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『ポツンと一軒家』70代夫婦「悲しいだけで、何も考えることはなかった」長男が結婚4年で妻子を残し、享年36で急逝…

  • 2024.11.19
©️ABCテレビ

山奥の崖の上にポツンと佇む一軒家には、4人の子宝に恵まれた70代の夫婦が暮らしている。時折ケンカしつつもなんだかんだで仲良しな夫婦には、悲しい思い出があった。彼らの長男が、結婚してわずか4年で妻子を残し、この世を去ったのだ。

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崖の上の“ポツンと一軒家”があるのは、和歌山県の山奥。周辺環境にバラエティ番組『ポツンと一軒家』の出演者たちは、「過去でもトップクラスの山深さ」「(道中)絶対に運転できない!」などと衝撃を受けた。ここで暮らしているのは、77歳の夫と74歳の妻だ。かつて長距離トラック運転手だった夫は日本中を飛び回り、妻は1人で家を守りながら4人の子育てに奮闘したという。当時を振り返って「感謝しているよ」と語る夫に、妻は「ワオッ!」と返して笑いを誘った。

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明るい夫婦に悲劇が訪れたのは、今から11年前のこと。結婚してまだ4年しか経っていなかった長男が、妻と2人の子どもを残して、36歳という若さで突然この世を去ったという。原因は、猛暑日のビニールハウスでの作業だった。「悲しいだけで、何も考えることなかった」と語る夫は、「すみません。踏み入った話を聞いて……」と謝る『ポツンと一軒家』捜索隊に、「いやいやいや……聞いてもらって、気が楽になった」と微笑んだ。

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2025年で長男の13回忌を迎えるという夫婦。彼らは、毎日のように長男の仏壇に手を合わせている。そんな長男の家族は、墓参りを兼ねてポツンと一軒家を頻繁に訪れるのだとか。長男の小さかった子どもたちは、現在では中学1年生と高校1年生。可愛らしい孫たちに会えることを、夫婦は嬉しく思っている。

まだ若い長男を失うという悲しい出来事があったが、互いに支え合い、2025年に金婚式を迎える夫婦。山奥での暮らしは何かと大変だが、彼らはポツンと一軒家を出ようと思ったことがない。この土地に対して、「魅力もなければ何もない」と言いつつも離れたくなく、「ここで死ぬつもりはあっても、下りるつもりはない」そうだ。これからも2人は、ケンカをしつつも仲睦まじく二人三脚で生きていくだろう。なお、彼らのエピソードは、11月10日に放送されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』で紹介された。

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