「スピーディ」バッグの魅力を紐解く
メゾンを代表するルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の「スピーディ」バッグは2000年代、ジェシカ・シンプソンやニコール・リッチー、マイリー・サイラスといったスターたちが身につけ大きな注目を集めていた。そして昨今、ルイ・ヴィトンのメンズ クリエイティブ・ディレクターであるファレル・ウィリアムスの手によって「スピーディ」バッグは完璧に復活を遂げた。
ファレルはデビューコレクションからの数シーズンに渡ってルイ・ヴィトンのシグネチャーバッグに新たな感覚をもたらしてきた。彼が「スピーディ」を発表して以来、バッグ愛好家として知られるジェイコブ・エロルディからレブロン・ジェームズまで、多様多彩なファッションアイコンたちがこのアイコニックなバッグを持つ姿が目撃されている。また、ファレル自身も、毎日のようにバッグを持ち歩いている模様だ。
村上隆とのコラボモデルを持っていたジェシカ・シンプソンのような、2000年代前半の「スピーディ」を主役としたスタイルと比較すると、現代のスタイリッシュな男性が「スピーディ」を持つルックは、新鮮でクールな印象をあたえる。これは、ジェイコブ・エロルディの美しいカッティングのワイドジーンズや、レブロン・ジェームズのグラフィカルなボンバージャケットといった伝統的なメンズウェアに、鮮やかなカラーのモノグラムがアクセントを効かせ、少しだけノンシャランで絶妙なバランスのスタイルを完成させているからだ。
もちろん、このバッグの人気の立役者であるファレルが、自らスタイリングの達人になっているのは驚くことではない。最近、彼はブルーのレザージャケットとフレアジーンズに小さめの「スピーディ」を合わせ熱視線を浴びた。
最新ラインナップをチェックして
ファレル・ウィリアムスがメゾンを象徴するパターンを再解釈したダミエ・ヘリテージ キャンバスの「スピーディ・バンドリエール 40」 。カウハイドレザーのトリミングを施したトップハンドルやハンドルマウント、ネームタグなどにメゾンのクラシカルなデザインコードが際立つ。
しなやかなカーフレザーを宝石から着想を得たカラーウェイで仕立てた「スピーディ P9 バンドリエール 25 」 は、内側に取外し可能なレザーのポーチが付く。2024年秋冬メンズ・コレクションのショーテーマ「パリからバージニアへ」 を反映するバッグは、馬の刻印をさりげなく施したハンドルマウントが特徴。
こちらの「スピーディ P9 バンドリエール 40」は、プレシャスストーンからインスパイアされたカラー。アイコニックな「スピーディ」 のデザインをボディフレンドリーで持ち運びしやすいフォルムにアレンジしたという。カウボーイを彷彿させる馬をエンボスしたハンドルマウントがポイントだ。
Photos: Courtesy of LOUIS VUITTON Text: Christian Allaire Adaptation: Reona Kondo From: VOGUE.COM
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