こんにちは、リビングスタッフのMです。
先週、仙台で「リビングネットワーク全国大会」が開催され、そのプログラムの一環で「東日本大震災から13年~宮城沿岸復興視察ツアー」(バスツアー)に参加しました。 2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災から来春で14年、被災したエリアの復興状況を視察しながら巡ったスポットの一部を紹介します。
「みやぎ東日本大震災津波伝承館」
はじめに訪れたのは、石巻市にある「みやぎ東日本大震災津波伝承館」。
ここでは館内ガイドさんの案内で、映像視聴のほか、パネルや資料を見ながら当時の被害状況や地元の方のコメント・メッセージなど津波に関する様々なことを学びました。 津波発生当時の映像や人々の証言から、改めて津波の恐ろしさを実感するとともに、「津波から命を守る」ためには「逃げる」 しかない、逃げることの重要性を強く感じました。「とにかく、逃げて」という文字、メッセージが強く心に残りました。
石巻南浜津波復興記念公園内「一丁目の丘」から見た様子。手前左に「みやぎ東日本大震災津波伝承館」が、右奥に見えるのが「石巻市震災遺構門脇小学校」
「石巻市震災遺構門脇小学校」
同伝承館から徒歩で移動し、続いて見学したのは「石巻市震災遺構門脇小学校」。
ボランティアガイドさんの案内で、いろいろなお話を伺いながら、外部通路から校内の様子を見学したり、体育館での被災車両や応急仮設住宅の展示を見学しました。
外部通路から見た教室
校舎は津波と津波火災の状況を残している全国唯一の震災遺構だとか。 1階部分は津波と津波火災、2・3階は津波火災の被害に遭ったそうです。
外部通路から見た校舎の廊下
3階から見た海側の眺め。中央に「みやぎ東日本大震災津波伝承館」が見えます
体育館に展示された被災車両。左は消防車。タイヤには魚網がからまっていました
「東日本大震災震災遺構旧女川交番」
女川(おながわ)町に移動して、「道の駅おながわ」の近くにある「東日本大震災震災遺構旧女川交番」を見学。 津波の引き波によって基礎部分の杭が抜かれ、建物が横倒しに。建物には漂流物の跡などもそのまま遺っていました。
津波の凄まじい力で基礎部分から横倒しに
食べて、買って、支援!ランチやお買い物も満喫
そのほか、「料亭とり文」での和定食のランチや、「いしのまき元気いちば」「道の駅おながわ」でのお買い物も楽しみました。
「料亭とり文」外観
和定食のランチ
「道の駅おながわ」にある「Mother Port coffee 女川店」でコーヒーブレイク♪
「高政万石の里女川本店」での見学と“手焼き蒲鉾体験”
ツアー最後は、「高政万石の里女川本店」で、工場見学と“手焼き蒲鉾体験”を楽しみました!
店舗外観
焼けてくると蒲鉾がぷっくり♪
初体験「手焼き蒲鉾」。いい色に焼けました!
仙台といえば “笹かま” 、私の大好きなグルメのひとつですが、ここ「高政」は蒲鉾の原料である“すり身”のメーカーとしての長年にわたる独自のノウハウを活かして、「素材を生かした蒲鉾作り」をおこなっている企業だそうです。
焼きたての蒲鉾を初めて食べましたが、もちもちふっくら、そして魚の味が濃い! まさに素材が生きていると感じました。とてもおいしかったです!
今回、石巻市、女川町のエリアを巡りましたが、震災遺構を目の当たりにして、改めて自然災害、津波の恐ろしさを実感しました。また、心からのおもてなしをしてくださった現地ボランティアや店舗のみなさんの笑顔に、前を、未来をみつめて復興に力を注ぐエネルギーを感じました。
みなさんも、紹介したエリアやスポットを訪れて、震災の教訓を学び、それぞれの形で復興支援しませんか。