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“総集編”の枠を超えた長編映画、ファン待望の『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』が初登場No. 1!

  • 2024.11.12

11月8日から11月10日までの全国映画動員ランキングが発表。諫山創の同名コミックを原作にしたテレビアニメ「進撃の巨人 The Final Season 完結編」の前編・後編をブラッシュアップして再構築した『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』(公開中)が、堂々初登場No. 1を飾った。

【写真を見る】テレビとは別格の迫力と臨場感!映像、音響どちらも劇場向けにブラッシュアップ

“映画クオリティ”と言われ続けた「進撃の巨人」の集大成が、1年越しにスクリーンに!

【写真を見る】テレビとは別格の迫力と臨場感!映像、音響どちらも劇場向けにブラッシュアップ [c]諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会
【写真を見る】テレビとは別格の迫力と臨場感!映像、音響どちらも劇場向けにブラッシュアップ [c]諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

初日から3日間で動員17万5000人、興収2億4900万円を記録した『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』。全国148劇場と、上位にランクインしている他のタイトルと比較すると半分ほどの上映劇場数であり、しかも上映時間はアニメ映画としては少々長めの145分。それでもこれだけの成績を収めたのは、シリーズファンの期待感の強さ、なによりもあのクライマックスを劇場のスクリーンで観たいという渇望感のあらわれと推察することができよう。

2013年の4月から2クールにわたって放送されたテレビアニメ第1期を皮切りに、不定期で約10年にわたって放送されてきた「進撃の巨人」。クオリティの高いアニメーション(第1期〜第3期はWIT STUDIO、第4期はMAPPAが制作)と、作品自体がそもそも持ち合わせているスケールの大きさはまさしく劇場向きであり、これまで何度かあった劇場総集編は、いずれもまずまずの好成績を収めてきた。

“地鳴らし”が始まってからの壮絶な戦いと胸に迫るラストシーンを大スクリーンで [c]諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会
“地鳴らし”が始まってからの壮絶な戦いと胸に迫るラストシーンを大スクリーンで [c]諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

なかでも2部作で公開された第1期の総集編は、『劇場版 進撃の巨人 前編〜紅蓮の弓矢〜』(14)がわずか53館での公開ながら動員ランキング6位に入り、最終的に興収4億円を記録。続く『劇場版 進撃の巨人 後編〜自由の翼〜』(15)も78館での公開ながら興収2億円を突破。第2期の総集編『劇場版「進撃の巨人」Season2~覚醒の咆哮~』(18)以降は、第3期までのエピソードを2時間に詰め込んだ『進撃の巨人~クロニクル~』(20)があっただけ。

まさに待ちに待った劇場での「進撃」となる今作は、林祐一郎監督も「もともと一本の映画として観てもらうことを想定してコンテを描いていました」と明かしているように、本編カットのブラッシュアップと5.1chサラウンド音響でより迫力を増強。“地鳴らし”の恐怖と“終尾の巨人”での壮絶な戦い、そしてあのラストシーン。一度テレビ放送で観ていたとしても別物の作品としてのめり込める、フィナーレを飾るにふさわしい“長編映画”に生まれ変わっている。

約10年にわたって放送されたテレビアニメシリーズの集大成 [c]諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会
約10年にわたって放送されたテレビアニメシリーズの集大成 [c]諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

今週末には入場者プレゼントの第2弾として諫山描き下ろしによる「進撃のスクールカースト」のエレン、ミカサ、アルミンのイラスト入りミニ色紙が先着・数量限定で配布されるなど、リピーター戦略も万全。3週間限定での劇場上映になるが、上映期間中はランキングの上位を大いに賑わせてくれることだろう。

『レッド・ワン』『風都探偵』など4作品が初登場

『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は国内興収10億円を突破
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』は国内興収10億円を突破

さて、前週に初登場で1位を飾った『ヴェノム:ザ・ラストダンス』(公開中)は、週末3日間で動員12万8204人、興収1億9268万520円を記録し2位に。これで累計成績では動員65万人&興収10億円を突破。シリーズ3作連続で興収10億円超えを達成している。

また公開5週目を迎えた『室井慎次 敗れざる者』(公開中)は、この週末に後編『室井慎次 生き続ける者』(11月15日公開)の先行上映が行われた効果か、週末3日間で動員4万9600人、興収7100万円を記録し、前週から2ランクアップの3位に浮上。累計成績は動員107万人&興収14億円を突破しており、11月7日には「踊る大捜査線」シリーズ累計興収500億円に到達したことも発表された。

ドウェイン・ジョンソン主演の『レッド・ワン』は4位に初登場! [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED IMAX[R] is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories
ドウェイン・ジョンソン主演の『レッド・ワン』は4位に初登場! [c]2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED IMAX[R] is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories

今週は他に、4つの新作タイトルがランクイン。4位に初登場したのは、ドウェイン・ジョンソンとクリス・エヴァンスが共演を果たした『レッド・ワン』(公開中)。クリスマス・イヴ前夜に誘拐されたサンタクロースを救出すべく、護衛隊長と賞金稼ぎが奔走する同作は、北米よりも1週早く、ヨーロッパ諸国をはじめ世界の多くの国々と同日公開。初日から3日間で動員4万9000人、興収7500万円を記録しており、ここから本格化するクリスマスシーズンに向けて、息の長い興行に期待がもてそう。

5位には「仮面ライダーW」の正統続編として2022年から放送&配信されたアニメシリーズの劇場版となる『劇場版「風都探偵 仮面ライダースカルの肖像」』(公開中)が、8位には日向坂46の元メンバーである渡邉美穂とINIの木村柾哉がダブル主演を務めた『あたしの!』(公開中)、10位には石井裕也監督が池松壮亮を主演に迎えたヒューマンミステリー『本心』(公開中)がそれぞれランクインを果たした。

「仮面ライダー」初のアニメシリーズの劇場版『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』は5位にランクイン [c]2024「風都探偵」製作委員会
「仮面ライダー」初のアニメシリーズの劇場版『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』は5位にランクイン [c]2024「風都探偵」製作委員会

以下は、1~10位までのランキング(11月8日〜11月10日)

1位『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』

2位『ヴェノム:ザ・ラストダンス』

3位『室井慎次 敗れざる者』

4位『レッド・ワン』

5位『劇場版「風都探偵 仮面ライダースカルの肖像」』

6位『十一人の賊軍』

7位『八犬伝』

8位『あたしの!』

9位『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』

10位『本心』

今週末は、3位にランクインした『室井慎次 敗れざる者』の続きが描かれる2部作の後編『室井慎次 生き続ける者』(11月15日公開)、第73回アカデミー賞作品賞受賞作の24年ぶりの続編となる『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(11月15日公開)、ダンス&ボーカルグループBE:FIRSTのライブドキュメンタリー映画第2弾『BE:the ONE -MEANT TO BE‐』(11月15日公開)などが控えている。

文/久保田 和馬

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