RUI・TAIKI・KANON、「THE LAST PIECE」発表時に頑張っていた姿が蘇り号泣…かけがえのない仲間と最後のピース探しへ

【動画】RUI・TAIKI・KANON、ポケモンアニメソング「Forked Road」のパフォーマンス

BMSG TRAINEEの主格として活動の幅を広げてきたRUI、TAIKI、KANONが、3人連名で初のEP「Forked Road」を11月11日にリリース。インタビュー前編では主に楽曲について聞いたが、後編ではBMSGに所属するきっかけとなったオーディションから今までの変化や「BMSG FES’24」でのこと、今後のオーディションプロジェクト「THE LAST PIECE」のことなどを聞いた。

3人連名の初EP表題曲はポケモンアニメソングに、3人のソロ曲も収録

RUI、TAIKI、KANONは、SKY-HIがCEOを務めるマネジメント＆レーベル・BMSG所属の育成生・BMSG TRAINEE。RUIとTAIKIは、BE:FIRSTを輩出したオーディション「THE FIRST」に、KANONはMAZZELを輩出したオーディション「MISSIONx2」に参加し、その後TRAINEEとしてBMSGに所属。

メジャーデビュー前ではあるが、TAIKIが「KARATE KID」を、RUIが「夢の中で」を、さらにRUI、KANONの2人による「声」など、自身が制作に携わる楽曲を多数リリースしている。またKANONは、2025年春公開予定の映画「代々木ジョニーの憂鬱な放課後」で初出演にして初主演を務める。

このたび、11月11日(月)に、RUI、TAIKI、KANON、3人連名でEP「Forked Road(フォークド・ロード)」をリリース。3人で歌う表題曲がポケモンアニメ「POKETOON」新シリーズのタイアップ・ソングに起用され、3人のソロ曲(KANON「Make you...」、TAIKI「24/7」、RUI「星が会うその日まで」)も収録される。(※「POKETOON」の「E」はアキュート・アクセント付きが正式表記)

さらに2024年9月に開催した「BMSG FES'24」内で、3rd BOYS GROUP AUDITION PROJECT「THE LAST PIECE」が発表。RUI、TAIKI、KANONをはじめとするBMSG TRAINEEが参加するほか、11月1日からは一般公募にて候補者を募集している。

KANON、TRAINEEとなって「かけがえのない仲間」に出会えた

――RUIさんとTAIKIさんはオーディション「THE FIRST」に、KANONさんは「MISSIONx2」に参加されましたが、当時から今までを振り返って感じるご自身の変化を教えてください。

KANON：僕、今日10月30日(取材日)が「MISSIONx2」の最終審査日だったんで、TRAINEEとなってちょうど2年なんですよ。だから今日ちょっとエモさを感じていて…。

TAIKI：えっ、ガチで？

RUI：おめでとう!!

KANON：ありがとう！この2年間を振り返ってみると、RUIとTAIKIに出会え、素でいられる仲間ができたと思っていますし、この2人と活動できていることが、この先の人生においてすごくかけがえのないものになるんだろうな…と思っています。

技術的な面でも「MISSIONx2」から考えられないくらい成長していると実感していて、BMSGのおかげでアーティストになる責任感が自分の中に出てきました。多分あのままMAZZELとしてデビューしても、自分はアーティストとしてよくない方向にいったんじゃないかと思うので、TRAINEEになれて本当に良かったです！

RUI：僕は…あんまり変わってないって、みんなからよく言われるんですけど…。

TAIKI：変わったところもあるけど、あんまり変わってないよね(苦笑)。

RUI：そうだなぁ…身長は伸びた！けど…多分本質的には変わってないと思います。でも、僕あんまり人間と関わるのに積極的じゃない方なんですよ。もちろん周りにいる人は好きなんですけど、それが最近積極的になれてきた気がします。好きな人をより好きになれる力がついた感じがしています。

TAIKI：自分は今まで、オーディションから振り返る暇もないくらい、いろんなチャレンジをしてきたのもあって、あんまり振り返ってこなかったんです。今、実際振り返ってみると、KANONがいったようにスキルの面ではもちろん伸びていると思います。RUIとは「THE FIRST」から一緒で、RUIとの関係性も…あれっ、全く変わってないぞ！

RUI：変わったよ。親友から家族って感じ！

TAIKI：確かにそういう意味では変わったか…。

RUI：マジでなんにも喋らないもんね。喋らなくても一緒にいられる関係になったと思う。

TAIKI：確かに。KANONとも出会って「もう10年ぐらいの仲なんじゃね」と思うくらい家族感というか絆を感じています。もちろん今までも仲間はいたんですけど、「こいつじゃなきゃいけない！」っていう仲間ができたというのが、当時から振り返って感じる変化だと思います。

RUI：I agree(賛成)!!

