【福岡まち歩き】東区奈多海岸 “福岡のグランドキャニオン” を訪ねて

今回は、いまＳＮＳで話題になっている福岡市東区の奈多海岸を訪れました。

まずは、ＪＲ香椎線の奈多駅から北に向かって10分ほど歩いたところにある志式神社を参拝します。

東区には、日本書紀に登場する「神功皇后」（第１４代・仲哀天皇の后で、天皇の死後、皇子を身ごもりながら兵を率いて朝鮮半島に外征したとされる）ゆかりの伝承地が数多くありますが、この志式神社もその一つ。

境内の案内板には、志式神社の縁起と福岡市内に唯一残る農村舞台「志式座」についての紹介文が記載されています。

本殿の脇にある通路を抜けて裏参道の鳥居をくぐり、左手に伸びる下り道を進んでいくと、やがて松林の間から海が見えてきます。

奈多地区は、志賀島へと伸びる海の中道の “付け根” に位置し、地域の南側は博多湾、北側は玄界灘という２つの海に面しています。

この奈多海岸は玄界灘に面しており、さすが外海だけあって、空や波の表情がダイナミックです。

海岸沿いを志賀島方面に歩いて行くと、今回の目的地「奈多砂丘」が見えてきます。

近づいてみると「岩石」ではなく、細かい砂が堆積・風化してできた「砂岩」であることが判ります。

“福岡のグランドキャニオン” といったキャッチコピーとともにＳＮＳで話題になっている奈多砂丘は、結婚式の「前撮り」スポットとしても人気となっており、この日も１時間ほどの間に３組の前撮りカップルと会いました。

奈多海岸の見どころの一つが夕暮れ時の風景。太陽が志賀島の方角に沈むにつれて、刻一刻と空の表情が変わっていきます。

今回は、古代から大古にかけての歴史ロマンと絶景が味わえる奈多海岸散歩をお届けしました。

足もとは砂地ですので、歩きやすい服装・靴で、天気の良い日に訪れてみてください。

■志式神社

住所：福岡市東区大字奈多1238-２

アクセス：ＪＲ香椎線「奈多駅」より徒歩10分／西鉄バス「奈多松原」バス停より徒歩10分