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【SNSによる人間関係のトラブル解決法】 こんなモヤモヤ起こっていませんか? 友人・仕事・パートナー・親子でよくあるケースに向き合ってみよう

  • 2024.11.15

お話を聞いたのは……浮世満理子先生

アイディア高等学院学院長・全心連公認上級プロフェッショナル心理カウンセラー・メンタルトレーナー。スポーツ選手や経営者など多くの著名人のメンタルトレーニングを行う。

友人関係でよくあるモヤモヤ

  • 上手に「流す」ことも大切

    SNSの最もいいところは、流せるということ。対面や電話では聞こえないフリはできませんが、SNSでは気づかないフリができます。嫌な相手や内容には適度にスルーして距離をとり、自分自身をガードすることが大切です。
    また友人に限らずですが、マメでない人は「自分はLINEの返信が遅いと言われる」「既読つけるけど返信忘れることがある」などと、普段から周りに言っておきましょう。SNSでのモヤモヤは、相手のことがわかっているだけでもかなり軽減されます。友人は適切な距離感をもってつき合わないと、長続きしにくいものです。
    浮世先生

#01 グループラインから抜け出したい

会話の途中で抜けたい場合は、一言メッセージを入れるかスタンプを押して抜ければOK。グループ自体を退会したい場合は、ひたすら既読スルーして放っておきましょう。「無理に抜けなくてもいい」という発想でいるのも大事です。

#02 日々の報告や悩み相談がひっきりなしにくる

あまり親しくない友人から頻繁に通知がくると疲れてしまうことも。既読スルーしても続く場合は、返信を送るまでの時間をあける、返信の頻度を減らす、スタンプだけ送るなど、相手への返信を徐々にそっけないものにするのも有効です。

#03 友人が愚痴などマイナスなことばかりLINEしてくる

女性同士だとLINEといえど話が弾み、気づくと会社やパートナーの愚痴ばかりということも。マイナスな発言に疲れたら、すべて既読スルーして「見る専門」に徹することです。何か言われたら、「すごく忙しかった、ごめんね」で終わりにしましょう。

#04 喧嘩になってしまいそう……。LINEを続けてもいい?

言葉だけのツールは誤解が生じやすいものです。もし自分の言葉が原因だとしたら、その場でサッと謝ってしまえばいいのです。真剣に謝るほどのことならば、やはりSNSではなく直接会って、相手の目を見ながら謝罪の言葉を伝えるべきでしょう。

パートナー関係でよくあるモヤモヤ

  • ルールは決めないほうがいい

    SNSで男女差があるとは一概には言えませんが、「女性からの発言に対して男性からの反応が薄い」という相談は多いです。「返信がそっけない」「相手の投稿が気になる」などの不満や疑いから誤解が生じ、ケンカに繋がることも。恋愛関係にある場合は、二人の間で「細かいルール」を決めないことが大事です。「連絡がきたらすぐに返信する」などのルールを設けてしまうと、返事が遅いと不安になりますし、多くの男性はそういったルールを面倒に感じていく傾向があります。時と場合によって適切なコミュニケーションを心がけましょう。
    浮世先生

#01 楽しそうな投稿につい疑惑の目を向けたり嫉妬したりしてしまう

パートナーに対する嫉妬心は、SNSの発達に関係なく昔から変わらないもの。確かに目にしてしまう機会は増えましたが、そもそもSNSは誤解が生まれやすいツールであることを念頭におきつつ、気になるならストレートに聞いてしまえばいいのでは?

#02 予定を決めたいのに、いつも返事が遅い

返信するペースは人それぞれ。相手のペースや状況を理解しておくだけでも、気持ちがラクになります。自分は急いでいても相手には伝わっていないかもしれないので、「〇〇日までに返信してね」と期日を伝えてみるのもよいでしょう。

#03 自分が投稿した写真を見て、幻滅されてしまう気がして不安

「これを投稿したら彼や友人はどんなふうに思うだろう」といちいち不安になっていたら、疲れてしまいます。SNSでは、「誰に見られてもいいものをあげる」が大前提。幻滅されそうと思う写真なら、あえてあげる必要はないのです。

