『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023)や『DUNE/デューン 砂の惑星』シリーズなど大作映画に次々出演し、この後もボブ・ディランの伝記映画『A Complete Unknown(原題)』の公開を控えるティモシー・シャラメ。しかし、飛ぶ鳥を落とす勢いの彼も、キャリア初期には大作映画には体型が不向きだとオーディションに落とされ、エージェントからもっと増量するようアドバイスを受けていたそうだ。
「新人だったころは『メイズ・ランナー』や『ダイバージェント』みたいな作品が人気で、僕もオーディションを受けましたが、いつも『身体つきが合わない』とフィードバックが返ってきました。エージェントからは、電話で体重を増やすようアドバイスされました。強引ではなかったけれど、でもそんな風に言われたんですよね」とApple Musicのインタビューで明かした。
ともに2014年に第一弾が公開された『メイズ・ランナー』と『ダイバージェント』は、どちらも人気ヤングアダルト小説を基にした大ヒットアクション映画シリーズ。それぞれディストピアを舞台に、若者たちが命がけの戦いに挑む様子を描き、ヒットを記録した。しかし、ティモシーはこうした大作映画に向けて体型を変える代わりに、「非常に個人的なスタイル」を確立することを選んだ。『君の名前で僕を呼んで』(2017)や『レディ・バード』(2017)、『ビューティフル・ボーイ』(2018)、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)といった独立系の作品を選んで出演したのだ。
「これらの作品は低予算でしたが、劇場空間をルーツにしたような親しみを感じさせる作品です。こうした作品で、自分のリズムをつかみ、自信や手順といったものを見つけたんです」とティモシーは言葉を選びながらコメント。この選択は、ボブ・ディランとも共通すると語っている。「僕はこうした非常に個人的な映画を選ぶことで、道を拓いてきました。ディランにとってのフォークミュージックと同じです」
Text: Tae Terai
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