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【高槻】心満たされる!木々に囲まれた「神峯山寺のお茶屋さん」の“おぜんざい”紅葉の時期にも!

  • 2024.11.22

<高槻発>こんにちは。リビング北摂Web地域特派員のいちごいちえです。先日、高槻の名スポット「神峯山寺(かぶさんじ)」をご紹介しましたが、ご覧いただけましたでしょうか。今回は、神峯山寺の山門前にある、心温まるお茶屋さんをご紹介いたします。訪れると自然と笑顔になり、幸せな気持ちで満たされる、そんな素敵なお店です。

カフェ以上! 癒やし空間「神峯山寺のお茶屋さん」

神峯山寺の山門が見えてきた頃、左手側に「お茶処」の看板が目に入ります。矢印の先にある、木々に囲まれたお店。正式な名称はないそうで、みなさんから「神峯山寺のお茶屋さん」と親しまれているようです。今回の記事でも「神峯山寺のお茶屋さん」とご紹介させていただきます☆

出典:リビング北摂Web
出典:リビング北摂Web

久しぶりに見た、公衆電話ボックス。心つかまれる、味わい深い手書きの看板

出典:リビング北摂Web

今回取材にご協力いただいたのは、店主の温子(はるこ)さん! お店に来られる皆さんから「はるこさん」や「はるさん」と呼ばれており、私も「はるさん」と呼ばせていただきます♪ お名前の通り、本当に温かく心優しい方なんです。

臨時営業のはずが30年! お茶屋さんの歴史

「神峯山寺のお茶屋さん」はもともと、はるさんのお母さんが営んでいたお店とのこと。いつからこの形態で営業されるようになったのでしょうか。お尋ねしてみました。

出典:リビング北摂Web

お店の向かいにある山奥に、かつて「野草らん園」という施設があり、その施設内のログハウスで、お母さんはお茶屋さんを営んでいらっしゃいました。その野草らん園が、バリアフリー化の計画に伴い一時休業し、その間の臨時営業場所として、お寺の近くのこの場所でお店を始められたそうです。 ところがその後、バリアフリー化の話はなくなり、元のお店に戻れなくなってしまったとのこと。こうして、臨時だったはずのお店が、気が付けば今も変わらずこの地で30年営業を続けている、そんな歴史があるのだそうです!

出典:リビング北摂Web

そして10年前、お母さんが入院されたことがきっかけで、急遽はるさんがお店を引き継ぎ、そのまま10年間お店を続けていらっしゃいます。混み合う紅葉の時期やお正月は、お母さんもお手伝いに来られているそうです。

出典:リビング北摂Web

テーブルごとに綺麗にお花が飾られていました。「前は本物のお花を置いてたんだけど、風で倒れてしまうので今は全部造花なんです」とはるさん。造花とは思えないほど自然で、テーブルに置かれているだけで華やかにお店全体が彩られています。そんな気遣いからはるさんの温かさをじんわり感じます。 以前「野草らん園」があったほど、この辺りには豊かな自然が広がっていて、きっと今もたくさんの素敵なお花に出合えるのでしょうね。

たっぷり小豆と焦げが人気! 絶品おぜんざい

今回はメニューの中から「おぜんざい」をいただきました♪

出典:リビング北摂Web

手際よく作ってくださっています♪

出典:リビング北摂Web

「おぜんざい」550円(11月から)。塩こんぶとお茶もついてます☆美味しそう!

出典:リビング北摂Web

「この焦げがまたいいって言われるのよ」とはるさん。見てください! お客さんに評判だというこのお餅の焦げ具合。本当にお焦げの苦味と小豆の甘さが絶妙です~これは、美味しすぎる! そして、丁寧に炊かれた小豆がたっぷり。こんな心温まるおぜんざい、食べたの初めてかもしれません。感動しちゃいました。

出典:リビング北摂Web

体と心に染み渡る!

またお茶も、すごくまろやかでとても美味しい。なんと、神峯山寺の地下水を使用されているとのこと!

出典:リビング北摂Web

美味しい地下水。かわいいグラスで神秘的な感じ♪

お寺に参拝される方だけでなく、登山やサイクリングでこの辺りに来られ、立ち寄る方も多いとのこと。ここでいただくぜんざいは、疲れた体にじんわり染みわたるでしょうね。

出典:リビング北摂Web

メニュー。11月からは、この金額からすべて100円アップされるそうです

次回は、ぜひ地下水で淹れれたコーヒーをいただいてみたいです。山のパワーと美味しいぜんざいで、体も心もパワーチャージ! 私もすごく元気になれました。

木々のおしゃべりに耳を澄ませてリラックス

はるさんに店内の好きなスポットを尋ねると、「ここ!」と迷いなく教えてくださいました。それは、私が座っていた席から見える景色。ここに座って空を見上げると、本当に心地よくてうっとりしてしまいます。こちらの木々は、はるさんのおじいさんが植えられたものもあるそうで、なんと植えてから100年くらい経っているそう。どこか守られている、そんな安らぎも感じる素敵なスポットです。

出典:リビング北摂Web

木々たちのおしゃべりを、ぜひ皆さんの耳で感じてみてください

風にそよぐ木々の音は、まるでおしゃべりしているかのようですね。心がほぐれて、時を忘れてしまいます。

出典:リビング北摂Web

こちらは朝に撮られたという写真。木々の間から差し込む朝日は、とても美しいそうです。キラキラしていますね。朝の雰囲気も味わってみたいです。

出典:リビング北摂Web

写真の右側あたりで、11月中旬からたき火をされるそうです☆

お正月にお寺に行くと、お茶屋さんでたき火が焚かれているのをいつも見ていました。澄んだ空気の中、たき火に当たって、おいしいお茶やぜんざいをいただくのは、寒い季節ならではの贅沢な楽しみですね。ワクワクします!

ここにいてるだけで幸せ!

すごくお話上手なはるさん。こちらのお店を引き継ぐ前は、なんと電気屋さんで家電を販売されていたそうです! お寺に向かう方々にも明るく挨拶をされる姿が印象的で、このお茶屋さんが地域にとっても大切な存在であることが伝わってきました。

出典:リビング北摂Web

またこちらのお茶屋さんには全国や海外からもお客さんが訪れるそうで、はるさんは来店された方々の話を楽しそうにしてくださいました。「お仕事は楽しいですか?」と尋ねると満面の笑顔で「ここにいてるだけで幸せ!毎日、ここに来て“幸せやなー”って思う」と答えてくださいました。その言葉に心が温まり、幸せのお裾分けをいただいたようでした。心から感謝です。これからもどうぞお元気で、長く楽しくお店を続けてください!

出典:リビング北摂Web

ぜひ、皆さんも素晴らしい自然の中にある貴重なお店「神峯山寺のお茶屋さん」を訪れてみてください。はるさんとの会話やお店でのゆったりとしたひとときが、心に残る素敵な思い出になると思います。皆さんも、笑顔あふれる温かな時間を過ごせますように。

神峯山寺のお茶屋さん

住所:高槻市原3301-1

TEL:072-688-2768

営業時間:午前7時~午後4時(3時で閉店することもあり)

定休日:火曜・雨の日

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