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パターで真っすぐ打てる握り方とは?「6本指で…」と女子プロが解説

  • 2024.11.12

パットのレッスンはアマチュアもマネやすく、ビギナーも上級者もパットの打数を減らすのはスコアアップに直結する。女子プロ3選手が教えてくれたナイスパットのための簡単テクニックを実践して次のラウンドでは、グリーン上でのもったいない1打をなくそう!

イップス気味だったパットが復調し悲願のツアー初優勝を達成!

パターで真っすぐ打てる握り方とは?「6本指で…」と女子プロが解説
「表情筋をゆるめると、余計な力が抜けて手の動きがスムーズに。気持ちも楽になりメンタル面がよくなりました」(蛭田)

私が実践しているテクニックはふたつ。ひとつは、緊張しているときほど、口角を上げて表情筋をゆるめます。簡単にいうと「ニッコリ笑って打つ」感じです。以前は緊張して体が硬くなったり、パットが入らずにイライラしながら打っていましたが、笑って表情筋をゆるめたら、全身の緊張がとけ、手と体がスムーズに動くようになりました。もうひとつは、重いグリーンの対策として、パターを短く握ります。強い球が出るので、雨の日にもオススメですよ。

パターで真っすぐ打てる握り方とは?「6本指で…」と女子プロが解説
Before:緊張やプレッシャーで体が硬くなったりリキんだりしてミスを招いていた(写真上)After:満面の笑みでなくても微笑むだけで効果がある(写真下)
パターで真っすぐ打てる握り方とは?「6本指で…」と女子プロが解説
リラックスして打てます!

強い球でボール初速が速くなる

いつもより2センチほど短く握ると、フェースの真芯に当てやすくなり、重いグリーンでのショートのミスを防げる

パターで真っすぐ打てる握り方とは?「6本指で…」と女子プロが解説
重いグリーンは少し短く握ります!

蛭田みな美
●ひるた・みなみ/1997年生まれ、福島県出身。164㎝。16年のプロテストに合格。2 3 年のCat Ladiesでツアー初優勝。24年シーズンは、パナソニックオープン、ヨネックスレディスでともに2位に入るなど好調。ユアサ商事所属。

どの指に力を入れるかによってストロークが変わる

パターで真っすぐ打てる握り方とは?「6本指で…」と女子プロが解説
「実際はすべての指をクラブにつけていますが6本指で打つイメージです」(鶴岡)左右の手の間隔をつめ手のひらの向きをできるだけそろえる(左から3番目)以前は10本の指で均等に握っていたが6本指で支えるように変更(右端)

ドライバーなどのショットのグリップは握り方を変えると慣れるまで大変ですが、パットは比較的簡単で、かつ即効性があります。そこで私は今シーズンから、左右の小指、薬指、中指の計6本指でパターの裏側をしっかり支えるように変更しました。親指と人さし指をクラブから離し、6本指でストロークするイメージです。こうして、親指と人さし指に力を入れないほうがフェースがブレずに真っすぐ打てる。手の力感を変えるだけなので、悩んでいる人はぜひ試してみてください。

パターで真っすぐ打てる握り方とは?「6本指で…」と女子プロが解説
力感を変えたらパットが劇的によくなりました!

ストロークが安定し方向性アップ

パターの裏側を6本指で支えながら肩をしっかり動かせば、手の通り道とパターの軌道が一定になる

親指に力を入れるのはNG

親指や人さし指に力を入れると、手首をコネたり、フェースがブレたりして、大きなミスを招いてしまう

鶴岡果恋
●つるおか・かれん/1999年生まれ、神奈川県出身。166㎝。18年のプロテストに合格。24年シーズンは、ニトリレディス2位などすでに6度のベスト10入りで、初優勝まであと一歩。明治安田所属。

感覚が研ぎ澄まされて本番でタッチが合う

パターで真っすぐ打てる握り方とは?「6本指で…」と女子プロが解説
10メートル(10歩でもOK)先に目標を設定し、1球目を打つ。毎回この練習からはじめる(写真左)ボールを打った感覚と結果を照らし合わせると、そのコースのグリーンコンディションがわかる(写真中央)球の転がりや結果を見ずに感覚だけで判断することが大事(写真右)

パットの打数を減らすには、スタート前の練習が大事ですよね。私の場合、練習グリーンに行ったら、まず10メートルの距離を測り、1球目を打ちます。そして結果を見ずに、ボールを打った感覚で「距離感の強弱」を判断します。「ちょうどいい」と判断して打球がカップをオーバーしていたら、そのグリーンは速い。反対にショートしていたら遅い。こうしてグリーンコンディションをつかみ、2球目、3球目とタッチを合わせていけば本番で役立ちますよ。

頭が動かず軸がブレない

2球目、3球目も、結果を見ずに下(ボール位置)を見続けると、ヘッドアップのミスも直る

3球目でタッチを合わせる

1球目がオーバーしたら、2球目は弱めに。そして、3 球目で距離がピッタリ合うようにタッチを合わせていく。こうすると感覚が研ぎ澄まされて、距離感のよさが向上する

永嶋花音
●ながしま・はなね/2001年生まれ、東京都出身。157㎝。21年のプロテストに合格。24年シーズンは、ステップアップツアーの開幕戦でプロ初優勝を飾った。イントループ所属。

いかがでしたか? ぜひ、プロのレッスンを参考にして、スコアアップを目指してください!

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