三軒茶屋「titoten」で色とりどりのモーニングプレートを堪能！

三軒茶屋の「titoten（ちとてん）」は、お弁当やケータリングが人気の「マルサラ飲食店」が手がける、モーニング＆ブランチとアペロ（夕食前に楽しむワインや軽食）の専門店。今回は、色とりどりのおかずを散りばめた、モーニングプレートを目当てにお邪魔しました。

路地裏にたたずむ、隠れ家のような小さなお店

東急電鉄・三軒茶屋駅から徒歩3分、路地を1本入った場所にある「titoten」。

大きな看板などはなく、扉にさりげなく描かれたロゴが目印です。
初めて訪れる人は、うっかりお店の前を通り過ぎてしまうこともあるそうなのでご注意を。

ここはかつて「マルサラ飲食店」がケータリングのキッチンと居酒屋を兼ねて営業していた場所。
「マルサラ飲食店」のキッチンは現在場所を移し、2023年8月からは、マルサラ時代からのスタッフ・岩村さんが「titoten」の店長として切り盛りしています。

店内はカウンターのみ9席。
おひとりさまでもくつろげる雰囲気です。

ボリューム満点！季節の野菜やフルーツも味わえるモーニングプレート

席に着くと、1冊の文庫本を渡されました。

本を開くと、しおりのようにメニューがはさまれています。
これは、古本好きのオーナーが、時折購入した古本の中に手書きのメモなどがはさまっていたことから思いついたアイデアだそう。
ページをめくるワクワク感があって素敵です。

朝食とブランチのメニューは、さまざまなおかずが彩りよく盛られた「プレート」がメインです。

内容はその日の仕入れ状況によって変わり、取材時（2024年9月）は、しっとりとした自家製ハムや、半熟卵にハーブが香る自家製マヨネーズをかけた「ウフマヨ」、フムス、キャロットラペ、カポナータ、バターナッツカボチャのサラダ、旬の野菜のグリルなど。

パンは、パン飲みもできることで人気のベーカリー「チェスト船堀」のもので、カンパーニュ、バゲット、フォカッチャが盛られています。

さらにパンのお供として、4種類の自家製スプレッドも！
こちらも季節によって内容が変わり、写真は左上から時計回りに「イチゴ」「ブルーベリー」「カボチャ」「イチジク」です。

パンにハムやサラダをのせたり、「ウフマヨ」のソースをからめたり、スプレッドをつけたり……と気付いたらお皿は空っぽに。
ハーブやスパイスが使われているものもありますが、基本的にはどれも素材本来のおいしさを生かした、やさしい味わいです。

食後のデザートにぴったりの焼き菓子も

食後に、「キャロットケーキ」と「コーヒー」をホットでお願いしました。
分厚くカットされたケーキはニンジンたっぷりで、素朴な味わい。

「どこから食べても、生地とクリームが一緒に楽しめるように」と、表面だけでなく中心にもチーズクリームがはさまれているのがうれしい！

コーヒーに使用している豆は、神戸の人気ロースタリー「stáin coffee（すたいんこーひー）」のもの。
三軒茶屋はカフェが多いエリアだからこそ、このお店でしか飲めないものを、と選んだそう。
丁寧にドリップされたコーヒーはすっきりとした苦味で、キャロットケーキにもよく合います。

料理やスイーツのおいしさに加えて、岩村さんとのおしゃべりが楽しく、ついつい長居してしまいました。

「キャロットケーキ」をはじめ、「スコーン」や「クッキー」などの焼き菓子はテイクアウトも可能です。

お店は13時でいったん閉めた後、15時からはワインや前菜などを楽しむ「アペロタイム」として営業しています。
アペロタイムにしか味わえないメニューもあるので、モーニング＆ブランチはもちろん、こちらの時間帯もぜひ立ち寄ってみて。

■titoten（ちとてん）
住所：東京都世田谷区太子堂4-25-5
TEL：03-6805-5830
営業時間：8～13時（12時30分LO）、15～22時（21時30分LO）
※不定期で変更あり。詳細は公式SNSで要確認
定休日：無休

 

Text・Photo：タナカイチカ （vivace）

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