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齋藤潤さんインタビュー後編「目に映るものとその場の空気感をすごく大事にしました」

  • 2024.11.24

俳優 齋藤 潤さん

さいとう じゅん/2007年、神奈川県生まれ。19年のデビュー以降「トリリオンゲーム」「9ボーダー」ほか、多数のテレビドラマに出演。映画作品では「正欲」「カラオケ行こ!」「映画 からかい上手の高木さん」などに出演し注目を集める。最新映画「室井慎次 敗れざる者」が10月11日公開。続く「室井慎次 生き続ける者」が11月15日に公開。 齋藤 潤(テアトルエンターテインメント) X:@junsaito_14   Instagram

「日常」を演技するために、目に映るものと
その場の空気感をすごく大事にしました

人気ドラマシリーズ「踊る大捜査線」に登場する室井慎次。全国東宝系にて公開中の彼を主役にした映画「室井慎次 敗れざる者」に続き、「室井慎次 生き続ける者」が11月15日(金)より公開されます。本作で警察を辞めた室井といっしょに秋田で生活する森貴仁(タカ)を演じる齋藤潤さんへのインタビューも、WEB限定で前後編の2部作でお届けします。

 

 
室井の秋田での暮らしは、古い民家を修繕しながら畑仕事をし、とれた野菜を使って料理をするというおだやかなもの。そこで被害者・加害者家族の子どもたちを引き取り、里親として育てています。タカはその子どもの一人。

「食事をしたり、学校へ通ったりといった日常を描くシーンがたくさんありました。『お芝居をする』という感覚をしっかり感じながら、目に映るものや空気感をすごく大切に演じるようにしていました」

もちろん「踊る」プロジェクトゆえに静かな生活は続かず、事件に巻き込まれていくという展開。そんななかで、家族としての日常をしっかり描くことで、事件につながる小さな違和感が次々と際立っていきます。

住んでいるのは携帯電話もつながりにくい田舎という設定で、実際のロケ地も同じ状況だったそう。

「スマホが使えないので、待ち時間に子どもたちだけでトランプで神経衰弱したりしていました。柳葉(敏郎)さんが脳トレをやっていたので、勝負することもあったりして」

 

 
そんなふうに少しずつ共演者との距離を縮めていく感じが、作中で家族になっていく過程と重なっていったのかもしれません。食卓を囲むシーンが多く登場しますが、料理をするのは室井がほとんど。齋藤さん自身、料理はいかがでしょうか?

「卵焼きだけ作れます。めちゃくちゃ甘くするのが好きで、焼く前に砂糖を混ぜて、焼き上がった後にも砂糖をかけるくらい。もう少しいろいろ作れるようになりたいです。そういう役をいただくことも想定して、やらなくちゃと思っているんです」

これからさまざまな役柄に挑むであろう17歳にとって、料理はきっといい糧になるはず。朝晩に瞑想をしたり、夕日を見に行ったりと、一人の時間を大切にしている齋藤さんのなかで、料理がいい気分転換になる日も遠くないかもしれません。

 
インタビュー中の齋藤さんはこちら

 

大作へのプレッシャーと、そこで得たものについて語る齋藤潤さん。
 

キラキラとしたまっすぐな瞳が印象的でした。
 

撮影当時を振り返りながら、一つ一つていねいに言葉を紡ぎます。
 

読者のかたへ向けた直筆メッセージを書く際も、真剣なまなざし。
 



 

これに注目!

「室井慎次 生き続ける者」

©︎2024 フジテレビジョン ビーエスフジ 東宝 2024年11月15日(金)より公開
出演/柳葉敏郎、福本莉子、齋藤 潤、前山くうが・前山こうがほか
脚本/君塚良一
プロデュース/亀山千広
音楽/武部聡志
監督/本広克行

警察を退職し、秋田で暮らしはじめた室井慎次。いっしょに生活するのは被害者・加害者家族の子どもたち。突然見つかった遺体と、シリーズ最悪の犯人といわれた猟奇殺人犯の娘との関係は? 事件へと発展するなか、室井はどう動くのか――。2部作での公開となる「踊る」プロジェクト最新作。「室井慎次 敗れざる者」も公開中。

撮影/鈴木康史 取材・文/晴山香織 ヘア&メイク/中條三菜子(KIND) スタイリング/岩田友裕 [掲載協力]CRIMIE DRESS HIPPY EGO TRIPPING

●2024年9月現在の情報です。

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