1. トップ
  2. 堂安律選手、板倉滉選手らが活躍中 日本人選手にとってのブンデスリーガを解説<ブンデスリーガ熱狂塾 第1回>

堂安律選手、板倉滉選手らが活躍中 日本人選手にとってのブンデスリーガを解説<ブンデスリーガ熱狂塾 第1回>

  • 2024.11.14
「サンデーサッカー ドイツ・ブンデスリーガ24/25」をBS松竹東急にて放送中 ※提供画像
「サンデーサッカー ドイツ・ブンデスリーガ24/25」をBS松竹東急にて放送中 ※提供画像

【写真】ブンデスリーガのフライブルクでプレーし、日本代表選手としても活躍する堂安律選手

堂安律選手ら日本人出場カードを中心とした「サンデーサッカー ドイツ・ブンデスリーガ24/25」が、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて毎週日曜夜7時より放送中。そこでドイツ在住歴もあるスポーツライター兼コメンテーターのミムラユウスケが、「ブンデスリーガ」をより楽しむための熱狂ポイントを語っていく。

「遠くて近いトップリーグ」ブンデスリーガ

日本人にとって、ブンデスリーガの魅力を一言で表すなら、「遠くて近いトップリーグ」となる。サッカーの本場・ヨーロッパの主要リーグの中には、EU圏の外からやってくる選手に対して高いハードルが課されているケースが多い。

例えばスペインのように、EU圏外の国の国籍と、特別に認められた一部の国や地域以外の選手は1チームに3人しか登録できない。この場合は、EU圏内の選手が圧倒的に有利になる。

ブンデスリーガは、およそ25人~30人程度で構成されるトップチームのうち、ドイツ国籍を持っている選手が12人以上いれば、そのほかの選手の国籍は問われない。そのため、ドイツ国籍を持っていない全ての選手は全て同じ扱いとなり、アジアの極東にある日本人がプレーしやすい環境となっている。このような経緯もあり、ブンデスリーガでこれまでプレーしてきた日本人選手は44人にも登る。

ヨーロッパサッカー連盟のUEFAが出しているリーグごとのランキング上位5リーグの常連である、イングランド、スペイン、フランス、イタリア、ドイツのリーグは「ヨーロッパ5大リーグ」と呼ばれている。

その中でも、ドイツのブンデスリーガは日本人が歴代で最も多くプレーしてきた。日本代表の歴史を振り返っても、ブンデスリーガの役割は大きいと言えるだろう。

日本人選手にとってのブンデスリーガ

サッカー日本代表の通算出場試合数のトップ25に入った選手で、ヨーロッパ5大リーグでプレーした経験のある選手は以下の通り。(※2024年10月末現在)

ブンデスリーガ:8人

イングランドのプレミアリーグ:5人

イタリアのセリエA:5人

フランスのリーグアン:3人

スペインのラ・リーガ:2人

ブンデスリーガでプレーした経験のある選手が最も多いのだ。

また、ブンデスリーガに出場経験のある日本人選手として、吉田麻也選手(125試合)、岡崎慎司選手(119試合)、長谷部誠選手(114試合)、香川真司選手(97試合)、稲本潤一選手(82試合)、内田篤人選手(74試合)、酒井宏樹選手(74試合)、原口元気選手(74試合)が挙げられる。

さらに、サッカー日本代表の歴代通算ゴール数のトップ10に最も多くの人数を送り出しているのも、岡崎慎司選手(50ゴール)、香川真司選手(31ゴール)、大迫勇也選手(25ゴール)などブンデスリーガでプレー経験のある選手たちだ。彼らはこれまでのサッカー日本代表の歴史を語るうえで、欠かせない存在となっている。

現在のサッカー日本代表選手の中では、堂安律選手(フライブルク)と板倉滉選手(ボルシアMG)がスタメンの常連組。怪我から戻ってくれば伊藤洋輝選手(バイエルン)もそこに名を連ねる可能性が高い。

また、今シーズンの活躍を見ていれば、町野修斗選手(ホルシュタイン・キール)、佐野海舟選手(マインツ)、チェイス・アンリ選手(シュトゥットガルト)なども将来的にはサッカー日本代表の中核を担う存在になり得るだろう。

サッカー日本代表の過去から現在、そして未来を語る上では欠かせないブンデスリーガは、日本人にとって身近で、注目すべきリーグなのだ。

文=ミムラユウスケ

元記事で読む
の記事をもっとみる