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小さな絵本から広がる世界。エルメスの最新作が教えてくれること

  • 2024.11.11

エルメスのえほん。楽しく学べる「本物」の意味と価値

エルメス
『エルメスのえほん くるくるとステッチ』100%ORANGE 作/講談社 ©100%ORANGE/HERMÈS/KODANSHA

子供のときに好きだった絵本って、鮮明に記憶に残っていたりしませんか? 好きだった絵本は何度も何度も読み聞かせをおねだり。内容はぜーんぶ覚えているのに、それでも聞きたくなる本もありました。今思うとその物語の内容だけじゃなく、読んでもらっている時間そのものが好きだったのかも知れません。

絵本の読み聞かせ、実は子供の発育に大きな影響があるのだそうです、ご存知でしたか? 読み聞かせをちゃんとしてもらって育った子供は想像力や感性が刺激され、読み聞かせをあまりしてもらっていない子供に比べると言語能力が発達したり共感力が増すのだそう。そしてその時間を過ごすことが多いと親子の絆も深まり、情緒も安定するのだとか。

そしてボキャブラリーが増えることや物語の展開を理解する力が先々の学校の勉強における読解力や理解力にもつながってくるというのですから、三子の魂百まで! 読み聞かせはとっても大事な行為なのですね(4人の子供を東大理三に合格させたママは3歳までに1万冊読み聞かせたのだとか)。

この読み聞かせ、なんといっても子供に興味を持ってもらうことが重要です。そのコツは読み手が表情も声色も豊かに読んで上げること、そして一緒に楽しみ、物語の内容をしっかり伝えてあげること―—ここがとっても大事なのだそう。そう、読み手も共感できる素敵な物語りであることが絵本には求められるのです。読み手が心から子供にそのすばらしさを伝えられる、そんな絵本がエルメスから登場しました!

『エルメスのえほん くるくるとステッチ』。エルメスのクラフトマンシップの精神と素晴らしさを次世代に伝えるべくこの絵本は誕生しました。エルメスの絵本は今回で2冊目ですが、前作同様エルメスがものづくりにおいて大切にしている「品質」「継承」「機能美」を子供達にわかりやすく伝えるのに最適な場所、ものづくりの現場「アトリエ」が物語の舞台に設定されています。

主人公は小さな糸巻き「くるくる」。くるくるがアトリエで出会った仲間たちと共にものづくりの楽しさと素晴らしさに目覚め成長していく、というストーリーです。“クラフトマンシップ”にあふれるアトリエでの日常を、子供が興味を持てるワクワク感と冒険で魅せていきます。

もちろん絵本自体のメッセージ性や完成度も素晴らしいのですが、なんといってもこの絵本の最大のポイントはものづくりの素晴らしさを絵本の中だけではなくリアルな“現物”として子供達に触れさせてあげることができる点だと私は思うのです。

物語で表現されたクラフトマンシップはこういった製品になるのよ、と絵本から「想像したモノ」を「現実の物」として見せてあげることが出来る。これはなかなか他の絵本では出来ないことだと思うのです。小さい子供でもエルメスのショップに行ったらちょっと他とは雰囲気が違うな、とか上質なアイテムが放つオーラはなんか違うぞって、感じ取ることができると思います。子供は敏感ですから。

もちろん子供にエルメスのクラフトマンシップが反映された何かをプレゼントしてあげることができたらもっと素敵です(自分もプレゼントしてもらいたいですよね、笑)。“本物の素敵なもの”は、どうやってで出来上がってくるのか、その理由と過程を楽しく教えてあげることが出来たら良いですよね。

自身の子供に読み聞かせてあげるのみならず、友人のベイビーの出産祝いや子供のお誕生日プレゼントにも最適。自分が読んでもほのぼのとした懐かしい気持ちになれます。エルメスの絵本、ぜひチェックしてみてくださいませ。

TEXT=青木貴子

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