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冬に不足しがちなビタミンB6。そのメリットと摂取量を増やす方法

  • 2024.11.12

寒くて日照時間が少ない季節になると、ポジティブな気分を保つのが難しくなることがある。セロトニンは体内の重要なシグナル伝達分子の一つで、私たちの幸福感や気分の安定に大きく関わっている。オックスフォード大学の最近の研究によれば、セロトニンは、望ましくない行動パターンをコントロールする能力など「努力を要する認知プロセス」にも、中心的な役割を果たしていることがわかっている。ビタミンB6(別名、ピリドキシン)は、こうした神経伝達物質の生成を促進するため、十分な摂取量があるかどうかに注意を払う価値がある。

栄養士・自然療法士で、サプリメーカーArtah創設者のリアン・ステファンソンが、欠乏の兆候を見つける方法も含め、ビタミンB6について知っておきたい5つのポイントについて説明してくれた。

1. ビタミンB6は多方面に影響する欠かせない栄養素

ビタミンB6は、認知機能、ホルモンバランス、気分の維持に欠かせない。「ビタミンB6はセロトニン、ドーパミン、メラトニンといった神経伝達物質の生成に必要不可欠」。さらに、ビタミンB6はエストロゲンやプロゲステロンを含む性ホルモンの合成とバランスもサポートするため、ホルモン健康にも重要だ。

「ビタミンB6は赤血球やヘモグロビンの生成に必要で、ビタミンB12の吸収にも役立つ」とリアンが話す通り、赤血球の形成や神経機能の正常化を助けるためにも欠かせない栄養素だ。

2. 気分の落ち込みやイライラに関与するビタミンB6

ビタミンB6は健康において多方面で重要な役割を果たすが、気分をコントロールするホルモンの生成を助けることにも着目したい。「不安やうつ病など、気分の低下、ストレス、イライラを引き起こすメンタルヘルスの問題をサポートするためによく使われる」。特に女性の健康にとって重要で、「ホルモンバランスをサポートするため、妊娠中や不妊治療のサプリメントにも多く含まれている」とリアンは述べている。

3. ビタミンB6不足の兆候

ビタミンB6が不足すると、「気分の変動、末梢神経障害、皮膚の発疹、口角のひび割れ」などの症状が現れることがある。また、ビタミンB6の欠乏は「ホルモンのバランスを崩し、PMSや月経の健康状態を悪化させる要因にもなり、重度の欠乏では皮膚炎や貧血を引き起こすこともある」とリアンは続ける。

4. ビタミンB6が摂取できる食べ物

ビタミンB6が豊富に含まれている食品として、「魚、牛レバー、鶏肉、七面鳥、牛肉、ヒヨコ豆、緑の葉野菜、でんぷん質の野菜」が挙げられる。プラントベースの食事を摂る人も、豆類、レンズ豆、さまざまな緑の野菜や他の野菜からビタミンB6を十分に摂取できる、とリアン。

5. ビタミン不足が気になる場合は、かかりつけ医に相談を

ビタミンB6が不足しているかもしれないと心配な場合は、かかりつけ医に相談するようリアンはアドバイス。医師は血液検査を通じて、現状を調べたり、対処法を見つけたりすることができると説明している。

Text: Ranyechi Udemezue Translation: Rieko Kosai

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