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年代別の貯金平均額と貯金を増やす方法

  • 2024.11.13

お肉や魚介、野菜などの生鮮食品から加工食品まで値上がりが続き、電気ガスなどの光熱費も高騰。

ひいてはガソリンなどの燃料から日用品など、生活に関わるありとあらゆるものが値上がりを繰り返している昨今、家計が苦しいと感じている方が増えているはずです。

2019年から始まったコロナ禍の影響もあり、私たちは今、経済的にも歴史的にも大きな転換期にあるのかもしれません。

そんな中でやっぱり気になるのは、「世間の人たちの貯金額」です。

今回は、理想の貯金額と実態について、年代別に調べてみました。

【年代別】理想の貯金額は?

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恋学[Koi-Gaku]

はじめに、理想の貯金額を年代別にご紹介します。

20代の理想の貯金額

一人暮らしか実家暮らしか、あるいは手取りいくらもらっているかなどにより額が変わるものの、一般的に20代の理想の貯金額は、年収の20~30%程度といわれています。

年収が300万円なら、理想の貯金額は60~90万円程度といったところでしょうか。

額としてはまだまだ小さいですが、20代は社会人として成熟するための準備段階にあるので、それなりの自己投資も必要なはずです。

必死に貯金に励むよりは、将来的により大きな収入が得られるよう、しっかりと自己投資して社会人としてのベースを作っておきたいところです。

30代の理想の貯金額

20代のころよりステップアップし、社会人として脂が乗ってきた年代の30代の理想の貯金額は、500~1,000万円です。

独身か既婚か、あるいは子どもがいるかどうか、マイホームを購入するか否かで事情が変わってきますが、いずれにせよ500万円は目指したいところ。

1,000万円を達成できたら上出来と言いたいところですが、現実問題としてハードルはかなり高そうです。

40代の理想の貯金額

社会人として成熟しつつある40代の理想の貯金額は、700~1,200万円です。独身貴族を謳歌している方や、しっかりと実績を積み上げてきた方なら、1,500万円以上も狙える年代でしょう。

老後に最低でも2,000万円が必要になることを思うと、40代で1,000万円の大台は達成しておきたいところです。

50代の理想の貯金額

50代になると、大半の方が新しい挑戦に食指が動きにくくなり、体力や気力の衰えを実感する年齢です。

今後のライフイベントに必要な資金を見積もりながら、老後の生活資金を踏まえた具体的な貯蓄計画が必要になるでしょう。

理想的な貯金額としては1,80万万円程度といわれることが多いようですが、ここまでどのような人生を歩んできたか、どのようなライフイベントを経過してきたかなど、人生の軌跡によって、形成された資産も大きく異なるはずです。

いずれにせよ50代は、老後2,000万円への最期の備えをしっかりしておきたいですね。

【年代別】実際の貯金額

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ここからは、それぞれの年代が実際にどのくらい貯金しているのかをご紹介します。

20代の実際の貯金額

20代の理想の貯金額:60~90万円

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身世帯と二人以上世帯を合わせた平均貯金額は196万円です。

中央値が42万円程度とかなり下がるので、一部の高所得層が平均値を釣り上げている可能性があるものの、理想の貯金額から大きく外れないデータと見て良さそうです。

ちなみに「平均値」とは、データの合計値をデータの個数で割って算出した数値で、「中央値」はデータを大きい順に並べたときに、ちょうど真ん中(中央)に位置するデータの数値のことです。

30代の実際の貯金額

30代の理想の貯金額:500~1,000万円

30代の実際の貯金額は、平均値が679万円、中央値が147万円となっています。

総合的に見ると、実際には理想の貯金額を下回る世帯が相当数あることがわかります。景気の低迷が続けば、今後も平均値と中央値は下がり続けるでしょう。

社会を支える現役バリバリの世代だけに、この世代がもっと稼いで、余裕を持って貯金ができるくらいの社会になってもらいたいものです。

 

40代の実際の貯金額

40代の理想の貯金額:700~1,200万円

40代の実際の貯金額は、平均値が867万円。中央値が196万円と、こちらもやや不安な結果に。

脂が乗り切って成熟してきている立場にもかかわらず、貯金額700万円どころか200万円にも満たない世帯の多さが予想できます。

就職氷河期世代という背景もあり、厳しい現実が数字として表れている印象です。

50代の実際の貯金額

50代の理想の貯金額:1,800万円

50代の実際の貯金額の平均値は1,227万円、中央値が265万円と、いよいよ理想と現実が大きくかけ離れてきた印象です。

もはや平均値すら、理想の額に届いていません。

歳をとればとるほど、過酷な現実を叩きつけられる可能性が高くなるということでしょうか……?

老後2,000万円問題の前に、50代1,800万円問題から先に備えなければならないようです。

貯金を増やすためには

物価ばかりが高騰し、所得がなかなか上がらない現状において、生活費を切り詰めながらコツコツと貯金するのは、それなりにストレスの大きい作業です。

そんな中、筆者がおすすめしたいのは「貯金を頑張るより収入源を増やすことを頑張ること」です。

米国のビジネスマンの間で広まった「セブンポケッツ」という言葉があります。

簡単に説明すると、「7つの収入源があって初めて生活が成り立つ」といったニュアンスの言葉です。

働き方改革が推し進められているとはいえ、日本ではまだまだ副業があまり一般的ではありません。

終身雇用制も当たり前でなくなりました。

そんな厳しい現実社会でサバイバルしていくには、コツコツと貯金に励むよりも、セブンポケッツの獲得がもっとも合理的なのかもしれません。

時代を先読みしてお金と上手に付き合おう

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不況が長引く厳しい時代。

昨今の感染症問題や世界の紛争による経済ショック、災害など、世代に関わらずすべての人が不可抗力的なリスクを負いながら生きています。

今後、日本の経済状況がどう変遷していくのか、誰にもわからないような不安定な状況です。

できるだけ貯金をしておきたいところですが、併せていくつかの収入源を確保できれば、いっそう安心ですよね。

これまでコツコツと貯金を頑張ってきた方は、次はセブンポケッツの獲得に挑戦してみてはいかがでしょうか。

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)

Written by はるお

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