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柔らかいツヤ肌を手に入れるには、ソルトスクラブがマストな理由

  • 2024.11.20

フリーランスのライターである私のバスルームには現在、自分でも認めたくないほど多くの角質ケア商品がストックされている。やりすぎと言われるかもしれないけれど、あの滑らかで潤った肌の感覚は絶対に手放したくない。シルクのような肌を求める過程で、私はありとあらゆるオプションを試してきた。砂糖で作られたボディスクラブ(角質除去をする前に粒が溶けてしまいがち)も、コーヒーの粉(散乱しすぎ)も、角質除去グローブ(個人的に、使い古した角質除去グローブは細菌の温床だと思っている)も。

そして、長い試行錯誤の末に私は、自分にとって完璧な商品を見つけた。それはソルトスクラブ。オイリーすぎず、大きめの粒が適度に角質を除去してくれる。この方法は効果が実証済みなので、いまさらTikTokで流行ることはないけれど、ソルトスクラブは何千年も前から美容ルーティンの定番で、古代エジプト人も愛用していた。

もちろん、ごく普通の食卓塩をドバッと浴槽に注げばいいわけじゃない。でも、一般家庭にありそうな他の種類の塩なら一考に値する。「デッドシーソルト(死海の塩)とヒマラヤンソルトはどちらも、他の塩に比べてミネラルの含有量が高いです」と説明するのは、米テキサス州オースティンの皮膚科クリニックWestlake Dermatologyの皮膚科医ケリー・リード医学博士。「そのミネラルが実際どれだけ体に吸収されるかは不明ですが、過去のデータは、ソルトスクラブが肌質の改善や肌の保湿、さらには炎症の抑制にも役立つ可能性を示しています」。

この点は後ほど詳しく説明するとして、ソルトスクラブのメリットの多さを考えると、クレオパトラとその仲間たちはかなり良いところに気付いていたと言えるだろう。アメリカ版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。

 

なぜソルトスクラブが効くのか?

一部の塩にはミネラル(マグネシウム、カリウム、カルシウム、鉄、硫黄など)が豊富に含まれており、これが効果効能のカギとなる。カリウムとマグネシウムは肌の水分保持を助けるので、肌の潤いとバリア機能が改善する。マグネシウムが豊富なバスソルトは、筋肉の収縮・弛緩を促進し、痛みを和らげる目的でアスリートに頻繁に利用されている(マグネシウムは経皮吸収される)。「それに加えてデッドシーソルトには抗菌作用があり、ニキビなどの肌トラブルや炎症性の疾患に効果があります」と、米ニューヨーク市の皮膚科クリニックSchweiger Dermatology Groupの皮膚科医ナヴァ・グリーンフィールド医学博士は説明する。これは、抗菌作用と抗真菌作用を併せ持つ硫黄のおかげ。

私が信頼し、10年以上愛用している商品の1つはSABONのボディスクラブ・グリーン・ローズ。この商品は、デッドシーソルトとボタニカルオイル(スイートアーモンドオイル、アルガンオイル、ホホバオイルなど)の見事なフュージョン。オイルに含まれた塩が角質をやさしく落とす一方で、治癒力のある必須ミネラルを肌に浸透させてくれる。塗布する前に、塩とオイルをよく混ぜておくのがポイント。

ソルトスクラブで改善する肌トラブル

私はさまざまな理由からソルトスクラブを気に入っているけれど、皮膚科医いわく塩は、以下の問題に対する優秀な自然療法。

肌のくすみと質感

リード医師の話では、ソルトスクラブを使うと死んだ皮膚細胞が取り除かれて、柔らかく明るい肌が顔を出す。「スクラブの動作は血流も促進するので、肌の健康状態が改善し、自然なツヤが出てきます」。スクラブソルトを定期的に使っていると、埋没毛やヒジ・ヒザの皮膚のザラつきが減ることに気付いた。また、自分の体に触れること自体にも、軽視すべきではない利点がある。「肌のマッサージはストレスの軽減とリラクゼーションに役立ちます」とリード医師。

湿疹や乾癬などの皮膚疾患

これまでの研究により、デッドシーソルトを用いた治療は、乾癬、湿疹、ニキビ、赤み、乾燥症、過角化(ハイパーケラトーシス)などの皮膚疾患の改善に役立つことが分かっている。デッドシーソルトの「特異なミネラルの配合には抗炎症作用があります」とグリーンフィールド医師。この健康効果はヨーロッパで広く認められており、フランスなどの国では温泉療法がまっとうな治療法として見なされ、国民健康保険でカバーされている。ルーマニアやハンガリーのミネラルが豊富な温泉に健康目的で訪れ、慢性痛や皮膚疾患(湿疹や乾癬など)の治療、血行の改善を試みる人も多い。

ヒリヒリや痒み

ミネラルが豊富な塩は、皮膚の痒みやヒリヒリを抑え、傷の治癒も早めてくれる。ある臨床治験では、このようなミネラルを入浴剤として使用すると、肌バリアの修復と肌の水分補給が促進され、炎症が軽減することが分かった。肌が敏感で荒れやすい人にとっては良いこと尽くめ。

美容ルーティンにおけるソルトスクラブの使い方

ソルトスクラブは顔以外の全身に使えるけれど、皮膚がザラつきがちなヒジやヒザなどの部位に重点的に使うといい。開いた傷口には絶対に使用せず、私の個人的な経験から言うと、シェービングの直後にソルトスクラブを使うのも確実にヒリヒリするのでNG。理想的な角質ケアの頻度は人によって異なるけれど、肌が敏感でなく、他の肌トラブルがない人は週に2~3回がベスト(私もこの頻度で行っている)。敏感肌の人はレス・イズ・モアの考え方で、週1回から始めてみよう。

一方の塩風呂は、週に1~2回、または“贅沢な癒しのひととき”が欲しいときに行える素晴らしいセルフケア。バスタブにお湯を張り、バスソルトのパッケージに正確な量が書かれていれば、その指示に従って塩を入れる。でも、一般的なサイズのバスタブには1/4カップ(1カップは300g)の塩で十分。お湯と塩を自分の手でゆっくりかき混ぜ、塩が溶けたら準備完了。お湯に浸かってリラックス。

角質ケアに最適なソルトスクラブの選び方

一般的には、粒の細かいスクラブがおすすめ(「粒が粗すぎると肌を刺激してしまう可能性があります」とリード医師)。自分の角質ケアのニーズに応じて、圧力を強くしてみてもいい。そして最後に、リード医師から注意点を1つ。「デッドシーソルトのお風呂は心を落ち着かせてくれますが、香料を含むバスソルトは、皮膚を刺激したり接触アレルギーを引き起こしたりすることがあるので避けましょう」

※この記事はアメリカ版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。

Text: Jamie Wilson Translation: Ai Igamoto

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