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【素敵なおうち訪問:中古戸建て】 DIYとユニークなインテリアで、唯一無二の自分らしい空間に(ユメさん宅後編)

  • 2024.11.12

ユメさんのおうちDATA

不動産会社からの新築物件の提案がしっくりこず、根気強く探すなかで見つけた中古の戸建て。古き良き佇まいの元物件の意匠をうまく生かして、リノベーションとDIYを施しました。

・間取り:3LDK
・世帯人数:三人暮らし

PROFILE
ユメさん(専業主婦)

統一感と空間のバランスを意識する

色合いを意識したリビングスペース

ミッドセンチュリーをテーマに住まいづくりを進めてきたユメさん。お部屋の中では、その色合いを大切にしています。

「家具はチーク製、ステンレス製、暖色系の布製のもので、住まいになじむように合わせてきました。メインのカラーを絞ることで住まいに取り入れるものの判断もしやすかったです」

空間に「白」で軽やかさをプラス

住まいに新しく加わった白のアイテムたち

「ただ生活するなかで、空間が全体的に重たくなりすぎていることが気になるようになりました。そのため、最近では白い家具を増やしてバランスを整えています。リビングの収納棚やソファテーブル、ダイニングチェアなど各スペースにひとつは取り入れられていると思います」

色合いのバランスが好みのチェア

「なかでもこのダイニングチェアは、色のバランスが好みです。神戸の『love furniture』というお店で購入して、どこのメーカーかは不明。座り心地も悪めですが、白の色の具合とか鉄の部分がある感じに惹かれますね」

窓枠や建具は引き続き検討中

インテリアで白を足してみたら、住まい自体にも白にしておけばよかったと感じた部分があったそう。

「リノベで新しく取りつけた窓枠や建具枠は、既存の物件の意匠に合わせようとダークブラウンのものを選びましたが、間違いなく白がよかったなと思っています。今はDIYで少しずつ白に塗り替えたりしていますが、きれいに塗るのも大変ですし、最初から白にしておけばよかったと感じる部分です」

異なる年代や文化のものを取り入れる

色合いとは異なり、統一感をあえて持たせず、心惹かれる気持ちを大切にしているのが年代や文化が異なるアイテムたち。

「夫婦揃って古いものが好きなので、中古ショップに足を運んで、その場で気に入った家電やオブジェなどを買うことがよくあります」

レトロな家電

スイッチも味のある作り

「今年の暑い夏に重宝した扇風機は、近くのセカンドストリートで偶然見つけたものです。ドウシシャの2008年製で、半分壊れていて首振りが止まらないので900円で購入できました。ステンレスでレトロな感じがかわいくて、少しでも暑くなるとすぐ押入れから出してここぞとばかりに使ったりして」

ユニークでアート性を感じるオブジェ

デザインに惹かれたオブジェ

「目的や使い勝手とかはあまり考えずに、その見た目のかわいさとか、普通のお店では見かけないようなユニークな見た目のものもよく購入しています。サイドボードの上に飾っているイシグロのキネティックアートもそのひとつです。ちょっと壊れているので、300円で売られていました。言語化が難しいですが、どこか惹かれるものがあって気に入っています」

アジアを感じるアイテムもいいスパイスに

思わず目を引くブッダマシーン

年代とともにお部屋で混ざり合っているのがカルチャー。ダイニング横には象徴的なアイテムとしてブッダマシーンが置かれています。

「空間を考える際に、ミッドセンチュリーだけど、なにかアジアっぽいサイケな雰囲気の雑貨を入れたいなっていうのは思っていて、誕生日プレゼントとして購入してもらいました」

音楽とともに光でも楽しめます

「見た目のキッチュな雰囲気が好きですが、歌謡曲っぽいお経が200曲弱収録されていて楽しい一品。スイッチを入れると光るのも安っぽくてかわいいです」

雑貨やテキスタイルなどでもアジアテイストのものをちりばめて

このほかにも、陶器や植物のディスプレイにテキスタイルをかけ合わせたり、異なるテイストのアイテムを取り入れているユメさん。時代や文化をかけ合わせることで、より自分たちだけの独自性と居心地のよさを感じる空間をつくっています。

DIYでより理想の空間に

ユメさんの住まいでは、リノベーション時から試行錯誤を重ね、生活するなかで自ら手を加えてブラッシュアップしている部分もありました。

「洗面台はモルタル調にしたいと思い、SNSで情報を集めて、自ら絵を描き、工務店の方に造作でつくってもらいました」

憧れのあったモルタル調の化粧台

「住み始めてもっと収納力が欲しいと思ったり、ここの箇所は他の箇所と素材を合わせたかったなと思ったり反省点はありますが、自分たちで工夫した場所でもあるので思い入れも強いです」

収納不足はDIYでカバー

DIYで収納棚を作ったサニタリースペース

雑貨や衣類などを置いておけるスペースに

「元々勝手口だったところを、2×4材と断熱材を用いて塞ぎ、棚を作りました。私のSNSでもその棚と洗面所の写真がほかの写真より反応をいただくので、DIYした甲斐があったなと思っています」

子どもの成長に合わせてさらに手を加えていく予定

暮らしに合わせてDIYも駆使しながら、より家族に合った住環境を整えているユメさんご家族。今後はお子さんの成長に合わせてさらに手を加えていきたいと話します。

「今はリビングも寝室も家族3人同じ空間で過ごしていますが、子どもの成長に合わせてプライベートな空間も必要になるかと思います。空間を区切ったり、必要なものは足したりしながら家族仲良く暮らしていきたいですね」

「リビングの無垢の床材やインテリアなど、暮らしとともに経年変化していくのも楽しんでいけたらと思います」

家族の暮らしに合わせた居心地よい空間づくり。取り入れたインテリアや雑貨と同様に住まいもまた歴史と愛着を重ねて味わい深いものになっていきそうですね。

photograph & text:Tsubottle
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