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【保育士解説】ワンオペ育児、みんな乗り越えているなんて嘘「我慢しないことの大切さ」

  • 2024.11.13

家事や育児の大変さを表す言葉として「ワンオペ育児」が話題となっています。ワンオペとは「ワンオペレーション」の略で、家事や育児を1人でこなすこと。毎日家事や育児に追われ、いわゆるワンオペ育児に「気力も体力もヘロヘロ!」という人も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では保育士の私が、ワンオペ育児が与える負担や、毎日を乗り越えるコツをご紹介します。

ワンオペ育児の負担

家事や育児が大変でも「みんな乗り越えてきた道だから」「実家が近いからまだマシ」などと我慢していませんか?ワンオペ育児をこなす人は、自分が思っている以上にさまざまな負担を抱えています。

あなたが「あの人も乗り越えている」と想像している人も、きっと上手に乗り越えていたのではなく、やっとのことで毎日を乗り切っているという状況なのかもしれません。

ワンオペ育児には以下のような負担感がつきまといます。

  • 夜泣き対応や育児の疲れで睡眠不足が続く
  • 慣れない育児で正解が分からず常に不安を感じている
  • 自分のペースで物事を進められないためストレスがたまる
  • 頼れる人がおらず孤独感から精神的負担を感じる
  • 完璧にこなせていない家事の状況を見て罪悪感に襲われる

自分の時間を確保できたり、誰かと悩みを共有できたりすれば、少しは気が晴れるでしょう。しかし、睡眠不足や精神的負担が絶えず続くことで、ささいなことでも耐えがたいストレスに感じられ、気持ちの上でも悪循環になってしまうかもしれません。

大変な家事&育児を乗り越えるには「我慢しないこと」

ママリ

事情があってのワンオペ育児の方は、どんな工夫をしても、1人で家事や育児をこなしている事実は変えられないかもしれません。しかし、気持ちが楽になる瞬間を少しでも増やせるよう、以下のようなコツを意識してみてはいかがでしょうか?

完璧じゃなくていいと考える

「ずっと食事を作っている」「さっき片付けたのにもう散らかっている」など、家事や育児に終わりはありません。だからこそ、完璧じゃなくて良いと考えることが大切。

罪悪感を感じる必要もありません。誰だって、育児と家事に追われたら「完璧に」なんてできないのです。

自分のための時間を作る

とても難しいことですが、自分のための時間があるだけでモチベーションが違ってきます。

長い自分時間を持ったり、完全に1人になったりできなくても「好きな音楽を聴きながら家事」「育児の合間にお取り寄せデザート」など、自分の機嫌を取る行動を少し生活に取り入れるだけでも、気持ちの面では上向く瞬間ができるはずえすよ。

頑張ったことは記録に残す

大変すぎる毎日を記録に残すのもおすすめです。見返したとき、自分で自分をほめてあげたくなるかも。簡単な日記やメモ、写真で残すとよさそうですね。

SNSを活用するのが好きな方は、アカウントを解説してみると、同じ悩みを抱えている人と出会えるかもしれません。

「ワンオペ育児」に基準なし!人と比べないで

ママリ

ワンオペ育児に基準はありません。また「ワンオペだ!」と感じる基準も人それぞれです。保育士としてさまざまな方を見てきていますが、どんな方にもその人なりの大変さがあります。

ワンオペのさなか「みんな大変」と心の奥ではわかっていても、疲れているときは、以下のような考えで人と比べてしまう瞬間もあるかもしれません。

  • パートナーが土日休みなんてうらやましい
  • 実家が近いならワンオペとは言えない
  • 保育園に預けているなら育児の負担は少ないはず
  • 仕事していない人は時間に余裕があるはず
  • 子どもが1人なら2人より大変ではないはず

しかし、人と比べることで、自分にとって良いことはありません。自分に対しても「まだもっと大変な人がいるから弱音は吐けない」などと厳しく考える癖がついてしまうかも。周囲の人と自分を比べて「あの人よりは大変」「あの人よりは楽をしている」などと考えず、よく頑張っている「自分」への労いに気持ちを向けましょう。

自分が大変だと思ったら「大変」なのです。完璧を目指さず、自分を大切にねぎらい続けることが、ワンオペ育児をなんとか乗り越える一つのコツだと思いますよ。

著者:ママリ編集部

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