#04 ビジネス論! みたいなのを偉そうに発信しているのが嫌

SNSでの発言が本音だったりするケースもあるので、SNSは彼の本当の一面を知ることができるツールでもあるのです。彼が積極的にあげているものを「やめて」というわけにもいきませんよね。そういう発信もひっくるめて、彼とのことを考えてみて。

ビジネス関係でよくあるモヤモヤ

  • 相手を見ながら臨機応変に

    返信が速くできる、写真やファイルが送れるというメリットにより「LINE」を仕事上の連絡に使うことが増えました。対面ではうまく振る舞えても、SNSの中だと距離感がつかみにくく、伝え方や返信速度、絵文字やスタンプの使用などに戸惑うことも多いでしょう。会社の文化や上司との関係を見ながら、臨機応変な対応が必要になります。上司からの指示がわかりにくい場合などは、事前に「LINE」で相手の都合を聞いてから電話で直接話したほうがスムーズなことも。また社外の人と使う場合は、社内でSNS の活用ルールを決めておくことも大切です。
    浮世先生

#01 親しくない上司や同僚からフォローされた

アカウントを公開していたらフォローされても仕方がありません。見られたくないのなら、まずは非公開に設定するのが大前提です。それでもリクエストがきたら、気づかないフリが一番。「流せる」ということがSNSの強みです。

#02 上司へのラインスタンプはOK?

上司からスタンプが送られてきても、基本的に部下からは送らない方がベター。「部下がこんなスタンプ送ってくる。なめられているのか」と相談を受けたこともあります。どうしても送りたいときは、敬語が書いてあるスタンプを選びましょう。

#03 業務時間外や休日に、LINEで業務指示が来る

まずは既読しないこと。読んだり返信したりするから続けて来るようになるのです。「上司からのラインは休みの日は開かない」とルールを決めて徹底すれば、相手も「休みの日にはラインを見ない人」とわかってもらえるようになるはずです。

#04 業務に関係のない話をやたらとチャットしてくる人がいて困る

会社の中で普段から接している相手なら、無視するのもよくないし、返せば返すほど盛り上がってしまいます。スタンプだけを送る、3回に1回はスルーするなどのそっけない対応を続けていくと、そのうちに頻度が少なくなるはずです。

親子関係でよくあるモヤモヤ

  • 見守る姿勢が大切です

    SNSの中でも「LINE」は、親子間での連絡ツールとして頻繁に使用されています。特に中学生や高校生など思春期の子どもとのやり取りは、「そっけない」「冷たい」と感じる親が多いようですが、それは当たり前。寂しいですが、子どもをコントロールしようとせず見守っていきましょう。ただし中学生といっても、まだまだ未熟な子ども。SNS によるトラブルが起こったときには大人の助けが必要です。子どもがSOS を発信しやすい環境をつくる、家庭内でのルールを決めて大人も子どもも守る、などの対策を普段からしておくことが大切です。
    浮世先生

#01 スマホをまだ持たせていないけど、友だちが持っているからとねだられる

周りの子どもが持っているからわが家も、という必要はありません。「スマホを持つのは〇歳から」などの条件を明確にして、ぶれないことが大事。スマホを持たせてからも、時間制限などのルールは初めに決めておき、守らせましょう。

#02 SNS絡みのいじめや嫌がらせを受けていないか不安

大切なことは、トラブルがあったときに子どもがいつでも言える環境にしておくこと。子どもはトラブルに対して「怒られる」「心配かけたくない」と思ってしまいます。「相談したら助けてあげる」と伝えることで、SOSを発信しやすくなります。

#03 娘・息子からのメッセージがいつもそっけない

思春期の中学生や高校生は反抗期でもある年頃。寂しいですが、返信はそっけないくらいが普通です。リアルなコミュニケーションがとれているなら気にする必要はなく、逆にかわいいスタンプを送ってみたら、意外と喜んでくれるものです。

#04 絵文字が古くさいと言われました

若い人たちが使う絵文字や略語は、意味がわからないことが多いでしょう。ですが選ぶ言葉や表現はそれぞれ違って当然。無理に合わせる必要はありません。子どもに「古くさい」と言われたとしても、気にせず自分の好きな表現を使えばいいのです。

text:Nahoko Morimoto illustration:Naoko Sacai

リンネル2024年12月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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