RUI、BMSG食事会でのKANONの言動に「気が合うな」って思った

――家族感が強くなったとのことですが、それぞれ初対面のときの第一印象はいかがでしたか。今とは違いますか。印象に残っていることを教えてください。

KANON：でも、2人は「THE FIRST」前から知り合いだったんだよね。

RUI：そう、TAIKIとは「THE FIRST」前に、数回会ったことがありました。でもその時もオーディションの時も、特に印象に残ってなかったんですよね。合宿クリエイティブ審査のTeam Cで一緒になってから、「いいヤツだな」「気が合うな」と思い始めました。そして自分を持っているTAIKIが、ちょっと羨ましくも感じ尊敬していました。

TAIKI：尊敬していましたって…過去形…(苦笑)。

RUI：あっ、尊敬しています!!

TAIKI：…(苦笑)。僕は、RUIとは同じ年齢の顔見知りがいるっていうことはもちろん分かってたんですけど、同年代だからか「負けたくねぇな」という思いがずっとありました。でも、RUIはなんとなく自分と人間性が似てて、ノリが一緒だなとは思っていましたね。

――RUIさんとTAIKIさんにとって、KANONさんの第一印象はいかがでしたか。

TAIKI：「声、低っ…」っいうのが最初かな。あと一段と大人びた感じで、「本当に自分らの1個上なの？」って思いました。最初は、声も性格もめっちゃ落ち着いている印象です。

KANON：最初はね、最初はね…。

RUI：BMSGのみんなが集まる食事会があって、そこでKANONと初めて会ったと思います。僕、KANONと同じテーブルで食べたんですよ。KANON、一口食べるたびに「すんっ」としているというか、気だるそうな感じだったので、自分と気が合うなって思いました。

KANON：なんで、そこで気が合うと思うの？(苦笑)

RUI：…(笑)…後でTAIKIが「写真を撮ろう」って話しかけたんですけど、その時も落ち着いた声で「いいよ」っていってて、嬉しいのか嬉しくないのかわからなかったんですよね。でも、そんな感じも自分と気が合うなって思いました(笑)。

KANON：違う、違う、ちょっと緊張してただけ！その時は、憧れのBE:FIRSTはいるし、一緒にオーディションを受けてたMAZZELもぎこちなかったし。初めてBMSGのみなさんと会う機会だったので、本当に緊張していたんです!!

――KANONさんは、RUIさんとTAIKIさんの第一印象はいかがでしたか。

KANON：2人を初めて見たのは「THE FIRST」の映像でしたが、そこから初めて会ったときからも印象が変わらないんです。本当に「そのまんま」だと思いました。やっぱりそれが、素が映し出されていた「THE FIRST」の魅力なんだろうなと感じました。ずっと2人でふざけてるし…(笑)。

その食事会のときも、駅から会場まで歩いたんですけど、僕の後でずっとじゃれあいながら自己紹介の練習をしている人がいるのに気づいて…。僕以外に新しいTRAINEEが入るのかな…だとしたら緊張するな…と思ってたんですけど、会場に着いていざ振り返ってみると、RUIとTAIKIで(苦笑)。本当にずっと2人でいて、映像と何も変わらないなっていうのが第一印象でしたね！

TAIKI、「BMSG FES’24」は「みんなでひとつなんだ」と感じ取れた

――「BMSG FES’24」でスペシャルユニット “BMSG MARINE”、“BMSG SKY”、“BMSG GAIA”に参加されました。それぞれが所属したチームについて、メンバーのことやレコーディング、MV撮影やステージングなどで印象に残っていることを教えてください。

RUI：僕が参加したのは社長(SKY-HI)がプロデュースする“BMSG SKY”だったんですが、MVのラストで飛行機が飛んでっちゃって僕だけ取り残されちゃうという演出がありました。撮影中は飛行機がないから「このタイミングだっけ？」としか考えてなかったんですけど、MVを見てみて「あっ、最高やん」って思いました！SNSではそれが話題になっているみたいですが、何かの伏線なのかもしれませんね(笑)☆

あと「BMSG FES’24」のステージでは、普段は3人で活動しているので、BMSGのみんなが一丸となって音楽しているのを体感して、「みんな十人十色でひとつなんだ」「One for all, All for oneなんだ」と思えて、めっちゃ楽しかったです！

KANON：僕はショウタくん(Aile The Shota)率いる“BMSG MARINE”だったんですけど、まずこの曲自体が「過去の自分がいるから今の自分がいるんだよ」っていう曲で、すごく意味を持たせている楽曲だなと思いました。とにかくいい曲で、ステージで歌っているときも、過去の自分をイメージしながら歌ったんですけど、気持ちよかったです。

