望のどん底…解剖が誘う恐怖とは?

  • 2024.11.15
エミール・ハーシュ【Getty Images】

ホラー映画紹介Vtuver・ミミカ・モーフ氏に、配信で観られる映画作品の中から「本当に怖い映画」を厳選してご紹介いただく本企画。今回は、映画としての完成度も高く、ホラー作品としての満足度も高い、“一石二鳥”な本格派ホラーをセレクト。2010年代を代表するホラー映画の傑作群をご紹介しよう。今回は第5回。

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『ジェーン・ドウの解剖』(2016)
上映時間:86分
製作国:イギリス
監督:アンドレ・ウーヴレダル
脚本:イアン・ゴールドバーグ、リチャード・ナイン
キャスト:エミール・ハーシュ、ブライアン・コックス、オフィリア・ラヴィボンド、マイケル・マケルハットン

【作品内容】

親子で遺体安置所を営む、検死官の父・トミーと息子のオースティンは、嵐の夜に警察から呼び出され、何者かによって惨殺された、身元不明の美女“ジェーン・ドゥ”の検死解剖を行うことに。解剖を進めるにつれ、ジェーンの死体の異常性に気づいていく…。

疑似ドキュメンタリータッチのSF『トロール・ハンター』(2010)で注目された、アンドレ・ウーヴレダルの長編第三作。

説明的になりすぎず、非常に丁寧に状況と不穏の実態を語ってくる今作は、確かな説得力で観客を物語に引き込み、逃げ道のない恐怖、絶望のどん底にたたき落として行く。

何より死体役のオルウェン・ケリーの、美しさを保ちながらもそれを帳消しにする鬼迫の演技は、死体役であることを忘れさせるほど見事である。この点も、非現実をあたかも現実だと信じさせる、作品の説得力に一役買っている。

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