MAZZELの3人(KAIRYU、TAKUTO、HAYATO)と一緒に歌うパートがあるんですけど、たまたま「MISSIONx2」合宿1次のTeam Cのメンバー4人だったんです。自分もエモさを感じていましたが、そのエモさを出そうとプロデュースしてくれたショウタくんは、やっぱりスゴイなって感じました。

TAIKI：自分は、コアくん(Novel Core)がプロデュースした“BMSG GAIA”に参加したんですけど、もう「大爆発!!」って感じでしたね。めちゃめちゃ個性が強い人たちが集まったので、どんな曲になるのかなってずっと思ってました。

ステージでは、RYOKIくん(BE:FIRST)とかふざけ倒していたし、本当に音楽が楽しかったです！RUIも言ってたけど、いつもは3人で活動しているので、「BMSGはみんなでひとつなんだ」と感じ取れたライブでした。

オーディション「THE LAST PIECE」発表時は、今までの記憶が蘇り3人とも号泣

――「BMSG FES’24」で、デビューに向けてのオーディション「THE LAST PIECE」の発表がありました。そのときのお気持ちを教えてください。

KANON：観客のみなさんにはサプライズでしたが、自分たちはあの場で発表されるって知らされていたんですけど…。

RUI：えっ、知らされていたっけ？

KANON&TAIKI：えっ！えっ!!

KANON：リハの時にみんな集められて言ってたじゃん！

RUI：えっ、言ってた？ あそこの場で発表されると思ってなくて、本当にドッキリだと思ったんだけど…。

TAIKI：なんならその話、結構してたよね。今日、発表だねって。

RUI：あっ！言ってた!!そうだそうだ、忘れてた！衝撃が強すぎて…。

TAIKI：いやいやいや、怖い怖い怖い(苦笑)。

RUI：ステージで発表されたときは、今までの記憶が蘇ってきて感動しちゃって…。TRAINEEとしてずっとやってきて、あの時眠かったけど頑張って電車に乗ってスタジオに行ったなとか、あの時は悔しかったけどここで克服できてよかったな…とか。そういうひとつひとつのシーンが一斉に蘇ってきて、涙があふれていました。

TAIKI：3人とも、涙が止まらなかったよね。

KANON：そこはごまかせないね。僕もRUIと同じような感じでもあるんですけど、TRAINEEとして頑張ってきてはいたけど、「一生こういう生活が続くのかな」「デビューできるのかな」とか、正直未来が見えなかったところもあったんです。

でもオーディションが発表されてファンの皆さんが「わぁ」と歓喜しているのを見て、一気に報われた気持ちになりました。ついに僕達も表舞台に立つスタートを切れるんだと実感していたら、過去に頑張っていた自分たちの映像が脳内にフラッシュバックして、感動して泣いてしまっていました。

TAIKI：うんうん。自分は、BMSGに入る前から“デビュー”に憧れがあったし、それこそ音楽を始めた3・4歳の時から、ずっと「デビューはかっこいいことなんだ」と思っていたんです。オーディションが発表されて、そのタイミングが自分に来たと思ったし、いろいろな人に自分の音楽を届けられるんだという嬉しさもこみ上げてきました。

また自分は「THE FIRST」で落ちた身なので、「負け組なんだ」という気持ちがどっかにあったんですけど、「THE LAST PIECE」でそんな気持ちが回収されると思うと、思い出すだけで泣きそうです！だからここからスタートなんだという決心がついて自分の自信にも繋がったし、あの発表は「最高の瞬間だった」と思っています。

RUI、TAIKI、KANON…最後のピースを見つけメジャーデビューへの最終段階へ

――みなさんのデビューを楽しみにしているファンがたくさんいると思います。オーディション「THE LAST PIECE」に向けての意気込みを教えてください

RUI：もう「やるだけ」というのはわかっているんです。「THE FIRST」で学んだこととか、BMSGにTRAINEEとして所属してからの経験から、「人のことを支える」ということをしてみたいと思っていたりもするので、仲間と切磋琢磨してやっていきたいと思います。かまします！かまします!!

TAIKI：自分らよりレベルが高い人は死ぬほどいると思うんですけど、自分たちが今までやってきた音楽は間違いないと思うし、自分らがいるグループは「絶対日本を獲れる」「世界で活躍できる」という謎の自信があったりもしています。

ファンのみなさんの期待にも応えたいし、本当の意味で自分が生まれ変わるタイミングだとも思っているので、デビューアーティストに相応しくなれるように、オーディション中もこれからもずっと心がけて、かまし続けたいと思っています！

KANON：「THE LAST PIECE」という名の通り、いよいよデビューに向けての最終段階に入るので、自分たちにとっての最後のピースを探さなければいけないと思っています。オーディションを通して、デビューアーティストとしての自覚や自分の強みを見つけていきたいと思っていますので、ぜひ応援してください!!

◆取材・文＝綱島深雪